羞恥心物語☆last memory43☆ | 鶴の神Blog

羞恥心物語☆last memory43☆


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「こーんにちはッ♪」






滅多に無いオフの日に


俺はルイの元を訪れた。





「か、上地くん。


今日お仕事は…」


「オ・フ♪


顔見に来た。」





「そう…ですか。




せっかくのお休みなのに


私のところになんか…」















「んな事気にすんなよ。



好きで来た俺が傷つくじゃんか」















俺の言葉にルイが一瞬


目を丸くした。



どうやら"好き"に


反応したらしい(笑)








「さっきのも気にすんな♪」





そう言ったけどちょっとは


気づいてくれても…なんて




期待したけど。








「も、もちろんです!!」



うは( ̄ー ̄;


そんな断言しなくても…。








「き…気になんかしません。


上地クンはとても優しい

方ですが、



そ…そんな風にい、意識?//




とか…」








近くにあった水をがぶ飲みするルイ。



そうか、さっきのは


ただの動揺か(笑)♪





つか、言い訳が中学生かっ。
















「あれ、昨日のく来た?」


「野久保さんですか…?



はい、昨日少しだけお話して

帰って行きました。」




「何、話したの?」









相手がのくとは言え


会話の内容が気になるなんて



俺も中学生だな…。







人のこと言えないじゃん。


















「えっと…




恋の、話を。





「…恋?」



「忘れられない恋の話を


してくれました。




たくさん笑って、たくさん泣いた…と。








…あ、私が言ったってことは


秘密で…!!」
















のく…あの頃の話を


ルイにしたのか。






でも…ルイは……

















「のくの話聞いて


どう思った…?」






「野久保さんは…



凄く心優しい方だなって。」





あの頃の話をしても


やっぱり、思い出せないのか…。






「そ…そうか。」
























「良かったら


上地クンの話も聞かせてください。」





「え?」







「誰かの話を聞いていれば


そのどこかに私が忘れている部分の



ヒントがあったとき


もしかしたら…思い出せることが





あるかもしれないんです。」

















ルイがこんなことを



考えていたなんて…。


















「野久保さんとも話していました。


パズルのピースのように




1つずつ当てはめていけば



いつかきっと綺麗な絵が







完成するって…。」
































そういうことか。




ルイは自分で


自分の記憶を取り戻そうと



してるんだ。






そして、きっと


俺に出来る事だってあるはず。


















それは…































「わかった。」




「…?」











































「俺の話、



聞いてくれる?」