イベント開始前の静けさ。

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OP①-60kg
後藤勝也 vs レオナ・ペタス
・なんか知らんが好きな後藤選手。
前回板橋選手に自力の差をストレートに見せつけられ、
完敗を喫した後にどう出るか注目していた。
板橋戦では後藤選手がやろうとしてたスタイルそのもので
押し込められた様に感じたけど、
不利だからと横に回ったり一旦リズムを変えたりなどせず、
「同じ土俵で迎え撃つ、このスタイルで負けるなら仕方ない」
とでも言わんばかりに?真っ向勝負で圧倒された。
そこが俺の勝手なイメージにぴったりで余計気になる存在となったのでした。
いや、パンフにはトリッキーとか書いてあるけど、
前の大沢戦も含めてなんとなく実直なイメージが。
…で、本題。
さすがペタスの名を冠するレオナ選手、圧力もあって強い強い。
代々木の一発目にふさわしいアグレッシブさ。
後藤選手ピンチ?と思いきや、
回転系の技を使ったりして総合力で勝利。
「やはりタイトルに絡んだ試合を経験した選手は、ここ一番で強い」
という認識を新たにし、今後も注目していくのだ。
OP②-55kg
ウエンツ☆修一 vs 将大
・で、第一試合で思った理屈がいきなり覆されたこの試合。
意外と?初参戦な元王者ウエンツ選手が10歳年下で元気な将大選手に
ダウンを奪われ、勢いで飲まれてしまった形に。
いやー、格闘技に実績とか関係ないね!(ひでぇ)
若手なんかほんとどうなるか判らない所が面白い。
将大選手は代々木を経験して一層格闘技に邁進し、伸びていくのかな。
OP③-63kg
高橋 幸光 vs 緒方 惇
・これだ。これが観たかった。
ユースGPのFACEで初めて観た時、そして後楽園で、WILD RUSHで…
観るたびに明らかに成長していった高橋選手。
若手に強くなるモチベーションを与えてやるとここまで変わるのかと
関心しきりだった。
WILD RUSHは格上の中堅どころに揉まれ、
ズタボロになるか成長するかどっちかしかない
と心配もしたが、見事に後者。
リーグ戦という特殊なテンションで身に付いた物が
通常のワンマッチに還元された時にどう発揮されるのか。
格上相手に臆面も無く試していた技が決まる決まる。
それもあの危険なハードパンチャー緒方選手相手に、だ。
ダンサブルに跳ねて二段構えで蹴るハイ、かっこいいねー。
緒方選手が普通の選手に見える…やはりWILD RUSHはレベル高かったって事よね。
しっかし高橋選手、アイドル性高いわ。
OP④-63kg
泰斗 vs 東本 央貴
・プロデビュー戦でHIROYAをKOしただけでなく、続く大蔵戦でも競り勝つという、
強いとしか言いようが無い東本選手。
泰斗選手も名古屋で尾崎選手相手に金星を挙げていて、
お互いここから成り上がっていくには躓いていられず、
どっちが勝つんだろうというワクワク感があったな。
一応得意なはずの回転系の技を東本選手に出されたからか?
普通に負けてしまった泰斗選手。
手数も多くてKrushらしい試合だったけど
ここまで打ち合ってKOが無いのも珍しい。
OP⑤-63kg
NOMAN vs 木村 ミノル
・WILD RUSH選手がOPとはなんて贅沢な使い方。
NOMAN選手、自分で判定男とか塩とか言ってる割に
面白い試合するイメージしかなかったんですけど。
頑丈そうだわ、殺しの右の雰囲気だわ
(あれ、これ言ったら駄目なんだっけ?)で。
そして先ほどWILD RUSHの選手は凄いと持ち上げた俺理論が
またも気持ちいいほど鮮やかに覆されるというね!
