シエラレオネは西アフリカ、大西洋岸に位置する
海と山に囲まれた小さな国です。
国土も人口も、北海道とほぼ同じくらいで、
質のいいダイヤモンドや金がたくさん採れます。
首都はフリータウン。シエラレオネ唯一の国際空港である
ルンギ国際空港もフリータウンの近くにあります。
【首都フリータウン】
1960年代、アフリカ諸国がヨーロッパの植民地支配から次々と独立していく中、
シエラレオネもイギリスの植民地支配から独立。
1971年には「シエラレオネ共和国」となります。
首都フリータウンの名称は、イギリスからの解放奴隷たちが
「自由の街」として住み始めたことに由来します。
国民の約60%はイスラム教徒、約10%はキリスト教です。
他には現地の伝統的な宗教などがあります。
ティムニ族、メンデ族を中心に複数の部族が住み、
それぞれの部族の言葉を持っていますが、公用語は英語です。
また奴隷支配時代、ヨーロッパ人に英語を強要される中で
いけない会話をしても気付かれないように、一種の「ブロークン・イングリッシュ」が発達しました。
それが現在は「クリオ」という言語として広く使われています。
【ダイヤモンド紛争】
シエラレオネを紹介する上で避けたくても避けて通れないのが、
1991年から2002年まで11年間続いた紛争です。
反政府勢力である革命統一戦線(RUF)と政府軍の間で、
ダイヤモンド権益をめぐって勃発しました。
隣国リベリアの武装勢力から支援を受けていたRUFの勢力は凄まじく、
また政府側の腐敗なども手伝いシエラレオネの国土のほとんどはRUFの支配下に置かれ、
ついには最後の砦であった首都フリータウンまで占領されます。
RUFは勢力を拡大させる際、村々を襲い、
人々の手足を切断しました。
手足を切断された人の中には亡くなる人もいますが、
多くは手のない状態で生き残ります。
その人たちは手がないので働けませんが、ごはんは食べます。
その上、家族はその人たちを介護しなければならないので労働力はさらに減少します。
すると消費量は変わらないのに、生産量はどんどん減ることになります。
こうしてシエラレオネの国力はみるみる衰弱していきました。
またRUFは、少年少女を誘拐しドラッグにより感覚を麻痺させ、
少年兵として前線へ投入しました。
幼くして多くの人々を殺した少年兵の中には、倫理観が崩壊し、
紛争後も武装強盗として生きている子もいます。
【世界最貧国というレッテル】
2002年、国連軍の介入により11年間続いた紛争は幕を閉じます。
しかし長い間続いた紛争により、交通機関、上下水道、電気など、
すべてのインフラが崩壊しました。
フリータウンでは、住民は慢性的な交通渋滞、
不安定な電気・水道供給の中で生活していました。
それ以外の街ではそれさえないところもあります。
90%を超える失業率、世界最貧国、平均寿命34歳。
そして何より、子供の4人に1人が
5歳まで生きられないという児童死亡率。
クリアしなければいけない問題を
まだまだたくさん抱えながらも、
シエラレオネは今、復興そして
発展へ向けての歩みを始めています。