現在、原稿の直しを行っています。
担当さんによって、キッチリ、バッチリ、丁寧にチェックして頂いた初稿。
プロットから長編1本分に起こした初稿。
ボクの想像力と文章力と気力だけで書きあげた初稿。
まだまだ読者のみな様にお届けできるレベルに達していない初稿です。
ボクが、「この流れのほうが面白いな」と思っていても、読者の方々がそう感じてくれるとは限りません。
その点を、担当さんがズバッと突いて下さいます。
むぅ~~~。
これじゃダメだったか。
ならば、この角度から切り込んでみようかな?
いや、こっちのほうがもっと面白いかも……。
直している最中は、自問自答の繰り返しです。
歩きながらでも、
次のシーンはどうする?
登場人物を可愛く見せる動きは?
伏線はどうする?
伏線をどうやって回収する?
なんてことばかりを考えています。
直しは、一度歩いた道を引き返し、スタート地点からもう一度歩きなおす作業だとボクは考えています。
一度歩いた道だから、先はしっかりと見えています。
前回は寄り道しちゃったから、ここは真っ直ぐに突き進もう。
ここはゆっくり歩いて景色を眺めてみよう。
よし、ここはダッシュだ! 前回よりも、もっと速く! もっと緊迫感を!
一度通った道でも、歩き方を変えれば違ったモノに気づくことができます。
一度通った道でも、意識を変えれば気づかなかったモノが見えてきます。
あまり器用ではないという自覚がありますから、直しにはじっくりと時間をかけるようにしています。
直し、何度繰り返しても難しい作業です。
だからこそ、面白いのかもしれません。