今日は、今学期最も多くのことを学びかつ一番苦労した科目についてです。めちゃくちゃ宿題が出され、何回うんざりさせられたことか、何回徹夜したことか・・・とてつもない苦労の日々でした(笑)。タイトル通り英語の国語みたいなもので、教科書をたくさん読み、それについての考察や自分がどう感じたか、またなぜそう思ったのかを学んでいくものです。このクラスにも日本人は一人もいませんでした。先生はベテランの女性の方でした。このクラスを初めて受けた際のトラブルは、先生が白板に書く文字が筆記体で読めないのです!!私はこれまで筆記体で書くこともありませんでしたから、当然読むこともできません。ブロック体に慣れ親しんでしまった私にとっての最初の関門でした。
 
このクラスは、初めのころから宿題としていろんな種類の文章を読んできました。随筆、詩、説明文などなど。具体的な流れとしては、宿題で文章を読みそこにマーカーでチェックをしたり、余白スペースに自分が思ったことや何が重要なのか、またなぜ筆者はこの分を用いたか、ほかの文とのつながりは?といったことをメモしていきます。この過程はmarginal noteといい、文章を読んでいく際の重要なキーポイントとなります。いきなりやり方を示されて、それを宿題に活用せよだと!?と思いましたが、自分の思った通りにマーカーを付けていきました。宿題はこんな感じで毎回続いていきました。特に月曜に新しい分を読むとなると、時間的に非常に厳しいものでした。
 
一方の授業内容は、宿題で読んだ文章のまとめなどがメインとなり、さほど苦労はしませんでした。やはりこのクラスは宿題がすべてでした。しかし、その提出物は毎回懇切丁寧な添削を施されて返却されるので、自分が次回何をすべきなのか、そしてどこが良かったのかを学ぶことができました。とてもいい先生に巡り合えたと思います。
 
さて、このクラスには大きな提出物、つまり評点の大部分を占めるものが5つあります。そのうちの4つはEvaluation assignmentといい、比較的長い文章を渡され、それを読み、マークし、重要ポイントを述べ、なぜそれが重要なのかを明記し、また印象に残った個所を引用し、なぜそう思ったのか、その点での筆者の意図は何か、さらに自分自身の経験と照らし合わせるとどうか、などを4ページほどにまとめていくというものです。こいつらが来たときは、100%徹夜確定となります。とにかく終わりません!!ましてや文章が難しいがために、理解度が下がります。それに伴って、感想や評価などを書くことが難しくなります。そのためさらに時間を食ってしまうという、最悪の悪循環に陥ることもあるのです。初回のころはそれほど苦労しませんでしたが、学期が進むにつれ難易度が上がり、とても多くの苦労をしました。どのクラスもそうですが、初めのころは環境への順応への苦労、次第にそれが薄れていくと、今度は授業の難易度への順応の苦労がでてきます。当然学期が進むにつれ難易度は上がりますからね。
 
前回書いたEnglish118 Writingはエッセーを書くことに苦労しましたが、このクラスは読む、そしてさらに書くという二段の苦労を強いられました。そのためエッセーの時と同様、アイデアが煮詰まったときは、youtubeの鉄道動画と松本山雅FCの応援歌に助けられました(笑)。こうして無事にすべてのEvaluation assignmentは提出し終わりました。評価もなかなか高かったので、やった買いがあったかなと思っております。
 
もう一つの大きな提出物は10月頃から読み始めたWhistling Vivaldiという本の要約と11個に分かれているチャプターごとの要約、感想、論点をすべて書くという想像を絶するものでした。しかも、この本は長いです。11個のチャプターを毎回宿題に出されたのですが、内容が難しいかつ1つのパートが20ページもあるのです。休日には、2つのパートを読んで、それに関する宿題をやるという地獄のようなものでした。最悪だったのは、月曜日に2つのパートが宿題に出されたときです。もう終わったと思いました(笑)。さらにさらに、ビックリだったのは、このパートのどれか一つをプレゼンするということもあったのです。何!?プレゼンはENGL118だけじゃねぇーのかよ!!このクラスもあんのかい!!以上率直な感想でした。プレゼンの内容は、そのパートで筆者が何を言っているかをまとめ上げ、さらに自分が立証したい情報を一つ抜き取り、それをなぜ自分が立証したいのか理由を言い、本当にそれが正しいのかを本以外の情報源、つまりはネット上から根拠を捜し、最終的な結論を自分で出すというなんとも難しいものでした。まず、この本が何についてかといいますと、人はそれぞれ自分の個性「アイデンティティ」を持っている。しかし、そのアイデンティティは時には社会の固定観念や差別とされ、(例:男子のほうが数学ができると思われているなど)それによって個人個人のパフォーマンスに影響を及ぼしてしまう恐れがある。はたしてアイデンティティを持つことをどうとらえるべきか、といった良く分からない難しいものです。ただでさえ読むこと、理解することに苦労をするものをプレゼンするとは・・・しかし、私が選ばれたパートは、私でも理解することができたので、安心しました。必要譲歩を抜き取り、ネットで調べ、結論をだしプレゼンに挑みました。実は、English118のクラスのプレゼンよりも、こちらのほうが最初でした。12月の最初の週の月、水とプレゼンが入っており、まさにプレゼンデーということだったのです。今回が初めてということもあり、緊張が半端なかったです。何とか無事に終えると、先生からとても面白く、興味深かったとほめていただきました。本当にうれしかったです!!そして、プレゼンデーが終わったときは、今学期が終了した時以上の充実感を得ていました。2つのプレゼンを通して、大きな自信を得ることができたと思います。
 
無事にプレゼンと、最後の要約などを提出してこの授業は終了しました。宿題が多いが、コメントなど評価をきちんとしてくれる先生に出会えたこと、自分の能力を少し向上できたなど、収穫の多いクラスでした。