あなたを想えば…☆
「全部好き」
この言葉が、いつか私に向けて言ってくれる日が来たらいいのになんて
いつも願ってる。
「え、好きだよ?」
平然と答える彼に私は興奮しつつも「本当に!?」を繰り返した。
「嘘ついてどうすんべ。
確かに好みは人それぞれかもしれないけど、俺は堂々と言えるかな。」
心の録音機能にしっかりと収めたあと、
1人で盛り上がる姿に
彼はきょとん、としていた。
「そんなに俺がエビ好きなこと大事?」
「あーそれ、今言わないで!!
ちょうど余韻に浸ってる最中なんだから!!」
「何だよ、余韻て(笑)お前バカか」
「雄ちゃんには言われたくない」
「真面目になるなよ、怖い」
こんなやりとりをしてもう1年になろうとしている。
私がこんなんだから
きっと雄ちゃんは私の気持ちに気づいてるハズなのに
おちょくってるのか…本当にわかってないのか…
こっちが腹立つくらいにスルースルースルー!←
野球にしか興味ないから?
それとも女の子は嫌い?ぇ
それとも私は眼中にナシ…?
(ぁ…ありえる。)
「一点に顔のパーツ寄ってんぞ。
ぷは、ノックかよ!!」
だーもッ!!こっちは真剣に真剣に
1年も悩み続けてるっていうのに…何なのよ!!
こんなヤツに片思いしてる私って…!?
あー…自分に腹立ってきた。
いっそのこと、一回諦めてみようかな。
一度、友達として見たほうが何か分かるかも
しれないし。
それとも、気づかないフリしてる理由があるとしたら
雄ちゃんには既に気になる子が…
…いるかも。
そうだ、きっとそうだよ。
今までこんな重大なことに気づかなかった。
雄ちゃんには好きな人がいる!?
そうすれば今までのことだってつじつまが合う!!
うそ…(';ω;`)
「や、やだ…(TωT)」
「なにがヤなの?」
「雄ちゃんには言えない…」
いつものように顔を覗きこんでくるのが、わかってるから
知らないフリして目を瞑った。
「ヘンなの。」
ヘンなのは…
ヘンなのは雄ちゃんの方であって!
なんていうか…何とも言えないのであって!
「気分悪い?」
「わ、悪いかもね!誰かさんのせいでとっても!」
「頭いたい?」
「痛いよ!一年前からずっと!誰かさんのせいで!」
「お腹も?」
「ムカムカする!誰かさんのせいで!」
「俺のこと好き?」
「凄く好き!誰かさんの…」
え…(・ω・)
「好きだったんだ…。
しかも一年前から(笑)」
こ、こ、こいつ~…!!!///
ヤバイ、本気で危害を加えてしまいそう。このままだと恥ずかしすぎておかしくなる…!
「…そうだよ?
好きだよ、好きで悪い!?
雄ちゃんがいつまで経っても気付いてくれないから、こうやってずっと…」
「気付いてたけど(笑)」
「…だから…な、は!?」
私の反応に雄ちゃんはお腹を抱えてゲラゲラ笑い転げる。
「…き、気付いて…た?」
「結構前からね。
いやぁね、あんだけグイグイ来られたら気付くわ!」
き…気付いてて…
今まで何も言ってくれなかったの…?
余計…恥ずかしい。
「そんなに俺のこと?」
「もういいでしょ!?
分かってるならそう何度も…」
「俺は好きじゃないよ」
「言…て、え?」
わ…なに?あっさり終了!?
これだけ我慢してきたのに…終わり!?
私の恋が…今
終わりました。
「まだ好きじゃないから」
「もう…何も言わないで(泣)」
「ぷはっ、
んな怯えんなよ。
嫌いじゃないから」
深々と突き刺さる(笑)
なだめてるようで、傷つけてますよアナタ。
こんな…あっけない最後なんて、一生忘れないと思います。
「…勘違いすんなって(笑)」
「勘違いもなにも……きゃ!」
今まで俯き加減だった顔を上げてみると、スッと雄ちゃんの右手が
頬に触れる。
「な……に………?」
「お前んことまだ、全然意識してないけど。」
普段では聞けない、低く男っぽい声。
「これから少しずつ…
全部好きになってっていい?」
ちょっと言葉は違ったけど
何より嬉しいアナタからの言葉。
本当に全部好きになってくれる…?
はい、何となく
書きたくなっただけ(笑)♪
久々にがっつり
妄想←ぇ。を膨らませながら
読んでみてくれると
嬉しいすヾ(^▽^)ノ
さ、明日は今季初の…?
お楽しみに\(^^)/
![ドキドキ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/031.gif)