AMG卒業生のプロットを拝読させていただきました。
卒業後もがんばっているみたいで、うれしい限りです。
さて。
その卒業生から、
「友人に読んでもらった際、テーマがブレていると言われました。具体的には、どういったところがブレているのでしょうか?」
という質問をうけました。
ボクと彼の友人の思考や嗜好は異なっていますので、テーマに対する考え方や感じ方が同じだとは限りません。
そのため、その友人とボクの意見はまったく違ったものになる可能性があるのですが、それでもボクなりのコメントをお返しさせていただきました。
ここでは、プロットの内容に触れることはできませんが……。
テーマ。
簡単に言えば、「ストーリーを通して作者が表現したいこと」となるでしょうか。
「主要キャラを通して読者に伝えたいこと」と言ってもいいかもしれません。
書き手の数だけテーマがあるでしょう。
それでも、ひとつのストーリーにあれもこれもと詰め込むのは考えものです。
読者が、どこに気持ちを置いて読み進めていけばいいのかわからなくなってしまいます。
読んでいて落ち着かなくなる、とでも言えばいいでしょうか。
「あれ? この話って、こういうことを表現しようとしてたんじゃないの? それなのに、このキャラクターがいきなりこんな行動をとるなんて……? どうして?」
「作者は、なにをやりたい(表現したい)んだろ?」
「面白ければ、なにを書いてもいい」
「テーマなんていらない」
という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、多種多様な「面白さ」のなかから自らのストーリーに合ったものを選び出し、それを文章として読者に伝えるためには、それなりの技術が必要となります。
「テーマ」も、書き手が人としての感情をもって生活している限り、嫌でもストーリーに滲みこんでいくはずです。
無視したくても、できはしません。
というボクの考え方を前提に、「テーマがブレている」と言われた際には……、
①指摘されたことを無視する ☜ケースバイケースです。
②相手に「ブレているところ」を具体的に教えてもらう ☜オススメです。
③ストーリーの基本軸を練り直す ☜面倒ですが、必要ならやるべきかと。
④各主要キャラを構成している要素を練り直す ☜これも面倒ですが……(同上)。
⑤自分が『なに』を書きたかったのかを思い出す ☜本来ならプロットをつくる前に。
⑥etc
プロットづくりは、ストーリーの土台となるものです。
ここの軸がズレていたのでは、面白いストーリーをつくることはできません。
長々と書いてしまいましたが……、
卒業後もがんばっているキミへ。
指摘してくれる友人を大切にしてください。
プロットを読んでもらえる環境を大切にしてください。
そして、自らの健康も大切にしてください。
ファイトです!