アミューズメントメディア総合学院ノベルス科の講義でした。
毎回、前半90分はプリントなどをつかって「ストーリーのつくり方」を説明し、後半90分で原稿用紙換算2枚以内のショートショートを書いてもらってます。
いろんな生徒さんがいます。
面白いキャラを描くことに特化した人。
一風変わったリズムをもっている人。
「野島」というキャラを登場させる人。
呆れるほど長ったらしいタイトルをつける人。
野島に(いい意味で)ケンカを売るようなモノを書く人。
文章力に秀でている人。
etc。
いつもボクなりの評価をお返ししているのですが……。
当然のことながら、読むのは「野島けんじ」です。
当然、ボクの主観が入ります。
誤字脱字が散見されるような原稿は、もちろん評価を低くしています。
ただ、少々文章が稚拙であっても、「面白い!」と思えるような切り口であったり、「他とは違う」表現に挑んでいるような作品には、高い評価をつけるようにしています。
難しいのは、野島けんじの「面白い」が、絶対ではないということです。
だからなるべく、「好み」で生徒さんたちの作品に評価をつけないよう、心がけてはいるのですが……。
やっぱり主観を消すことはできません。
たかが短編。
それでも、低い評価をもらっていい気分にはならないでしょう。
評価が低くても、「ま、野島の評価だし、カンケーねーよ」と流してもらって構わないのですが……。
やっぱり嫌だよ!
もっと高い評価つけろよ!
という気持ちもあるでしょう。
そんな方々へ。
できることなら、いろいろ試してみてもらいたいな、と思います。
評価が高かった友だちの作品を、じっくり分析してみるのもいいでしょう。
書いた本人がすぐ近くにいるのだから、質問を投げてみるという方法もあります。
野島の主観は消せません。
ですが、野島の講義で書いてもらった作品を読むのは、野島ひとりです。
何度も書いていれば、「野島の選び方のクセ」がぼんやりとでも見えてくるはずです。
とにもかくにも、目指している場所があるのなら、勉強してください。
小説を読んだり映画を観たりすることも大切です。
しかし、そればかりが勉強ではありません。
面白いストーリーを書いている人と話すことも、いい勉強(経験)です。
自分が呼吸している時間、そのすべてを勉強に費やしてやる! くらいの意気込みで、ストーリーづくりに取り組んでみてください(もちろん、楽しみながら!)。
気づいたときには、あなたの細胞が激変しているはずです。
感覚は、経験によって培われます。
ストーリーづくりに対する感覚も、経験が必要です。
感覚を磨くためには、細胞から自分をつくり直すくらいのパワーが必要です。
本当に自分を育てることができるのは、自分だけです。
生徒のみなさん。
どうか楽しみながら、決して自分を追い込みすぎることなく、自身を育てていってくださいね。
基本は、コツコツと、です!