製作年:2025年
製作国:日本
日本公開:2025年1月17日
監督:安達もじり
出演:富田望生、伊藤万理華、青木柚、山之内すず、山中崇、麻生祐未、甲本雅裕
在日コリアンの家庭に生まれ、かつて神戸市長田区に暮らしていた灯(富田望生)。灯は自分の出生に関する自覚は薄く、阪神・淡路大震災の翌月に生まれたこともあって、父(甲本雅裕)や母(麻生祐未)から家族の歴史や震災当時の話を聞かされても、どこか遠いものに感じていた。そんな中、姉・美悠(伊藤万理華)の日本への帰化をめぐって家族の仲が揺らいだことをきっかけに、灯はずっと抱えていた孤独と苛立ちを募らせ、精神的に病んでしまう。
阪神・淡路大震災の翌月に神戸市長田区で生まれた在日コリアンの女性を描いたドラマ。言いようのない孤独を抱える女性が、自身の出自や親から聞かされる震災の記憶によって精神的に追い詰められていく。監督はドラマ「カムカムエヴリバディ」などの安達もじり。『日日芸術』などの富田望生、安達が制作統括を担当したドラマ「パーセント」などの伊藤万理華、『まなみ100%』などの青木柚のほか、山之内すず、麻生祐未、甲本雅裕らが出演する。
阪神・淡路大震災の翌月に神戸市長田区で生まれた在日コリアンの女性を描いたドラマ。言いようのない孤独を抱える女性が、自身の出自や親から聞かされる震災の記憶によって精神的に追い詰められていくストーリー。
出自や震災の記憶、家族との距離、コロナ禍、依存症、うつ、世界で続く戦争。どれも個別に向き合うだけでも苦しいテーマなのに、それらが一人の人生の中で折り重なることで、逃げ場のない孤独へと変わっていく展開が観ていて苦しかったです。日常の中の小さな痛みとして丁寧に積み重ねられている点が印象的でした。
自分でも気づかないうちに心の奥に溜まっていき、誰にも言えないまま抱え込んでしまう主人公の灯の生きづらさがリアルに感じられる物語。
それでも絶望だけを描いているわけでなく周りには確かに“灯”をともしてくれる人がいる希望もきちんと描いている。 青山さんの 「まぁ生きとったら色々あるわな」 という一言が素敵。 慰めようと力むわけでもなく、状況を軽く扱うわけでもない。ただ、その人の存在を丸ごと受け止めるような柔らかさがあって、こういう言葉を自然に言える人は本当に優しい人だなと思いました。
在日コリアンとしての視点や、震災の記憶が“語り継がれる痛み”として描かれている点も心に残りました。社会的なテーマを扱いながらも、説明的にならず、ひとりの女性の人生として静かに流れていく。そのバランスがとても良かった。
生きることの重さを真正面から描きながら、人はひとりではないという小さな希望も感じられる。 どんな時でも灯をともしてくれる人は必ずどこかにいる。そっと背中を押してくれるような映画でした。
富田望生ちゃん演技上手すぎる!
この作品の評価……★★★★☆(満点は★5)


























