まずは、マクロの特徴を確認してみましょう
マクロとは、決まった操作を記録させることができる機能です。
エクセルの機能だったらだいたい詰め込めます。
☆便利なところ
①反復作業であれば、自分の手を動かさなくても、マクロが働いてくれます。
②作業時間の短縮
③間違いが少なくなる
④誰が使っても同じ結果が得られるので、チームで共有すればチーム全体の効率が上がります。
つまり、時間と心の余裕ができる分、他のことにも目を向けられます。
ただし、扱うデータの形が変わると手直しが必要になることがあるので、直しやすいように書き方に工夫が必要です。
☆向いている人(あえて言うなら)
①英単語がある程度わかる人
コーディングには英単語をたくさん使います。
ですので、知識があった方が見返したときに理解でき、メンテナンスする際にどこを直せばいいか分かりやすいでしょう。
②共通点や規則性を見つけるのが得意な人
(数列など簡単な数学が分かる人)
規則性を利用するほど、文が短く、柔軟なマクロができます。
例えば、A列の偶数行(A2,A4,A6,A8)に「1」を入力するとしましょう。
一つずつ書くと、
Range(”A2”)=1
Range(”A4”)=1
Range(”A6”)=1
Range(”A8”)=1
となります。
では、数列を利用するとどうでしょう?
偶数は2n(n=1,2,3,4)と表現できますので、
For n=1 to 4
Cells(2n,1)=1
Next n
となります。(Cells(2,1)はA2、Cells(4,1)はA4のこと)
仮に、これがA2~A20に「1」を入力するよう、後で変更になったとき、どちらの方が手直ししやすいか、なんとなくわかっていただけると思います。
RangeやCellsなど、詳しくは今後書いていきます。
今は分からなくても全く問題ありませんので、ご安心ください。
いかがでしたか
特性が何となく伝わったでしょうか
もしあなたが業務時間中、長時間キーボードとマウスから手が離せないような状況なら、ぜひ脱却しましょう。
のんびりお茶を飲みながら、マウスをカチカチするくらいで仕事が捗ったら嬉しいですよね
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ちなみに
転職等でマクロを作った人がいなくなった後、暫くは問題なく使えていたのに、データの形が更新されたことにより、急に使えなくなって困るということがよくあるようです。
そういった理由により、脱エクセル(WEBデータベース化)が進んでいる会社もあるという記事も読んだことがあります。
私の意見としては、ご自身が在籍している間は自由にマクロを使っても全く問題ないと思います。
会社にきちんと労働力を提供できて、自分にもメリットがあるwin-winの関係ですから。
ただ、退職時・異動時は後の人が困らないように、マクロを使わないマニュアルで引継いだ方がいいかもしれませんね。