ミノル選手、初めてFACEの試合観た時も
倒し倒されでドえらいインパクトあった訳で、
気付いたら他団体でのエラい実績引っさげて登場。
キャリアで勝るがサウスポーが苦手なNOMAN選手に
技術で対抗する隙も与えず
倒しきった…ここでKOだよ、まさかだよ。
凄い凄い。ギラギラしてる。
OPだけでこの濃度、初の格闘技だけのブログでこの文章量。うあー。
SP①-64.5kg
尾崎 圭司 vs HIROYA
・これが本戦一発目ときたもんだ。
まず名前がある。でも最近結果は…同士のサバイバルなドキドキ戦。
HIROYA選手がとにかく元気。手数が1.5倍くらいに増え、前へ前へ。
「『HIROYA変わったんじゃない?』と思われる試合をする」
との宣言通り。
元々二人とも何故か
「格下相手には圧倒するのに、格上相手だと
急に弱そうになってしまう」印象が続いててですね。
ただ1~2年前の尾崎選手は接戦でも最後に競り勝つ強さがあったので、
それが出れば、と思ってましたの事よ。
判定 0-2という事だけど、全局面で尾崎選手の反撃を許さなかったHIROYA選手。
離れての前蹴りはもちろん、あの豪腕左フックがコンパクトになって、
尾崎選手がアッパーでリズムを作る事も出来なかった。
相手の展開を作らせない…今後は…そういや階級どうするのかも注目。
そして尾崎選手にもベテランならではの壁を感じる番が回ってきてしまっている。
度々世界に打って出てる事も含め、
既にこれ以上無いほど頑張っているだろうに。
スタイルチェンジの過渡期を抜ければまた輝くのだろうか?
本戦②-67kg
富平 禎仁 vs 中澤 純
・リザーブとして、本来TaCa選手との試合も観てみたかったMA王者。
ローは当たっていたものの、流石に数発で効かせるのは無理があったのか、
或は急遽参戦の富平選手が思いの外仕上がりが良かったのか、
結構パンチで攻め込まれたり。
両者手数も多く混戦だったけど普通の試合という感は否めなかった。
逆に言えば3Rでローで倒しきる超人が出てきたら大爆発するだろう。
T準々決勝①-67kg
名城 裕司 vs アブデラ・エズビリ
・名城選手の本来の動きを知っているだけに、残念でならない。
怪我の影響で普通に階級を落とす事以上の変化に適応できてなかったと想像できる。
結果、今回の優勝者と互角の強さを見せつけたエズビリ選手とも、
もう一度やれば普通に勝つはずだと信じてやまない。
T準々決勝②-67kg
塚越 仁志 vs 山本 優弥
・新階級の注目要素の一つ、63kgと70kgだった選手が戦うという未知の領域。
予想通り、塚越選手が有利なスピードで翻弄する。
塚越かっこいいよ塚越。
リーチが長い選手は同じ速度でも攻撃が遅く見えるのが普通なのに、
むしろ速く見える、これぞ非日常をさらに超えた非日常。
元々の階級に戻した、つまり適正なので、上げたから遅くなるなんてのと無縁。
塚越恐ろしい子。城戸選手が認めるだけはある。
調度一年前ですか、WILD RUSHの塚越×山崎戦、Krush初参戦した試合で驚いちゃってね、
ガオラの録画なんかもあの試合はもう5~6回は繰り返し観てですね。
あの日本人離れした獰猛さを持つ山崎選手に負けないフィジカルを発揮し、
ていうかあの山崎選手のパンチを何発ももらってるのにダウンしないタフさに何より驚き。
あれで何で倒れねぇんだよ!っていう。
そんな大好きな選手を、これまた大好きな優弥選手が逆転KO!
