あるところに怒ってる人がいました。
その人は、とても怒っていました。
すごく嫌なことがあったのでしょう。とっっっても怒っていました。
ぷんぷん!
ぷんぷん!
ぷんぷん!
ぷんぷん大放出です。
体の中に怒りの炎がゆらめいている、という状態は嫌なものです。
怒りの炎は、自分にぬくもりを与えてはくれません。
怒りの炎は、他人にもぬくもりを与えません。
寒い夜に怒りの炎をメラメラさせたって、部屋はあたたかくなりません。
その人は、体の中に怒りの炎をしまっているのが嫌だったのでしょう。
周囲に炎をまき散らし始めました。
ぷんぷん! ぷんぷん! ぷんぷんぅぅぅん!
ぷんぷん攻撃です。
攻撃されたほうにも、怒りが飛び火します。
こうして、怒りがひろがっていきます。
自らの心に『怒り』が芽生える原因は、人それぞれ。
自らの心に芽生えた『怒り』の処理法も、人それぞれ。
願わくば、炎が小さくなるまで見つめていてほしいと思います。
他所へ燃え移らないように、注意深く炎を見守り続けてほしいと思います。
炎はきっと、徐々に小さくなっていくはずですから。
怒りの炎を、自分でがんばって大きくしても、なんの得もありません。
怒りの炎は、ただただ自らの胸を焼くだけです。
あとに残るのは、無残な燃えカスだけ……。
怒りにまかせての行動は、空しいだけです。
ぷんぷん!
いくらでも、ぷんぷん! していいと思います。
ぷんぷんぷんぷんぷん!
でもでも、炎の扱いだけは慎重に。
なんてことを考えながら、テクテクです。