スタバで仕事をしていると……。
隣の男性が、チラッ、チラッ、と遠慮がちな視線を投げてきます。
ボクの横顔に、ではありません。
ノートPCの画面にです。
縦書きの20×20で書いているので、なにかの原稿かな?
なんて興味をもたれたのでしょう。
ノートの画面を覗き込まれることなんて、しょっちゅうです。
お返しとばかりに、ボクも隣をチラッ。
相手も、ノートPCを開いてます。
む!
彼も、なにやら文章を作成中のようです。
縦書き40×17(くらい)。
もしかして、同業者?
どんなジャンルの本だろう?
興味がわいてきます。
彼の、チラッ、チラッ、の意味がわかりました。
ボクと同じように「あ、同業者かも」なんて思ったのでしょう。
ふたりして画面とにらめっこし、ときどきカタカタとキーを打ち、腕を組み、しばし黙考。そしてまたカタカタを繰り返します。
ときどき、お互いにチラッ。
微妙な空気の中で仕事をするのも、それはそれで貴重な経験でした。