倒しちゃったよ!っていう。
これで興奮しないわけがない。
諦めずに突っ込み続け、僅かな隙を逃さず倒しきった優弥選手。
互いに自分の長所を生かしきったスンバラシイ試合だった。
T準々決勝③-67kg
久保 優太 vs TaCa
・もう一人の優勝候補久保きゅん、というよりか67kg級の「トーナメント」自体は
彼の為に出来たんじゃないかとさえ思ってるんだけども。
70kgまで上げる事を公言している久保選手が無理なく順番に戦っていくのに
配慮した…かどうかはともかく、今現在の彼が最も輝ける舞台として最適。
ファンとしては「ここまで順調に来たのに、階級上げていく過程で
どうか失敗しないで欲しい」と願っていただけに、
今回も本来のパフォーマンスを発揮できそうという事でホッとした訳なのです。
だが繰り上げ本戦出場でモチベーション最高であろうTaCa選手が相手。
とにかく久保戦だけに集中してそうで怖い存在。
しかし久保選手ほど前々から計画的にウェイトアップしたという訳ではない
という差もあってか、
いや、久保選手がいつも通り強い。
命がけのTaCa選手は恐らく、痛みでは倒れないはずだった。
意識を刈り取るしか。
それをボディーで倒した。
その、尋常ではない事実が全てを物語っていた。
日本の打撃系格闘技でイマ最も注目すべきは僕なんだと言わんばかり。
やはり久保きゅんは久保きゅん。
T準々決勝④-67kg
松倉 信太郎 vs 牧平 圭太
・これも63kgと70kgだった選手同士の図式に注目。
自分としては、「適正階級だから」ではなく、
「新階級でのトーナメントで注目されるから」というだけで
一時的に階級変更する選手が多かったら駄目だよねってスタンスなんだけど、
松倉選手はアリ。
ユースを獲った勢いの若気の至り、ヤル気はむしろ歓迎。
(これに関しては他の選手は、適正だからという理由での変更ばかり
らしいので杞憂な様で…
ますます各人が無理なく最高のパフォーマンスを発揮するようになるなら、
より最高のKrushになるはず)
対する牧平選手、名古屋であの怪物野杁選手相手に惜敗という、
でもほぼ互角に見えると言ってもいいくらいの展開で戦い抜き、
なによりその試合での動きは本人史上最高と思えるほどで、
一気に注目する様になった成長株。
速さでは分がある牧平選手がいまいちスロースターターな
松倉選手のペースを奪ってしまえば十分勝ちは見えるかと予想。
しかし70kgでもピカ一のフィジカルがある(byパンフ)と
言われるだけはある松倉選手が
ダウンを奪って勝利…
でも今の所体格というより総合力という感じで、特別な長所が
無いので、いつでももっと爆発してくれていいのにと期待しつつ。
本人、変に頭いいので客観視し過ぎて枠にはめてしまっている?
「人生をかける」と言った牧平選手は一回戦負けの判定を聞いてうな垂れてた
様に見えたけど、あれはまだまだ期待していいでしょう。
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長いので閑話休題。
普段見られない、映像まわりの現場なんかも。
Mac bookとかいじってましたね。
あれか、試合中にThunderboltでノンリニア編集的なアレか!
正方形に近い外付けの容量いくつあんだこれ!
みたいな妙な盛り上がりを脳内で繰り広げたりして。

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本戦⑦-60kg
石川 直生 vs 青津 潤平
・代役で急遽決まった、意外とな同門?対決。
ジムというか黒船だけど、プロ格闘家はリング上では全力で戦うのみ。
それどころか、鬼だとか野生を引き出すとかコメントする覚悟の決めっぷり。
あの技巧派青津選手の意外な面が見れる化学反応を起こすか、
あるいは凡戦かどっちなー、なんて風に見てた。
結果、ああいう感じで、山田さんもナオキックも内容が良くなかったって感想で。
Krush初のビッグイベントでナオキックがどう自己表現するのかは、
ファンとしてハードルを高くしちゃってたので、
「まぁ、手の内知ってる者同士だとこうなるよね」で納得しようとした
自分の中で折り合いがつかないまま終ってしまったのが心残り。
あと両者がアグレッシブだと自然と組みの間合いになるという、
やる気があるからこそのパターンでもあるから
駄目じゃんともならない煮え切らない感じ。
青津選手はスパーで慣れているからか、
あの弘嵩選手が再戦の時ですら見切れずダウン取られた
ノーモーションの右ストレートが
ついぞ当たらないという斬新な展開。
それ自体は凄い事だけど。
読まれるからあえてそうした?
