4ヶ月の焦り。妥協の選択とギリギリの価格交渉

土地探しを始めて4ヶ月以上。不動産会社からの連絡もなく、30通送った手紙も音沙汰なし。終わりの見えない状況に、私たち夫婦もついに焦り始め、「ある程度は妥協すべきではないか」と考えるようになりました。

 

そこで検索範囲を少し広げ、1年近く売れ残っている中古戸建に目を付けました。 広さは95平米(約28.7坪)で角地。最寄り駅は希望エリアから1駅ずれますが、徒歩圏内です。この土地で秀光ビルドと間取りを打ち合わせし、納得できるプランが入ることを確認した上で、不動産会社へ価格交渉に入りました。

  • 売り出し価格: 4,490万円(+解体費約250万円、仲介手数料)

  • こちらの希望: 4,100万円

  • 先方の回答: 4,350万円までなら対応可能

資金計画を再確認し、「4,200万円までなら……」と譲歩の連絡を入れようとしていた、まさにその日でした。

金曜14時の奇跡。SUUMOに現れた「あの土地」

たまたま有給休暇を取って家にいた金曜日の14時頃。日課となっていたSUUMOのチェックをしていると、新着物件として一つの土地が目に飛び込んできました。

見た瞬間、息を呑みました。 それは間違いなく、私が休日のたびに自転車で走り回り、「空き家」として目を付け、登記を調べて手書きの手紙を送っていたあの土地だったのです。

 

すぐに秀光ビルドのYさんに連絡を入れ、私自身も現地へ急行しました。 驚いたのはYさんの行動力です。連絡からわずか2時間後には現地へ駆けつけてくれただけでなく、その2時間の間に「水道管の状況」や「建築規制」について役所関係の調査をすべて済ませてきてくれたのです。この圧倒的な対応力には、今でも感謝しかありません。

Yさんと現地を確認し、条件を整理すると、まさに「運命の土地」でした。

  • 広さ: 29.5坪(希望の30坪にほぼ合致)

  • 立地: 当初から探していた第一希望の激戦エリア

  • 価格: 3,890万円(交渉中の妥協物件より圧倒的に安い)

  • 状態: 解体済みの更地(200万円以上の解体費が不要)

  • 手数料: 売主が不動産会社のため、仲介手数料が不要

条件は完璧です。私たちは現地で即決し、秀光ビルドからすぐに買付証明(購入意思の書類)を入れてもらいました。

激戦区の土地争奪戦を制した「4つの勝因」

後日、売主の不動産会社さんから「広告を載せてすぐの買付で、過去最速の契約でした」と驚かれました。 実は私たちが買付を入れた直後、複数の会社から問い合わせが殺到し、中には「売り出し価格より高く買うから、優先権を譲ってほしい」と交渉してくる業者もいたそうです。(以前経験した不動産業界の闇を再び垣間見た瞬間でした)。 しかし、今回の売主さんは非常に真摯な方で、横槍をきっぱりと断り、一番手だった私たちと契約を進めてくれました。

今回、激戦区で希望の土地を勝ち取ることができた勝因は、以下の4点に尽きます。

  1. ハウスメーカー(秀光ビルド)を既に決めていた

  2. 間取りと総予算の打ち合わせが済んでおり、資金計画に迷いがなかった

  3. 住宅ローンの事前審査を通していた

  4. 自転車でのローラー作戦により、その地域の「相場感」を熟知していた

SUUMOに掲載されてから数時間で「この価格なら即買いだ」と判断できたのは、あの泥臭い4ヶ月間があったからこそです。

こうして、私たちは幾多の挫折と不動産業界の闇を乗り越え、最高の形で家づくりのスタートラインに立つことができました。


土地探しについては、YouTubeでせやまさんがわかりやすく解説しているのでぜひ参考にしてください。




営業マンの「白旗」と、私たち夫婦の「確信」

泉北ホームのプレミアムパッケージとできる限り同条件になるようオプションを詰め込み、迎えた秀光ビルドとの2回目の面談。 担当の若手営業マン・Yさんの口から出たのは、意外にも弱気な言葉でした。

