今日の扇辰さんの独演会の申し込みをしたのは1月下旬。
その時は、開催場所はいつもの道頓堀ZAZAでした。
 
その後、主催者の吉田食堂さんから、タイトルのSPACE9に場所が変更された旨の通知がありました。
道頓堀ZAZAは閉館、新世界に移転となったそうです。
吉田食堂さんの落語会は今後しばらく、SPACE9での開催で、9月には新世界ZAZAで行われるようです。
 
2月14日に行った文菊さんの独演会がワタクシと(道頓堀の)太郎さんとのお別れだったのね・・・・。
道頓堀って「これぞ大阪」っていう感じの場所だったと扇辰さんも会場のことに噺で触れられましたが、ずいぶん周囲の環境は変わりました^^
会場の入り口を入ってからはよく似た感じなのですが・・・・
 
これが入り口。百貨店の中にあるだけあってちょっとお洒落かも
 

今日の演目。
喬路と書かれているのは、笑福亭松喬さんのお弟子さんで4年目の噺家さん(年季はあけて、東京では二つ目にあたるそうです)。
扇辰さんが松喬さんと二人会を年に一度行っている縁で喬路さんを知り、今回の開口一番の出演は扇辰さんからのリクエストで実現したそうです。
 

 
喬路さん:道具屋
ちょっと早口だけれど活舌が良く聞き取りやすく、メリハリがありました。
しっかり笑いもとれていたので、今後また、他の噺家さんの開口一番として出演することも増えるかな^^
26歳とのことで扇辰さんも「これから先が長い商売だからなぁ」って。
先が楽しみですね
 
扇辰さん:茄子娘
はじめに聞いたのがCDだったというのは覚えているのですが、生で聴いたことはあったかなぁ・・・・
終わっってから扇辰さん曰く「くっだらねぇ噺なんですよ」って。
「上方でも東京でも、あまり演る人がいないんだ」
たしかに、単純な噺でオチもダジャレなので噺自体に面白みは無いのですが「でも、この噺 好きでね」って扇辰さんが言うのは噺を聴くとよく判ります。
扇辰さんが茄子の精にも、5歳の茄子の娘にもなりきってしまうのがスゴイ。その場面だけ「声」だけだと絶対に男性が演じているとは思えないはずだし、しぐさも可愛いんですニコニコ
「生で聴いたことはあったかなぁ」って、ワタクシの記憶力の悪さが丸わかりのことを書いてしまいましたが、今日の茄子娘は1番良かったと思います。
 
扇辰さん:竹の水仙
この噺はいろんな噺家さんで聴きますが、細かいところは少しずつ違います。
年に何度も聴く話なので始まると「あ、竹の水仙!」って思ってしまうのですがそういう気持ちを察して変えられるのでしょうね。
竹の水仙を買いに来る、使いの人の名は「郡山剛造(こおりやま たけぞう)」この名を知っている人は、ここで笑いますが、他にもこの名を使っていた噺家さんがありました。
柳家花緑さんの噺ではその名を使わず「綿貫権十郎(わたぬきごんじゅうろう)」これが本来なのかな?
 
表情や声の抑揚が見事でそれが扇辰さんの魅力、と書こうとして、講談を噺にしたような噺では別人のような扇辰さんを見ていることも思い出しました。
人間にはいろんな顔があるんですよねぇ・・・・・
 
今日もとても楽しませていただきました。
 
会場を出てワタクシが辿った道順です。
百貨店の営業は終了していたので、9階から3階にエレベータで降りてそこから外に出ます。

 
閉店後の店内を外から

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
別のエレベータでさらに1階まで降りたときに見た景色・・・地味だ。

 
 

 
 

派手な看板も、外国人でいっぱいの道頓堀の通りの様子ともお別れとなってしまってちょっと寂しい写真。今後の定点撮影は百貨店のディスプレイにでもしようかしら・・・
 
by マヌカン☆