ヘビーな電話をした次の日。
彼からメールがありました。
「ぺこの両親と話したいから連絡先教えて」
正直この時にもう無理だなって感じた。
彼の中にはぺこと直接会って2人でじっくり話し合うって選択肢がない。
彼はもうぺこを見てないなぁ…って。
いったいどこを見てたんだろう?
遠い遠い未来かな?
まずは目の前にいるぺこをみて欲しかったんだけどなぁ…。
なぜ周りの大人に頼るのかも分からなかった。
ぺこの親がぺこのことを説得してくれるとでも思ったのかな?
別に親が反対してるから関東に行けないわけじゃないのにね。
話は当然まとまらない…。
でも彼の関東へ帰る意志は強いらしく、家族を大事にしたいって。
ぺこと子供よりやっぱり長年暮らした家族が大事なんだと思う。
それは仕方ないことだし、別に攻める気もない。
無理!って言い出したのはぺこだもん。
ただ彼は大事なこと忘れてる。
こっちで子供をつくってしまったのは自分だってこと。
まぁ彼からしたらぺこのワガママ。
黙ってついてきたらいいだけの話ってことかな。
ぺこの苦しみは伝わらない。
彼は自分の親が絶対正しいと思ってるからね。
ぺこの両親も無理だと分かったみたい。
彼が帰ってから「今までしんどかったんやもん~」って第号泣のぺこ。
「分かってるよ。ちゃんと孫の面倒みたげるから。」って言いながらママは頭をくしゃってしてくれた。
親のありがたさが身にしみた。
ぺこもこんなに大きな親になりたいな。
ぺこには彼の言った言葉で忘れられない言葉がある。
*子供を堕ろして俺とやっていく道もあったのに!
……なに言ってるん!?
子供堕ろして彼とやっていくなんて、ぺこの頭には少しもなかった。
チビちゃんがお腹にいるって分かった時から一番はチビちゃんだから。
彼は一番じゃない!!
お腹の中の自分の子供に対して「堕ろしたらいい」なんて言う彼にはやっぱりついていけない。
それなのに「俺は自分の子供にも会えずに関東へ帰るんだ!」って涙声で言う…。
ぺこ達より親を選んだのは自分やん。
彼は全部自分が被害者なんだ。
恋人同士の別れはお互い様だとぺこは思うんだけどなぁ…。