今月3回目の落語鑑賞。
その3回目が今夜の「さん喬ひとり会26」。実は9月開催予定でしたが延期になって今夜に。
今日の大阪は昼頃から雨が降りはじめました。

定点撮影その1です(笑)
 
前回も撮った店。タバコを吸わないワタクシですが今どき店先にまでケースを出してタバコを販売している店が珍しくて今夜も一枚。
 
 
新しい定点観測地点ニコ
左上のほうに道頓堀ZAZAのテントが見えますね。「中座くいだおれビル」っていう名前だったようですニヤニヤ今ごろカーイ
この太郎さんの左側を通って地階へ
壁に貼られていた吉田食堂さんのチラシ、クリスマスバージョンです。
コロナ禍をきっかけに独演会もZAZA POCKETで行われることが多くなり、ZAZA HOUSEで行われることがめっきり減ってしまいましたが、さん喬さんの時は満員御礼です。
今日のワタクシの整理番号は40番。こんな番号が取れるのは珍しいことです。
1列目に「遠慮のかたまり」みたいな空席を一つ見つけ、その席に座ることにしました。
正面より右寄りのその席からは、出演口の奥に鏡があるのを見ることができました。見た記念の一枚。
鏡の写真は撮ったけれど、開演後はそちらを見るのは遠慮しておきました^^
今夜の開口一番は弥壱さん。
桂吉弥さんの3番目弟子さんで、ワタクシが弥壱さんを見るのは今夜で何回目かな?
修業期間の3年を終えてから4年とのこと。
周囲のかたや先輩から仕事を貰えていたけれど、後輩も出来てくるし、そろそろ目上の方からもらう仕事が切れてくる時期です、と言って会場の笑いをとっていたけれどずっと大きく育って欲しい若手の一人です。
 
みかん屋  
文字通りみかんを売る噺ですが、主役はやっぱりちょっとおっとりした・・・というか無邪気な、というか、やっぱりちょっと頼りない主人公ではあるけれど、なんとかしてお金を稼がなくっちゃと商いをする噺は聴いていて楽しかったです。
さん喬さん
ちりとてちん  
噺に入って「あっ!『酢豆腐』」とワタクシ思いました。
聴いているときは楽しくても、何だか厭な噺だなぁっていうのがワタクシの思い。
なので、『酢豆腐』かぁ・・・とちょっとガッカリ。
 
だけど、やっぱりそこはさん喬さんです。
「20日ほど経ってカビが生えた豆腐に唐辛子をいっぱい振りかけたものを人に食べさせる旦那」がワタクシの中で嫌な人になりませんでした。温厚な旦那がそんなことをして意趣返しするって、かなり辛抱した挙句のことなんですよね。
 
あらすじは、旦那が友達を集めて囲碁をしようと用意したけれど、それがお流れになってしまいました。手配していたご馳走をキャンセルし忘れてしまって老夫婦だけでは食べきれそうには思えない。
そこで日頃可愛がっている近所の男に食べさせてやろうと呼ぶと、料理に箸をつけるたびに「世の中に△□という食べ物があるのは知っていましたけど・・・・」と感謝を述べてくれるのでご馳走のし甲斐があるというものです。相好を崩す旦那だけれど、ご馳走はまだ余っています。
そこでふと、「あの ひねくれた男をぎゃふんと言わせて、その性根を直してやろう」と思いつきます。
懲らしめてやろうと呼ばれた男は、料理の出すもの出すものに厭味を言います。
嫌味を言いながらも「でも、余ってるんでしょ?食べてあげます」と恩に着せます。
ダメですよね(笑)
ご馳走の何皿目かでいよいよ「台湾土産でもらった珍味『ちりとてちん』」が登場して・・・・というものです。
 
 
噺を終えて、さん喬さんはこの噺は上方の噺で「ちりとてちん」といいます。「酢豆腐」は若旦那に食べさせる噺で、違うんです。
そして「ちりとてちん」は旦那がその「台湾産の珍味」を何て名付けようかと考えた時に、隣の三味線の師匠の家から音が聞こえてきてその名に決めたという箇所も昔はありましたと教えてくれました。
そういうことを聞かせてもらっているとき、さん喬さんの『引き出し』の多さを感じます。
 
 
次の噺のことを書いていたら、さすがに「長すぎる」と感じたので他の演目は「その2」で別記事にします。
 
by マヌカン☆