 

「過去にも泉北ホームさんと価格面で勝負になることはありましたが……今回は正直、一番厳しいです」

 

理由は明確でした。私たちが持っている泉北ホームの見積もりは、中東情勢の悪化に伴う資材高騰が本格化する前(2026年3月末)に仮契約でロックした「旧価格」。

対する秀光ビルドは、資材高騰の波をモロに受けた「現在の価格」での提示です。 この時期のズレによるコスト差を埋めきれず、提示された総額は泉北ホームとほぼ同レベル。Yさんは「価格差で圧倒できず申し訳ない」と、半ば白旗を挙げているように見えました。

 

しかし、私たち夫婦の捉え方は全く逆でした。 「あの最強コスパの泉北ホームの旧価格に対して、高騰後の秀光ビルドが同レベルの価格で食らいついてきている」 これは驚異的なことです。しかも秀光ビルドは、泉北ホームのようなガチガチのパッケージではなく、不要な設備は減額し、必要な部分にだけオプションを課金できる「圧倒的な自由度」を持っています。価格差がないのであれば、融通が利く秀光ビルドの方が我が家の家づくりには適しているのではないか。私たちの心は大きく動いていました。

決断の決め手は「人」だった

もう一つ、秀光ビルドの評価を決定づけたのは、担当のYさんの存在です。 まだ若いYさんですが、私がぶつける専門的な質問や、マニアックなオプション対応の可否に対して、誤魔化すことなく正面から受け止め、的確な答えを返してくれました。

家づくりは、契約して終わりではありません。そこから数ヶ月間、数え切れないほどの打ち合わせと決断を繰り返す長丁場です。

 「この人になら信頼して任せられる」「この人となら最後まで一緒に走り切れる」。Yさんの真摯な姿勢から、夫婦ともにそう確信することができました。

家族会議、そして秀光ビルドとの契約へ

その場では即答せず、一度持ち帰って夫婦で冷静に話し合いました。 泉北ホームという安全な盾(仮契約)を手放すことへの葛藤はありましたが、最終的に以下の3点が決め手となり、秀光ビルドで家づくりを進める決断を下しました。

  1. 圧倒的に短い着工までの期間(機会損失と年齢リスクの回避)

  2. 引き算も足し算もできる、仕様決定の自由度の高さ

  3. 専門的な質問にも逃げずに対応してくれる担当者への信頼

秀光ビルドの企業理念に「自分が施主なら」という言葉があります。 Yさんの対応からは、まさにこの理念を肌で感じることができました。後々の打ち合わせでも、私の細かい要望やわがままを真摯に聞き入れ、徹底的に調べて対応してくれた彼の姿勢は、我が家の家づくりとの相性が抜群だったと今でも痛感しています。

 

こうして、私たちは泉北ホームとの仮契約を解除し、秀光ビルドという新たなパートナーと共に、本格的な家づくりのスタートラインに立つことになりました。

しかし、まだ一番の問題が残っています。 そう、「建てる土地」です。

次回は、泥臭い土地探し難民だった私たちが、いかにして「運命の土地」を引き寄せたのか。その劇的な展開についてお話しします。

住宅イベントでの予期せぬ出会い

土地探しが難航する中、地元のホールで複数の住宅メーカーが集まる相談会イベントがあり、情報収集のために足を運びました。 出展していたのは、タマホーム、アーキホームライフ、アイ工務店、ビーバーハウス、そして秀光ビルドなど。

 

私たちが探しているエリアは30坪で約4,000万円もする激戦区です。土地にこれだけの予算を割く以上、大手ハウスメーカー(積水ハウスやダイワハウス)はもちろん、中堅のアイ工務店でも予算的に厳しいことは、これまでのHM巡りで痛いほど身をもって体験していました。

