表紙のインパクト。それに惹かれて手に取りました。
中を見てみると、鬼コーチと神コーチの会話が。
鬼コーチの言葉が、今の自分が使っている言葉によく似ていることもあって、すぐ購入。
どうでもいい話ですが、店員さんがまさかの5年ぶりに会う知り合いでした。久しぶりに話せてよかったー。
もともとコーチングについては興味はあったものの、「インチキ臭い心理学。結局本人が変わらないといけないのになぜ私が・・・。」と思っていました。
この本を読んで一番変わったのは、その考え方。
本当にその人にいい結果を出してほしければ、自分が接する姿勢を変えることでそのサポートができる。と感じた。
具体的に興味のあった内容を紹介します。ここからは少しネタバレもあるので、嫌な方は読まないでください。
はじめに、「ミスするなよ」という言葉。「高いボールには手を出すな!低めのボールはよく見て打つんだ。ミスを怖がらず、思いっきりいけ!」
これを、「相手の高いボールはやっかいだから手は出さないでおこう。低い球は少しボールでも振りぬいてこい!今日のお前ならできるはずだ!」
と変換する。
野球はやったことないので、イメージしづらかったのですが、仕事でもよくあることです。
上司が先回りして、ミスの起こりそうなポイントを細々と指摘する。そして本当にそのミスが起こると、「だから言っただろ!」と責め立てる。
私もやってしまっているな・・・。「ミスしないように」と考えると、そこに意識が向いて手が止まってしまう。思考が止まってしまう」そうです。自分がやられたら嫌なのに、気が付きませんでした。
次。「やってみろ。責任は俺がとる」です。かっこいい言葉に聞こえますが、「あなたの仕事ぶりを見て、おれはできると思っている。責任をもってやってみないか?」に変換。責任を上司がとると言うと、思い切りできそうなイメージを持ちますが、実際は、「俺には関係のないこと」になってしまう。責任を持たせることで、本人が一生懸命仕事ができる場を準備してあげる。というものでした。納得。
その他。
今日も日本一の練習ができたか?
今日意識してできることは全てできたか?
30mを全力で駆け抜けられるか。できないやつがミスをすると、いつもサボっているから・・・となる。できるやつがミスをすると、いつも一生懸命なあいつでもミスをするなら仕方ない。と感じ、周りからポジティブな励ましの声が飛んでくる。
たくさんの学びのある本でした。
コーチングの世界。おもしろい。ポジティブな質問で、相手の考えを尊重しながら一緒に目標達成に向かっていく。誰も不幸にならないじゃないか。もっと早く知りたかったな・・・。