ナオキック本人が、ただ勝つだけじゃ満足しないタチな訳で、
当然競技だから勝ったというのはファンとしても嬉しいけど
「こんなもんじゃねぇぞ」と。
あと当初決まってた板橋選手と青津選手は
本当に好カードだと思ってたので、早いうちにやって欲しいです。
本戦⑧-63kg
野杁 正明 vs 西山 誠人
・前回オズクル選手という最強どころに勝ってしまった事により、
ムエタイでいう「強過ぎて相手が決まらない」パターンに
陥ってしまった感のある野杁選手。
前の試合後に宮田さんも困ってたけど、
「他団体選手との夢のカード」路線が今回に来たという形。
ただ海外王者とのタイトルマッチを望んでた本人は、
役不足感をアリアリにして試合前会見してたという。
いや、本来西山選手なんてJ-NETの顔なんですけど…
寺崎選手とやるって知った時なんか俺トキメイたんですけど…
どんな次元に生息してるのかこの未成年。
発言も完全に上から目線モード。
果たして、まさに格の違いを見せつけての1RKO劇。
やはり怪物。
西山選手、糸が切れた人形の様に(以下略)
完全に効いた証拠。
それでも3ダウン目までは立ち上がった西山選手の意地を見た。
いやぁ大舞台でやっちゃったね野杁くん。
もう年齢詐称してるとしか思えない強さ。
マイクでも、次こそ世界戦とアピールしてたけど、
上手くマッチメイクさせられるのか。
ある意味宮田さん泣かせ?
T準決勝①-67kg
アブデラ・エズビリ vs 山本 優弥
・でーきるー でーきるー で優弥選手また登場。
KOで上がったものの、ダメージはエビズリ選手以上か?
お互い手を出し続けるバチバチの打撃戦が続く。
軽量級みたく出すべき時に一瞬で数発まとめるわけじゃなく、
常に攻撃も防御もできている状態…
いや、そんな至近距離で観てないから全部は判らんが。
5Rじゃなく3Rだからとはいえ、
あのスタミナがあるからプロなんだなと。
あれだけ攻撃を出すから楽しいんだなと。
と言ってもスタイルが同じではなく、
足の長いエビズリ選手の前蹴りに度々懐に入るチャンスを
逸してしまう優弥選手。
それでも飛び込んでいってフックを振るう、
どうしてこうも優弥選手の試合は優弥選手の試合らしくなるのか。
一進一退の好勝負が展開され、
(ダメージはともかく)顔を殴られる事が多い優弥選手、が、
笑って殴り返す…。
殴られても笑って前に出て行く…。
ゾクゾクするわ。
戦いながら笑う選手には異様な魅力がある。
なんだろう。
「やっぱここが僕の居場所じゃ。キックが好き」といった
感覚だったのだろーか。
そうですよ、その通り。おかえり、優弥選手。
完全に優弥ワールドに魅了されたが、
微妙に一歩及ばず、エビズリ選手強し。決勝へ。
T準決勝②-67kg
久保 優太 vs 松倉 信太郎
・ダメージ的にというのもあるけど、久保選手の強さに松倉選手がどこまで
対抗できるのかといった様相。
とても体格的有利不利を加味したイメージと思えない文章。
それほど、久保きゅんは格闘の神的な何かに愛されてるとしか
思えない強さを発揮してきた。
そしてここでも。
先ほどの、フィジカルは70kg随一~ってのが、あっさりと覆された。
OPファイトでもさんざんだったけど、人の意見を覆し過ぎ、Krushファイター(笑)
脳を揺らしてとかじゃなく、三日月蹴りでのダウン。
ミラクル!
スピードは階級変更前より落ちもせず、
圧力もこの間まで70kgだった選手に通じるという事を証明した久保きゅん。
優勝候補として堂々と決勝へ!