そんな中、秀光ビルドに対する私の初期印象は「あくまでローコストメーカー」というもので、正直なところそこまで高い期待はしていませんでした。しかし、ブースで話を聞いてみると、その先入観は見事に打ち砕かれることになります。

オプション追加で「泉北ホーム」に匹敵するスペックへ

我が家が家づくりのベンチマーク(基準)としている泉北ホームは、標準仕様で圧倒的な性能を誇ります。しかし秀光ビルドの担当者に確認すると、オプションを組み合わせることで、泉北ホームとほぼ同等のスペックまで引き上げることが可能だと分かりました。

  • 構造・性能: 許容応力度計算による耐震等級3、断熱等級6、長期優良住宅、省令準耐火構造(すべてオプション対応可)、泉北ホームより優れた制震ダンパーの導入

  • 窓仕様: APW430(トリプルガラス樹脂サッシ)へ変更可

  • 設備・内装: 水回り設備のグレードアップ、カーテン・照明コミコミ

  • 太陽光・蓄電池: もちろんオプションで搭載可能

「ローコスト=性能が低い」ではなく、「ベースを安く抑え、必要な性能にだけ課金できる」というシステムだったのです。

秀光ビルドが泉北ホームを上回った「4つのメリット」

さらに話を聞き込むと、単にスペックを合わせられるだけでなく、我が家にとって泉北ホーム以上に刺さる決定的なメリットが4つ見えてきました。

 

① メンテナンスフリーの「陶器瓦」が選べる 

泉北ホームの屋根はスレート材(コロニアルグラッサ)かガルバリウム鋼板が標準ですが、秀光ビルドではオプションで「陶器瓦」が選択可能でした。将来のメンテナンスコストを極力ゼロに近づけたい我が家にとって、これは非常に魅力的なポイントです。

 

② 実用的なエアコンの標準装備

泉北ホームもエアコンは標準ですが「8畳用が2台まで」という縛りがあり、広いリビング用のエアコンは実質こちらで用意する必要がありました。一方、秀光ビルドはリビング用と寝室用(家の中で広い部屋)のエアコンが標準で付いてきます。

 

③ 「着工までの納期」が圧倒的に短い(超重要)

泉北ホーム最大のネックが「着工まで1年半待ち」という点でした。秀光ビルドはこれが短く、資金計画において絶大なメリットを生み出します。

  • 年齢リスク: 45歳に近づくにつれ、住宅ローンの審査や条件が厳しくなるリスクを回避できる。

  • 二重ローンの回避: 土地の先行融資が始まると、家が建つまでの間「土地のローン+現在の住居費」が二重にかかる期間を短縮できる。

  • 機会損失の防止: 資産運用の観点から計算すると、完成が1年遅れるだけで「100万円以上の機会損失」が発生します。これが防げるのは地味ですが非常に大きなお金の話です。

④ 「引き算」ができる圧倒的な自由度 

泉北ホームの「プレミアムパッケージ」は超優秀ですが、パッケージゆえに融通が利きません。(例:床暖房が不要でも減額されない)。

対して秀光ビルドは、不要な設備は削り、必要なものだけを追加できるため、コストの最適化が図りやすいという強みがありました。

仕事の繋がりで見えていた「自由度の高さ」

実は、私の仕事(建築資材メーカー)の関係で、秀光ビルドさんに材料を納品する機会があり、私がその担当をしていた時期がありました。 その際、現場ごとに仕様の強弱がハッキリしており、「施主のこだわりに合わせて面白いオプションをつけているな」と、その自由度の高さを肌で感じていたことも、今回の前向きな印象に大きく影響しています。

秀光ビルドのポテンシャルの高さに気づいた私は、すぐさま担当者に希望の間取りと条件を伝え、2回目の面談(詳細見積もり)を依頼しました。

 

勝負は、「基本価格+泉北ホーム並みに引き上げるためのオプション費」の総額がいくらになるのか。

 

