エールはただ一人☆ | 鶴の神Blog

エールはただ一人☆


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「かっとばせ~!」


沸き上がる歓声の中、
私はメガホンを叩きながら

目の前の試合を

興奮して見守っていた。



「タイムリーで
勝ち越しなんだから

一発打ちなさいよー!」



「…………。」



そんな私の様子とは
うってかわって

黙ったまま…というか

完全に不機嫌なのが


この人。




「……あのさぁ」

「きゃー!あ、ファール!?

惜っしい~!」



三塁ベース横を
シュッと抜けた打球に

ため息をついて

再びメガホンを鳴らす。



「………あの、
ちょっと……」

「お願いだから
三振だけはー!」


「聞いてる!?」



「…ぁ、え何!?」




いかにもムスッとした
表情で私を見るのは

口元をへの字に曲げて


「野球って何!?」


完全に拗ねてる剛士。




「ちょっと今凄く
いいとこなんだから

ちゃんとメガホン持って…」


「俺、ルール知らないし

何がチャンスなのかも
よく分からないんだけど。

いいことならこの後
ゆっくりキミの…ごふぁ!」




「ヘンなこと
言ってないで応援して。」

呆れるように無理やり
持っていたタオルを

口に押し当ててやると

今度は目で訴えてきた。





「そんなに睨んでもダメ。

この前、行きたがってた
蝉博物館に付き合って

あげたじゃん。



だから今度は私の
行きたいとこに付き合って

くれる約束でしょ?」



そう言うと
何も言い返せなくなったのか

自分のメガホンを

リズムを無視して
パカパカ叩き始めた。




こんなに機嫌を

損ねることなんて
今まで無かったのに


どうして今日に限って
ご機嫌ナナメなんだろう。





こうなった時の剛士は

多分…赤ちゃんを
あやすことより難しい。







巨大スクリーンに
映されたバッターボックス。

そこには私の好きな
選手が立っていて

ギュッとグリップを

握り締めながら
ピッチャーの放る球を


待っていた。





ツーアウト
ランナー、2・3塁。

一点差を追い掛ける
状況で今は

またとないチャンス。



「ホームラン!
ホームラン!」


興奮する私の隣で
まだ口を尖らせて

今度はこっちを見ていた。


また何か言われると
思って試合に集中した。

フルカウントになり

ファウルが続く。


「なぁ…そんなに楽しい?

あの人ばっか
応援してさ…」


ピッチャーが投げる。

その1球に息を呑む。


「そういうの…」


カキンッ!
その音に球場中が『あっ』

という声になる。












「……ズルい。」











打球の行方を追っていた
私の視界は

急に角度を変えた。


球場中が悲鳴とも言える
歓声に包まれる中

やっと解放された私は


目の前で

「やってやったぜ」とも
言える満足そうな顔をした彼に


思わず赤面した。




でもすぐに我にかえり

持っていたメガホンで
軽くポカン、と叩いた。




「ほ…ホームランの瞬間

見逃したじゃない!」


「他の人を応援してたら
こうなる、分かった?」


「だからって…
今する必要ないでしょ!」


「我慢できなかったんだもん」


「我慢…って…//」









その日の試合は
私が見逃したホームランの

おかげで勝ちました。




でも…







なんだか彼には

負けた気がしたのでした。



























て、ワケで
昨日行った試合

勝利しましたヾ(^▽^)ノ


あ~ハラハラした
試合で見応え抜群ドキドキ



スペシャルゲストで


高橋優さんと
藤井フミヤさんの

ライブも見れました(^O^)


夏にも行きたいなぁん♪






つるのサンも
ライブお疲れ様です(^^ゞ

ジュニア事件、
すぐ近くで

見てみたかったものです(笑)






GW、優雅に


楽しんでますか?(^-^)

最後の1日
悔いの無いように

私もめいいっぱい
尽くします←何に。









じゃ(^O^)/