「今日も一つになって 追い求めろ俺らと 信州松本のfootballを 行け山雅」
 
これは私が最も好きなJリーグの応援歌です。J2ながらJ1クラスの観客動員を誇る松本山雅FCのもので、私も頻繁にyoutubeで聞いたり、シャワーを浴びながら歌っています。歌詞の意味はきわめて単純で、「チーム一丸となって、選手・サポーターとともに、今日も松本のサッカーをやろう」というものです。 単純ですが、非常に気持ちの入った、いいチームチャントだと思います。
 
なぜこのような話を初めに書いたかといいますと、皆さんも熱狂した、ワールドカップに関係しているからです。6月の中旬から、毎日熱い試合が繰り広げられ、サッカーファンの方は、最高の数週間を過ごせたかと思います。
開幕戦での西村主審の疑惑?の判定あり、スペインが大敗し、イングランドも敗退し、コスタリカが快進撃を遂げ、ブラジルが屈辱的な大敗を喫し、ドイツが「強さ」を存分に発揮し優勝したのが今大会でしたね。ブラジルと日本では、かなりの時差がありますので、多くの方が毎日寝不足だったと思いますが、幸運にも、私は時差がそれほど多くないアメリカにいますので、グッドタイミングで試合を見ることができました。ちょうどいい時期にこちらにいることができて、良かったです(笑)
 
さて、我らが日本代表の結果はどうでしょう。メディア・選手は「優勝」や「グループリーグ突破確実」などといった、言動を多用していましたが、結果は、8年前のドイツ大会と酷似し、非常に残念なものでした。予選敗退が決まった後、多くの選手がかなり落胆していたのを、皆さんもご覧になったかと思います。
 
そんな中で、多くの選手らが「自分たちのサッカーができなかった」と言っているのが気になりました。「自分たち(日本代表)のサッカー」とは、いったいどういったものなのでしょうか??この言葉は、ネットで大きく話題となりました。4年間積み上げてきたのは、どういったサッカーなのか。縦に早いものか、パスを細かくつなぐのか、カウンターなのか、守備的なのか、攻撃的なのか。おそらく、一番最後の「攻撃的に戦う」というものが、選手たちが思ってきたサッカーなのだと思います。南アフリカ大会は守備的に戦った、それではステップアップして、攻撃的にやろう、といった感じが、この4年間だったのでしょう。
しかし、結果はご覧のとおりです。ことごとく打ち破れました。皮肉にも、今大会は前述した「縦に早いサッカー」と「守備的」を遂行したチームが上位に食い込んでいます。コスタリカはその典型的と言えるでしょう。今回の日本には、そのどちらもありませんでした。さらに、「攻撃的に」と言いましても、世界屈指のストライカーがいるわけでもないですから、うまくいくはずがありません。もちろん、選手たちは頑張りましたが、4年間とはなんだったのか、という話になってしまいます。「自分たちのサッカー」も、本当はどういったものなのか、と疑問が生じるわけです。
 
反省をしっかり生かし、「日本のサッカー」をしっかりと体現し、選手・サポーターとともに追い求めていくことを願っています。
 
 
長い前振りとなってしまいましたが、本題に入ります。このW杯開催とほぼ同時期に、たった5週間の短い夏学期がありました。一度5月の中旬に春学期が終わり、3週間ほど夏休みがあり、これから記録を書いていく夏学期があり、さらにその後、また3週間の夏休みがあるという形です。夏学期は強制ではないので、とらない人は、5月の中旬から8月の中旬までが夏休みとなってしまいます!!しかし、ほとんどの人がとるみたいです。
この学期は、前述しましたようにわずか5週間しかありません。そのため、一コマの授業時間も、秋学期・春学期と大きく異なります。簡単に言いますと、春・秋学期で4か月かけてやる授業を、たった5週間で終わらせる、ということです。その影響で、授業時間も大きく増えます。それに加えて、春・秋学期の場合、一週間に2日しか同じ科目はやりませんが、夏学期の場合、月曜から木曜まで、毎日同じ科目をやっていきます。
 
これらのことを考慮に入れて、私は1科目のみしか授業を受けませんでした。その科目はMATH193 Calculus 2 です。前学期にCalculus 1 、つまり積分学の1をとりましたので、その続きということになります。授業時間は、月曜から木曜まで毎日、8:15~11:45です。
担当の先生は、男性の方でしたが、今までと違いDr.の称号をお持ちの方でした。通常ならProfessorなのですが、Dr.なので、数学を専攻してきた方なのです!これは相当すごいことです。そう簡単に取れるものではありませんからね。初日から、非常に期待を持てるクラスでした。初日、毎度おなじみのシラバスを配布され、これから数週間の予定を確認。予想はしていましたが、毎週おおきな中間試験などがあります・・・毎日復習をしっかりしていかないと追いつかないであろうと、このときすでに確信していました。
 
そして、もう初日から授業が始まりました。はじめにやったのは、次に示す関数です。
cosh x =(e^x+e^-x)/2
sinh x =(e^x-e^-x)/2
です。英語ではhyperbolic functionといいます。日本語だと、たぶん双曲線関数だと思います。とりわけ難しいものでもないので、あっさり終わってしまいました(笑)
 
この科目のメインは、やはり積分です。Calculus 1 では、部分積分や、部分分数分解をしてからの積分(数Ⅲをやった人なら覚えていると思います・・・)が範囲ではないので、このクラスでそれらを学ぶこととなりました。私は高校のとき、このあたりは結構やりましたので、とくに難しくありませんでした。
 
私にとって一番大きな出来事が、この夏学期にはありました。それは、こちらに来てからおよそ1年たちましたが、このクラスで初めて日本人の生徒と一緒に授業を受けることとなりました。東京出身のN君です。私と同じ年で、ほぼ同じ時期にこちらに来たそうです。私は気づかなかったのですが、私の名前がクラスで呼ばれたのを聞いて、声をかけてくれました。こちらに来てから、初めての日本人の友達でした。
 
いろいろ話をしていますと、Math Lab という場所で15時間勉強すれば、15pt成績にプラスされるとのことです。それを聞いてから、ほぼ毎日馬鹿みたいにMath Labにこもって、一緒に勉強をしました。毎日宿題や自習でわからないことがあると、一緒に教えあったり、たまに一緒に昼飯をたべたりと、ようやく学生らしい生活を送ることができました(笑)
 
最初の定期試験は、私の誕生日の2日前の木曜日の予定でしたが、まさかの月曜日に延期となってしまいました。休日に勉強をする時間ができたのはありがたいですが、気持ち的にさっさと終わらせたかったのが本音でした。
無事に試験は終わりましたが、くだらない個所でミスをしてしまい、納得のいく点数ではありませんでした。N君も私と同様、「もっとできたはずが」という感想でした。この結果を受けて、さらにMath Labにこもる日が続くのでした(笑)