最強のコストパフォーマンスを誇る泉北ホームに、秀光ビルドは価格で勝てるのか。次回は、いよいよその見積もり対決の全貌に迫ります。

泉北ホームという最強の盾(仮契約)を手に入れたものの、家を建てる場所がない。理想に近い広さと立地の土地をタッチの差で逃した私たちは、ここから先の見えない「土地探し難民」へと突入することになりました。

 

私たちが探しているエリアは非常に人気が高く、水面下で争奪戦が起きているような状況です。泉北ホームにも、現在レインズ(不動産流通標準情報システム)やSUUMOなどの媒体に出ている情報から希望に近い土地を探してもらいましたが、当然ながらめぼしい物件はゼロ。 泉北ホームはあくまで「家を建てるプロ」であり、不動産部門があるとはいえ、土地の情報鮮度に関しては私たちがネットで見る情報と大差がないというのが現実でした。

 

そこで私たちは、ただ待つだけの受け身の姿勢をやめ、自ら動くことにしました。実行したアクションは大きく分けて3つです。

 

1. 大手・地元不動産会社へのローラー作戦                                 三井のリハウス、住友不動産販売(ステップ)、東急リバブルといった大手仲介業者から地元の不動産会社まで、片っ端から連絡を入れました。目的は「広告掲載前の未公開情報」をいち早く掴むこと。不動産売買のプロである彼らと直接パイプを作り、条件に合致する土地が出たらすぐに教えてもらえる体制を整えました。

 

2. 自転車での徹底的なフィールドワーク                                休日のたびに自転車に乗り、希望エリアの隅から隅までくまなく走り回りました。空き地や駐車場はもちろん、特に目を光らせたのは「空き家」です。 手入れがされていない庭、ポストに溜まったチラシ。さらに踏み込んで、ガスメーターが止まっているか、電気のメーターは動いているかまで確認し、「ここはおそらく誰も住んでいない」という物件を自らの足でリストアップしていきました。

 

3. 登記情報からの「直接交渉」と30通の手紙                                目星をつけた空き家について、「土地登記情報システム」を使って所有者を割り出しました。そして、所有者の方へ向けて「もしご売却の予定があれば、ぜひお譲りいただけないでしょうか」という手書きのお願い状をしたため、送り続けたのです。 その数、実に30通。

しかし、現実は甘くありませんでした。 30通の手紙のうち、ほとんどが無反応。3通ほどご丁寧な返信をいただきましたが、結果はすべて「売却の意思はない」というものでした。

 

泉北ホームからの提案もなく、不動産会社からの吉報もなく、手紙作戦も不発。土地探しを開始して4ヶ月以上が経過し、泉北ホームとの仮契約期限が迫る焦りと不安だけが蓄積していく日々でした。

しかし、この泥臭く地道な作業は、決して無駄ではありませんでした。 自らの足で歩き、登記を調べ、不動産会社とやり取りを続けたことで、「この地域のどこに空き家があるのか」「このエリアの坪単価の適正な相場はいくらなのか」という、ネットの情報だけでは絶対に得られない強烈な「相場感(センサー)」が私たちの中に研ぎ澄まされていたのです。

そして、この時身につけた相場感こそが、のちに訪れる「運命の土地」との出会いで、即座に決断を下すための最強の武器となるのでした。

7900万円の最適解と、唯一の懸念「1年半待ち」

ハウスメーカー巡りを続ける中、ついに我が家の条件に合致する物件(中古戸建)が見つかりました。大和ハウスで逃した土地ほどではありませんが、最寄り駅や環境を変えたくない私たちにとっては十分に魅力的な立地です。

売り出し価格は4,280万円。解体費に約200万円を見込みましたが、ここで泉北ホームから「仲介手数料(通常約150万円)を不要とする」という驚きの好条件を引き出しました。

2度の打ち合わせを経て提示された、土地・解体費・建物を合わせた総額は約7,900万円。 以前、大和ハウスの半規格住宅で検討していた8,400万円よりも500万円安く、それでいて建物は泉北ホームの最高グレード(断熱等級6、トリプルガラス、許容応力度計算の耐震等級3)。文句なしの最適解でした。

