9月開催の吉田食堂さん主催の落語会では、2公演予約を入れました。
そのうちの一つが今夜の「さん喬ひとり会24」。
ワタクシのみるところ、さん喬さんは吉田食堂さんの落語会のなかで一番人気の会のようです。コロナ禍で集客が厳しい中でもいつも早々に完売となっていますから。
 
定点撮影のワタクシの写真、今回はいつもの場所に出るエスカレータの中でスマホを準備したので、その場で撮った一枚。

このエスカレータで上がって、いつもの千日前に出ます。

 
にぎわいの加減を撮ろうと思っていたのですが、手前のグループで視界が遮られてしまいました
道頓堀です。
ときどき写す、会場のビル前に立ててあるアイスクリームの幟ですが、今日気づきました。
店は「TAROU's PARLAR」だったのですね。
次回撮れたら店も写します。
開場前の様子。整理番号順の入場で、時間を分けてあるはずですが今日は大混雑。
開口一番は桂 源太さん。
源太さん、あっという間に若手の噺家の中では断トツの売れっ子となって、たくさんの落語会に出演したり、「らくご男子」(グループ)としてNHKの落語番組のレギュラーでもあります。
今日の演目は「兵庫船」初めて聴く噺でしたが、上方の噺だなぁ・・・・という印象。笑いのおこるタイミングで、源太さんのファンも会場に多いことが感じられました。
 
さん喬さんの今日の演目はごらんの通りです。
「水屋の富」ワタクシははじめて聴いたような気がします。水売りの男に富くじが当たったけれど、当たった後の男の心境が描かれています。
地味な噺だと思うのですが、この噺で笑わせてもらえて「さすがはさん喬さん」と感じます。
 
「船徳」たくさんの噺家さんが高座にかける噺ですが、笑わせるにはやはり力量が必要な噺だと思います。
「(自分のために)もう一人船頭を雇ってくれ~」というオチまで、セリフとして面白いところってそんなに無くて危なっかしい船頭(若旦那)に当たってしまった客のハラハラぶりと、うろたえる船頭の様子を描いているので、聴いている人が船頭や客のキャラクターをイメージ出来ないと聞いて楽しいものとはなりません。
幸いにしてワタクシ、これまで生で聴いて退屈したことが無いのはラッキーだと思います。
さて、中入り後の噺は「唐茄子屋政談」でした。
中入りが終わった時点で20時30分を回っていたので、短い話を選ばれるかと思ったけれどこの演目だったので意外だけれど、嬉しく感じました。
やはり人情味のあるはなしはいいですよねニコニコ
 
ちょうど先日、8月24日にこの場所で文菊さんの「唐茄子屋政談」を聴いていて、感情の込めかたの強さとか聴いているワタクシが場面を思い描くときのリアルさのポイントがそれぞれで違ったように思います。
今日、さん喬さんでは吉原通いが過ぎたのを咎められ家を飛び出した後の若旦那(徳三郎)の落ちぶれ方や、心得違いを叱る叔父(伯父?)の愛情に裏打ちされたきつい叱り方などは、なんだかワタクシ、身に染みてしまいました。
時間の都合か、吉原で遊んでいたころを思い出すシーンは短かったけれど、素人のワタクシが聴いても小唄がとても見事でした。

やっぱり生で聴く落語、止められないなぁ・・・・・ウインク

 

by マヌカン☆