12月の終わりに焼成に出して、出来上がりを楽しみに待っていた萩焼、2月はじめに受け取りました。

タイトルの「苦節」は嘘ですが「ようやく」、とか「やっと」と思ったことがあります。

 

ともあれ、まずは作品の写真を。DSC_0232.JPG

カップ3点です。高台にカットを入れたのと、変えていないワタクシの窯印を見ていただこうと逆さの写真も載せてみましたチュー

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3点のうち、陶器を好きな人が見て面白いと思われるのは下の写真のものでしょう。

スマホの写真で判りにくいのが惜しいけれど、部分的に生地の色が違う部分が出来ました。

出来た理由は窯の中にあるときにカップに当たった熱の差で、ほんのり赤い部分が少し低い温度、グレーの部分が高い温度で、順に「酸化」「還元」という現象でこの色になっています。

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ここからは茶碗です。

そういえば、実は「茶碗」でワタクシの頭の中に浮かぶのはいまだに「ご飯茶碗」ですが、世間ではどうなのでしょうね。

 

作品はお茶用の茶碗ですウインク

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ご存知のかたは多いと思いますが、萩焼には「ごふん」とか「ごほん」とか呼ばれるピンク色の模様が出ることがあります。

出そうとして出せるわけではないので、出ると「ラッキー!」です。しいて言えば神様と焼成してくれた先生のお蔭で出来た「ごふん」

 

萩焼の特徴は他にもあって、使っていくにつれ釉薬に出来る貫入(小さなヒビ)に茶渋が入って網目状の模様が出来て様子が変わります。使う程に様子は変わってくるので「萩の七化け」なんていう言葉もあるんです。ご飯茶碗だとあまり変化を感じませんがコーヒーカップなどは結構早くその模様を見ることが出来ます。DSC_0230.JPG

 

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さて、タイトルの「苦節」は嘘ですが、去年は母から「そろそろ止めたら?」と言われたりもしたワタクシの陶芸。 

この頃、持ち帰った作品を見た母が「かたちが良くなってきたね」などと言ってくれるようになってきました。

 

この作品を持ち帰った日の夕食は「あんこう鍋」でありました。

支度する母が「取皿何にしようかねぇ」と言いながらこの萩焼茶碗を手に取り、軽く洗って食卓に置きました。

抹茶茶碗だと知らないわけではないけれど、大きさが手頃だから使いましょう、という訳です。

 

茶碗という、ちょっとお洒落なものがいっぺんに所帯じみてしまいますが、それでも使ってもらえるならそれで結構ウインク

 

加えて、カップも翌朝の母とワタクシのカフェオレを入れて供されました。

陶芸を習い始めて10年位が経ちましたが、ほとんど母には使ってもらえなかったのがカップなので、ワタクシのものと2つが食卓に出てきたときには自分の目を疑いました。

 

今後の作品もこうして使ってもらえるといいなぁ・・・・照れ

 

by マヌカン☆