唯一の懸念点は、泉北ホームが大阪で絶大な人気を誇るがゆえの「着工まで1年半待ち」という事実。しかし、それを補って余りある魅力があったため、私たちはこの土地を押さえ、契約を進める決断を下しました。

またしても白紙に。そして迫る「悪魔のささやき」

いざ物件を押さえるべく不動産会社へ連絡を入れてもらったところ……なんと、ほんのタッチの差で別の方の契約が入り、この計画も白紙となってしまいました。これで市場には、私たちが妥協できる土地が一切ない状態に。

落胆する私たちに、追い打ちをかけるような出来事が起こります。 現在の自宅の売却査定で知り合っていた「不動産会社A」から、信じられない提案を持ちかけられたのです。

「あの中古戸建、実は4,000万円で最終契約されたそうです。私なら売主を知っているので、4,100万円を出せばひっくり返すことができますよ」

他に良い土地がなく、焦りと執着で周りが見えなくなっていた私にとって、それはまさに「悪魔のささやき」でした。売出価格の4,280万円でも資金計画は成り立っていたため、4,100万円なら出せる。心が大きく揺らぎました。

しかし、泉北ホームや他の信頼できる不動産会社に相談したところ、強く止められました。 「一生住む土地で、そんなモラルに反することは絶対にするべきではない。ひっくり返された側から恨まれるリスクもある」

冷静になって考えれば、不動産会社Aは「自社で仲介手数料を取り、さらに自社で建物を建てさせて二重に儲けたい」という自分本位な目的で、私たちに倫理違反をけしかけてきたのです。不動産業界の深い闇と恐ろしさを肌で感じた瞬間でした。

リスクヘッジとしての「仮契約」(2026年3月末)

土地探しが振り出しに戻った私たちに対し、泉北ホームから一つの提案がありました。 それは、現在の詰めた内容で「仮契約」を結ぶというものです。

  • 半年間は、現在の坪単価やキャンペーン条件を維持(ロック)できる。

  • その半年の間に、他社で契約したり建売を買ったりした場合、預かり金は全額返金される。

施主側にとってノーリスクのこの条件を受け、2026年3月末、私たちは泉北ホームと仮契約を結びました。

結果的に、これが最大のファインプレーとなります。 この直後から中東情勢の悪化等により資材高騰の波が押し寄せ、あの泉北ホームでさえ毎月のように単価を上げざるを得ない状況に陥りました。私たちはまさに「滑り込み」で、高騰前の単価とキャンペーンを確保することに成功したのです。

泉北ホームという強力な盾(仮契約)を手に入れたものの、家を建てる場所がありません。 ここから、いつ終わるか分からない「土地探し難民」としての日々が始まります。

諦めかけた住み替え熱の再燃、そして白紙へ

ダイワハウスでの9,000万円の見積もりから1年。諦めかけていた私たちに、当時の担当Kさんから連絡が入りました。 「同じ町内で、ご希望の広さ(30坪)で土地の区分けが可能です」 最寄り駅や生活環境を変えたくない私たちにとって、これは朗報でした。今回は半規格住宅の提案で建物価格を抑え、土地も少し狭くなったことで総額は約8,400万円。1年前より600万円のダウンです。

決して安い金額ではありませんが、15年前の1軒目建築時より年収も上がっていること、何より立地が最優先だったことから、私たちは決断しました。現在の家の売却査定も済ませ、資金計画を立てて購入の意思を固めたのです。 しかし、現実は非情でした。私たちよりも一足早く契約した方がおり、この計画は幻となってしまいました。

残ったのは、「家を住み替える」という再燃した強い意志だけ。ここから、条件に合う土地とコストパフォーマンスに優れた建築先を求める「ハウスメーカー(HM)巡り」が始まりました。

