部屋の整理をしていると、段ボールの底から10年以上前につかっていたノートを発見しました。
作家を目指していた頃のノートです。
いろいろ書いてありました。
変なことや、
おかしなことや、
つまんないことや、
わけのわからないことや、
笑ってしまうようなことや、
ほんとに、いろいろ。
ストーリーをつくることが楽しくて。
物語を書くのが楽しくて。
でも、ハッキリとしない未来に不安を感じながら。
毎日、毎日、365日、ほとんど休むことなくストーリーをつくっていました。
ただただ、「自分がつくった物語をだれかに読んでほしい」という思いだけを胸に。
アマチュアの頃のボクは、承認欲求を満たすことで頭がいっぱいでした。
「ボクの物語を認めて(褒めて)ほしい」
ということですね。
で。
現在のボクは……。
もちろん人間ですから、承認欲求はもっています。
でも。
「自分がつくった物語で、たくさんの人に楽しい気分を味わってもらいたい」
という気持ちがあります。
認めてもらいたい。
褒めてもらいたい。
そういった欲求の先にある……、
楽しんでもらいたい。
充実した(読書の)時間を味わってもらいたい。
そんな気持ち。
きれいごとではなく。
ストーリーの作り手側がもつ「認めてもらいたい」と「楽しんでもらいたい」は、同一線上にある心の動きだとボクは考えています。
自分が主体か。
読者が主体か。
違いはココだけです。
表紙が少々色落ちしたノートをめくりながら、上記のようなことを考えました。
途中のページに、
『自分はなにを書きたいんだ?』
という一文を見つけたので……。
アマチュアの頃は、もう、ほんとに、たくさん迷ってました。
いまも、いろいろ迷ってますが……。
楽しみながら迷ってます!