私の仕事は、区のおしらせや、市政だよりなどに載っている、街のイベントを追いかけ、現地でインタビューし、毎週ラジオで市民の皆さまへ声を届ける事。

コミュニティの、地域限定版ラジオであるが、40～60才までの間で、ざっと5000人以上の方にお話を伺った。

一番の思い出は、地元川崎の、プロサッカーチーム〈川崎フロンターレ〉の番組を担当したことだ。

私がかかわっていた時期は、2017年のクラブとして、初のJ1リーグ優勝する前年まで。それまでは国内三大タイトルを合わせて、８度も準優勝で足踏みをし

『シルバーコレクター』の異名が、チームの前を闊歩していた時だった。

担当を外れてからの優勝は、つくづく

『運にスルーされ、持っていない女だなぁ💪❎』

と再確認した。

J1リーグシーズン中は、試合後選手にインタビューし、編集したのち翌日放送すると言う、ハードな時間割をこなしていた。

一人の選手を除き、クラブのほとんどの選手にインタビューした。当時新人だった選手が、数年後、日本代表クラスに成長した姿を見て、おばちゃんの心は、陰ながら、今でも嬉しさと感謝で、一杯にさせて貰っているよ。

一人の選手とは、中村憲剛さんだ(今は引退したのでさんと呼ぶ)。

インタビューの勇気が出なかったのは、中村選手のオーラが凄すぎて、私の力量じゃ“無理”と、心がしっぽを巻いていたからだ。

40才でレポーターを始めた時は

｢選手と親子くらいの年齢差？｣

と、自嘲していたが、60才の時は、

｢おばあちゃんと孫くらいの年の開きがあって、もはや犯罪ではないか！｣

と、笑えなくなっていた。

それはさておき、１秒１秒の時間の縛りに体がキリキリし、読み間違うと、お叱りを受ける生放送。実は小心者なのに、逆を装い、自分のキャパシティ以上の仕事を続けた結果、ストレスが蓄積され、ガンの元も作ってしまった、と今では分析している。

それなら、放送の仕事をしない方が良かったかな？とも考えるが、

“何事もなく穏便な仕事で、病気にならない人生”と、

“大変だけど、達成感があり、ガンになってしまう自分”

と、どっちの人生を選ぶのか、時々『今、分岐点に戻れたなら、どうするか！』

と、問うときがある。

小心者の割には、変化を求める性格でもあるので、やっぱり、今の人生を選んでしまうだろうな⁉️

《2017年Jリーグ初優勝！川崎駅前の

優勝パレードにて、天野春果氏と》

私のお仕事 ⑥