本戦⑪-61kg
“狂拳”竹内 裕二 vs 宮川 博孝
・今まで参戦した総合の選手の中で最も…というか、
まだ一戦も観てないのに好きになってた宮川選手。
最初は「誰?」状態だったけど、リング上の挨拶+にらみ合いで
見事に狂拳のスイッチ入れてくれちゃって「おおーい!」って。
言うねぇ~、盛り上げてくれちゃう気まんまんじゃないのって。
秘宝館メルマガ読んでも、しっかりしたボクシング練習という裏付けがあって、
ありがちな顔見せ参戦じゃなくKrushにしっかり爪痕残す気概があって◎。
ていうかこの人絶対狂拳の事好きじゃね、みたいな。
色々解ってて言ってるし、憎い訳じゃないけどリング上では
殺してやるぐらいのイメージで持って本気出す、
戦いってそういうもんだろ、っていうね。
実は良い人感が透けて見えつつ相手を挑発してると、
安心して「いいぞもっとやれ」状態の野次馬根性で観れて楽しい。
何年も格闘技見続けてるからこう観れるというのもあるんだけど。
梶原選手×大和選手の時みたいにお互いリスペクトして
清々しく対戦するのも、イマ風でKrushらしいけど、
殺気や緊張感というのも格闘技の重要なファクター。
果たして、期待通りの切れそうなフックを振り回し
竹内選手に向かっていった宮川選手なのでした。
ローブローのアクシデントでノーコンテストに終わったけど、
マイクへのごたごたがあったみたいだけど、
単純に格闘技の試合としてまたちゃんと観たいなぁ。
本戦⑫-55.1kg
瀧谷 渉太 vs マイク・アラモス
・3王者がそろい踏みするのと同じくらいにグレードの高い興行があると思ってまして。
タイトルとは別の意味でハズレの無い、絶好調の3人衆?それが、
久保・野杁 ・瀧谷選手が揃う時。
例え海外の強豪、「内容はともかく結果を出してくれさえすればいい…」
という様な相手にすら、決して泥試合にならずダウンを取る様な内容で勝ってくれる。
とりわけ瀧谷選手は王者でもあるのだから、絶好調の中でも特に絶好調。
どんな勝ち方をしてくれるのか、マジックショウターイ♪てな
ノリだったわけで。
ところが世界は広い。
フィジカルで上回る外国勢が技術や戦略も駆使するのだから、
瀧谷選手も自分の戦いが出来ない。
遂に連勝ストップの瀧谷選手。
でも前回も外国人にKO勝ちしてすら
その場で反省点を口にしていたので、
まだ延びシロがあるのではないかと期待している。
いまだに末恐ろしい状態なのだ。
T決勝-67kg
アブデラ・エズビリ vs 久保 優太
・予想通りに久保選手が王手の状態。
再戦だけど、前回の軽い体重同士の時は久保選手が普通に圧倒して
エビズリ選手の印象が弱かったのでタカをくくっていた。
今回の階級はエビズリ選手が有利になり久保選手が過渡期なのとで
五分五分という想像は出来たっちゃ出来た。
トーナメントという事もあり久保選手が過去に例を見ない苦戦をする展開。
そしてエビズリ選手なんだけど、スタミナ落ちないんだこれが。
民族的に速筋で構成されるパワフルな外国人を攻略する戦略として、
スタミナ型の遅筋が多い日本人としては
序盤は攻めさせて持久力が落ちた頃に攻める…なんて方法も見るけど。
この日三試合目なのにエビズリ選手の手数は落ちる気配なし。
いやぁ、よく練習してるわー。
でも、実際に、強過ぎて底が見えなかった”あの”久保選手が
あれほど必死の形相で戦い続ける様は貴重だと言っていい。
今後もそうは観られないだろう。
だって、序盤はいつもの久保きゅんだったのだから。
久保選手が他の一流選手と比べて(対戦相手が別人に見える程に)
根本的に有利な展開を作れる理由の一つは、
相手のパワフルな攻撃をブロックで受け止めない事かと思う。
引き合いに出して申し訳ないけど、優弥選手はエビズリ選手の攻撃を
防ぐ時は受け止めるガードに見えた。
そうすると相手がパワーで上回る場合、
吹き飛ばされない様に踏ん張る事で自分の動きが止まって
反撃どころかガード一辺倒になったりする…実はそれほど実力差が無くとも。