徹底比較!検討したハウスメーカーとその落選理由

限られた予算の中で妥協のない家づくりをするため、複数社を比較検討しました。それぞれの率直な評価は以下の通りです。

  • アーキホームライフ 断熱・気密性に優れる「超暖」や、震度1から揺れを吸収する制震ダンパー「エボルツ」など、技術的な魅力が非常に高い会社でした。土地探しを依頼しましたが、その後担当者からの連絡が一切なく、フェードアウト。こまめなフォローがあれば前向きに検討したかっただけに残念です。

  • 三井ホーム 規格住宅を検討。「三井のリハウス」と提携しているため土地探しに強いと期待しましたが、出てくる情報は私たちがSUUMOで見ているものと大差がなく、早々に候補から外れました。

  • ヤマダホームズ 初回のヒアリングは非常に好印象でした。しかし、2回目の見積もりで事前概算から500万円以上も跳ね上がり、要望した「3LDK」がなぜか「2LDK」で提案される始末。外構費も100万円しか計上されておらず(明らかに不足します)、不信感が募りお断りしました。

  • アイ工務店 仕事のツテで優秀な担当者を紹介していただきました。間取りの自由度が高く、他社の図面の無駄を削ぎ落とした素晴らしい提案を受けました。しかし、紹介割引(最大300万円)を適用しても、後述する泉北ホームより500万円以上高額に。オプションを重ねるとさらに跳ね上がる価格体系は、こだわりの強い我が家には身の丈が合わないと判断しました。

家づくりのベンチマーク「泉北ホーム」との出会い

様々な会社を巡る中で、私たちの家づくりの「基準」となったのが、堺市に本社を置く泉北ホームでした。円広志さんのCM「フルフル フル装備」でおなじみの会社です。

本社のショールームは、訪問するだけで家づくりの基本がすべて学べる素晴らしい施設でした。 私たちが検討したのは、最もグレードの高い「プレミアムパッケージ」。その標準仕様の充実度は、他社を圧倒していました。

 

【プレミアムパッケージの驚異的な標準仕様】

  • 住宅設備: ハイグレードなキッチン、カップボード、洗面台、風呂、トイレが標準

  • 付帯設備: カーテン、全室照明(LED)、エアコンまでパッケージ内

  • 住宅性能: 断熱等級6、APW430(トリプルガラス樹脂サッシ)、長期優良住宅がすべて標準

  • 構造: 許容応力度計算による耐震等級3

特に特筆すべきは「許容応力度計算による耐震等級3」です。同じ耐震等級3を謳っていても、簡易計算(壁量計算)と、柱や梁1本1本にかかる力を緻密に算出する許容応力度計算とでは、実際の耐震性に雲泥の差があります。建築資材メーカーに勤める身としても、この構造計算を標準で行っている点には強く惹かれました。

これだけの性能と設備を盛り込みながら、提示された見積もりは今まで回った中で最も価格メリットがあるものでした。この圧倒的なコストパフォーマンスに魅了され、私たちは泉北ホームでの家づくりへ大きく舵を切ることになります。

今回は、現在進めている2軒目の家づくりの前提となる「なぜ家を住み替えることになったのか」、そして「1軒目の家で何を学んだのか」についてお話しします。

1軒目の注文住宅で得た「リアルな教訓」

私は2011年に、現在の家(1軒目)を新築の注文住宅で建てました。東日本大震災の翌日に引っ越しをしたため、今でも鮮明に覚えています。 この家に10年以上住み、様々なメンテナンスを経験する中で、新しい家づくりの基本となる「成功」と「反省」を学びました。

  • 断熱材の恩恵(運の要素)                                                  震災の影響でグラスウールが入手困難になり、当時の工務店さんが無償で「吹き付け断熱」に変更してくれました。これが非常に快適でした。

  • 太陽光・蓄電池の絶大なメリット                                   2015年に導入。何度か停電を経験し、レジリエンス(防災)面での安心感と、年々上がる電気代を気にしなくて済む経済的メリットを痛感しています。      

