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【杉山茂樹コラム】善戦の中で湧いた新たな欲
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日韓戦。メダルを掛けて世界と戦うつもりでいたところ、決戦の相手はお隣の韓国だった——。男子サッカーは思いもよらぬ展開になった。準決勝対メキシコ戦。日本は大津のミドルシュートが決まり先制点を挙げた。1—3で敗れたが見せ場は作った。韓国もしかり。前半かなり惜しいチャンスを掴んでいたし、キム・ボギョンが受けたタックルもPK臭かった。とはいえ、日本も韓国も、疲れからか前半の途中からすっかりプレスが掛からなくなった。逆に相手に嫌な形でボールを奪われ、ゴールを許した。それと時を同じくして、相手の個人技にもやられはじめた。ペースを失った原因だった。日本選手のボール操作術は、右肩上がりを続けている。その身のこなしの滑らかさは、世界的に見ても良いレベルにあると思う。ある時取材した欧州の指導者は、足下のボールを見ないで操作する日本の若手選手に舌を巻いていたほどだ。しかし、先ほど敗れたメキシコと比べると大きく見劣りした。狭い局面でボールを繋ぐ技術、ボールをキープする身のこなしには、厳然たる差があった。今大会、確かに関塚ジャパンのプレスには、目を見張るものがあった。代表チームを含めて日本サッカー史の中で過去最高といいたくなるほど、秀逸な出来映えだった。長年、日本サッカーにその必要性を訴えてきた僕にとって、これは待ち望んでいた時だった。よくやりました。と言いたいところなのだけれど、その完成型を目の前にすると、今度は別の欲も湧いてくる。いまの日本代表に、関塚ジャパン並みのプレスがあれば、2年後のW杯でベスト16は望めると思う。最大ベスト8もあり得るような気もするが、それ以上を望もうとすれば、それだけでは難しいことも今回同時に、見えてしまった。狭い局面でのボール回しは、まだまだ巧くない。人と絡みながらのボール操作術には、まだ安定感が不足している。個人技というより複数技がまだ不十分だ。プレスは弱者が強者との差を埋めるために(欧州人がブラジルに対抗するために)編み出された考え方だ。強者と弱者を分ける物差しは、一般的にマイボールの時の力だ。相手ボール時の力ではない。弱者が相手ボール時の差を詰めれば、両者の関係は接近する。というわけで、相手が日本を少しでも強いと認めれば、高い位置からのプレスがよりきつくなることが予想される。日本は少し前まで、強者にとってノーマークのチームだった。プレスなど掛ける必要のない弱者だった。だが、日本の立ち位置は確実に変わりつつある。日本は警戒される側、狙われる側、プレッシングを掛けられる側になっている。逆プレスに堪えられるだけのものを備える必要が生じてきた。少々プレスを掛けられても、絶対に奪われない技術が求められている。滑らかなボール操作だけでは太刀打ちできない。現状の技術で、プレスをかいくぐろうとすれば、展開力を磨くことだ。相手が人数を掛けてボールに集まってくれば、逆サイドは空いているはずだ。そこにいかにして持ち出すか。何度も指摘していることだが、日本のサッカーには逆サイドがない。今回の五輪チームはある方だが、大きな展開ができにくい配置になっている。4—2—3—1と言いながら、流動的サッカーの名の元に3が目まぐるしく動くため、その結果、真ん中に固まりやすい傾向がある。流動的といえば横の関係で、縦ではない。サイドバックが、その前で構える選手(4—2—3—1で言えば3の両サイド)を追い抜いていくシーンは少ない。守備的MFが前線に飛び出していくシーンも少ない。五輪たけなわのいま、流動的で思い出すのは、04年アテネ五輪を制したビエルサ率いるアルゼンチンだ。その流動性はまさに縦の関係を意味していた。その結果、ピッチには選手が広く散り、ボールは横へ大きく移動した。その縦と横の関係は、サッカーの理想を見るかのように美しくも鮮やかだった。3位決定戦。韓国にとって日本はライバルだ。プレスを掛けるに値する宿敵だ。関塚ジャパンも、これまで通り掛けに行くだろうが、いわゆる逆プレスを浴びることは間違いない。試合の焦点は、その圧力をどのようにしてかわすかになる。個人的に活躍を期待したいのは、関塚監督からの評価がイマイチ低い宇佐美だ。3位決定戦という大舞台で、この選手が最も動じずにプレイできると思うからだ。バイエルン・ミュンヘンの一員としてCL決勝のベンチメンバーに名を連ねた事実を軽く見るわけにはいかない。自信とプライドは誰よりもあるはずだ。面構えが、一時とは大きく変わっていることは、衆目の一致するところだと思う。勤勉、忠実、真面目そうに見えないところがなおいい。これは日本人の典型的な気質だが、韓国人にもあてはまる。すなわちこの日韓戦は、生真面目な戦いになるはずなのだ。宇佐美はその中にあって異分子だ。かつてならそれが悪い方に出た可能性は高いが、いまは良い方に出るような気がしてならない。先発で起用すれば、その自信とプライドにいい感じで火が点くような気がする。その独特の感覚こそ、韓国が嫌がるものではないかと、僕は思う。
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