ところが久保選手が凄いのはスウェーやダッキングでかわす事、
ここでもう彼の巧さが出ているのね。
こうなると自分の練習した事をちゃんと出せる。
相手にガードの上から連打されて釘付けにされる事もないし、
攻撃も出せる。
松倉 信太郎 vs 牧平 圭太もパワーの差は大きかったはず。
久保選手はパワーですら松倉選手に負けてなかったけど、
そもそもパワー負けしていても大丈夫なよける技術を駆使して勝ったんじゃないかと。
(↑上記、観戦から時間が経った事と、自分が素人なので信用ならない部分あるので注意)
そんな、超一流久保きゅんがだよ。
ガードが下がる程スタミナが切れて顔面に面白い様にもらい、
あらゆる意味で負けちゃいけない決勝で、しかも延長で、
駄目かも知れないと思いながら全てを振り絞って戦う姿がね、
もうね、たまんないよな。
延長でもたまにスウェーは使えてたけど、脚も相当乳酸が溜まってただろうに。
これだけは唯一仕方が無い状態だったはず。
筋肉が発揮する要素がパワー、スピード、スタミナの3つだとして、
太い筋肉(速筋)を付けて階級を上げるのに
スピードも落とさない事だけでも上手く調整しないといけないのに、
その二つを両立したと言った久保きゅん、というかトレーナーですら、
スタミナ(遅筋の特徴)まで含めた3つの全要素を同時に上げれる
なんて都合の良い方法がある訳ない。
そんな無い物ねだりが出来たら全員やっている。
これはジムに通った経験がある人なら解ると思うけど、
トレーニングって、持久力重視か、パワー重視かの
どちらかを選択して、回数を決める。
それでも普段運動しなかった人の初期段階は
伸びしろが残ってるという意味で両方同時に上がるけど、
オリンピック選手とかのトップどころの人間くらい普段から突き詰めてると、
出来てもどっちか+スピードとかの2要素同時、って物の本にあった。
自分が知ってる限りだけど。
(※速筋=パワー、遅筋=スタミナ、じゃあスピードは?とか
そのあいの子の筋肉とか厳密なのは、長過ぎてめんどいので無視)
えー、要するに何が言いたいかというと、
決して練習不足なんかじゃない状態だったって事。
そんな、不安要素があるとしたら
せいぜいここくらいだよね、っていう一番駄目なルートに入ってしまい、
それでも勝ちを掴みに行く事を諦めなかった久保選手。
当たり前に優勝すると思われていたけど、僅差の判定勝利。
ある意味で一番感動したかも知れない。
疑惑のジャッジな雰囲気も会場に流れたけど、
観客全員が審判より良い席で厳密に攻防を理解できてた訳でもなし。
エビズリ選手側は納得いかなかっただろうけど、
日本人であるKrushファンの日本人に対するあのブーイング、
公平な(実際の真偽はともかく、公平であって欲しいと願う)ファンの
態度だけは覚えていて欲しい。
最初から70kgまで行く宣言をしてた久保きゅんが通過点という言葉を
使った分には納得できるので、
今回の苦戦も踏まえて油断無くトップを目指し続けるのを
これからも応援していきたいのだ。
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・ 「Krushを観た事が無い人に観せるのにふさわしい初のビッグイベント」
ではなかったかも知れないけど、流れを知っているKrushファンにとっては
面白く観れた興行だなと。
ただ、いつもの後楽園でやっている事と比べると、物足りない…
それでもテレビでK-1しか観た事が無い人にとっても
(知っている選手がいるかは度外視して)悪くない内容だったはず。
そもそも相手あっての真剣勝負なんだから
主催者がどれほどお膳立てしても、
対戦者同士がどれほど倒し倒されを意識しても、
思い通りに盛り上がる方がおかしい…
つまり。
それをここまで毎回やってきたKrushは、おかしいのだ。
毎回、奇跡が起こっている事になる。
こんなとんでもない事を続けているKrushをこれからも観ていきたい。
そしてまた自然と大きい会場でやる様な流れが来るんだと思ってる。