  • エコキュートの「水圧不足」は高圧タイプで解決                         2024年にエコキュートを新調。以前から不満だったお湯の水圧不足を解消するため、「高圧タイプ(0.25Mpa仕様)」を導入したところ、全くストレスがなくなりました。                                                                  

  • 外壁塗装のランニングコスト                        10年ごとの塗装やシーリング打ち替えは大きな出費です。そこで外壁と屋根には、プレマテックス社の「タテイル2」という35年以上塗り替え不要な超高耐久塗料を採用しました。

  • 「大きなベランダ」は我が家には不要だった                             妻は室内干し派のため、巨大なベランダは一度も使われませんでした。それなのに、汚れるたびに私がデッキブラシで掃除をする羽目に…。「使わない設備はただの負債」という強烈な教訓です。

  • シロアリ防除は相見積もりが必須                                 新築から5年後の延長保証。ハウスメーカー(工務店)経由の継続メンテナンスで約20万円の見積もりが出ました。「プリンターのインク商法と同じでは?」と疑問に思い、相見積もりを実施。結果、地域で評判の「ヤマトシロアリ研究所」さんに依頼し、10万円以上安く、さらに高性能な薬剤で施工してもらうことができました。

これらの「戸建てを維持する上でのメンテナンスの必要性と、そのたびにかかる出費」の反省が、今回の新しい家づくりの根幹になっています。

夫婦の決断と、住み替え計画のスタート

愛着もあり、手を加えてきた家ですが、住み替えを決意した最大の理由は「ライフスタイルの変化」でした。

夫婦で話し合った結果、子供は作らず、夫婦2人で楽しく人生を過ごそうという結論に至りました。現在の家は子供2人を想定した間取りだったため、夫婦2人には持て余すサイズになってしまったのです。

そこで近場での住み替えを検討し始めた矢先、徒歩5分ほどの場所にダイワハウスが建築条件付きの土地を分譲しているのを見つけました。 私は建築資材メーカーに勤めているため、社内紹介を利用して打ち合わせへ。担当のKさんから提案されたのは、約35坪の土地と建物の総額で約9,000万円(諸費用込)という見積もりでした。

「とてもじゃないが、そこまでは出せない…」

予算が合わず、ダイワハウスさんとの話はここで終了。そこから1年が経過しました。

 

→次に続く・・・・

はじめまして。現在、大阪府南部で秀光ビルドでの新築計画を進めているヒロイワと申します。

このブログは、10年後の自分に向けた「備忘録」として立ち上げました。
家づくりでは数え切れないほどの選択と決断を繰り返します。将来「なぜこのオプションを付けたのか」「あの時、ビルダー側とどんな約束をしたのか」を正確に振り返ることができるよう、その判断の背景や交渉の過程を記録に残していきます。

 

住宅業界に勤めていることもあり、いろいろな方から最新の住宅事情や商品などのおすすめを聞いてきました。

 

また、2010年に結婚し、2011年には新築戸建てを立てて、15年住んだ家を住み替えるきっかけから

現宅の良かったところや改善したいところを踏まえた家づくりなど。

私の家づくりの特徴は、少し理屈っぽいかもしれませんが「コストパフォーマンスとメンテナンスフリーの両立」です。

初期費用で多少オプション費用が掛かっても10年・20年でメンテナンスが必要になる様であれば、長期間メンテナンスが

不要な材料を入れ込みたいという考えです。


実は当初、泉北ホームで計画を進めていましたが、様々な検討を重ねた結果、秀光ビルドへと建築先を変更しました。
秀光ビルドの標準とは何ぞや?と思うくらいオプションを追加し、見えない部分の材料にまで指定をしたりしています。

(担当者営業マンさんにはご苦労を掛けています。)

単なる日記ではなく、これから秀光ビルドを検討される方にとって、ローコスト住宅における「リスクとの向き合い方」や「納得のいく仕様決めのリアル」が少しでも参考になれば嬉しいです。

どうぞよろしくお願いいたします。