「英語学習のための洋書リーディングのススメ」シリーズ。


先日の1回目 ではリーディングが英語学習に総合的に役立つことを書き、


英語力をアップするための、また
モチベーションをキープ/アップするための
本選びのポイントを4つ挙げて:


1.興味がある本を選ぶこと
2.色々な本を選ぶこと
3.レベルにあった本を選ぶこと
4.読みやすい本を選ぶこと(物理的に)


その中の「1.興味がある本を選ぶこと」について
詳しくご紹介しました。


第2回目の今日は、「本選びのポイント」の続きです。


* * *


●本選びのポイント 2.色々な本を選ぶこと


みなさんは「英語」というと
どのような言葉というイメージを持っていますか?


一般的には
・曖昧さがない(主語・目的語などの省略がないから)
・遠慮がないストレートな表現
・論理的


などと言われることが多いことから、
単調で、あまりバリエーションがない、無機質な言葉
のようなイメージを持っていませんか?


私も以前はそのようなイメージを持っていました。


が、英語をよく読むようになってから気がついたのは
「そんなことは全くない」ということでした。


具体的には・・・


私の英語の学習はTOEICから始まりまったのですが、
Readingパートのスコアアップのための教材としては
主にTOEIC参考書と、ニュースの英語(Japan Times)を使っていました。


そのうちTOEICのReadingでほぼ満点をとれるようになり
「私、英語が読める!」と自信を持つようになったのですが、


その頃アメリカに留学し、

現地の生活で初めて目にするようになった
新聞、広告、フリーペーパー、雑誌、ネットのサイトなどの英語は
とても難しくてなかなか読めませんでした。。。
(結構ショックでした涙


その時「なんでだろう?」と考えて出した答えは
「語彙が圧倒的に不足しているから」。


現地のメディアではよく出てくるのに
一度も使ったことのない単語が沢山あって
(「素晴らしい」という意味で使う hilarious や fabulous などが一例)


私が日本で触れていた
学校の英語の授業で教わった単語や
TOEIC、ニュースで使われている単語は
とても偏っているんだということを感じました。


その後、いろいろなメディアの英語を読むようになって分かったのは
英語は、単語だけではなく、表現も、構文も、
記号(カンマやハイフン)の使い方も、構成も、
非常にバリエーション豊かであるということ。


また、それらのバリエーションは完全にランダムなわけではなく、
著者やメディアによってある程度パターンがあるということでした。


だから、一種類(例えばニュース)の英語に慣れていても、
それですべての英語が流暢に読めるかというとそうでなく


色々な種類の英語に慣れておかないと、
別の種類に当たった時にスラスラと読めるとは限らないということなのです。


* * *


そのような理由から、

本選びのポイントの2つ目は「色々な本を選ぶこと」です。


満遍なく英語を読みこなすリーディング力をアップするためには
重要なポイントです。


(逆に言えば、「自分はTOEICしか興味がない」という方なら

 多読するのはあまり意味がなく、
 TOEICの問題集に集中するのが一番効率が良いです。


 同様に、仕事のメールさえなんとか読めれば良い、という方が
 新聞や小説を読んでリーディング力を上げようとするのは非効率です。)


さて、「色々な本を選ぶ」時には
手当たり次第でも良いのですが、


英語力アップという観点からは
少しでも効率的に様々なパターンに触れられるよう
選びたいものです。


そのためにも、さきほど


「それらのバリエーションは完全にランダムなわけではなく、
著者やメディアによってある程度のパターンがあるということでした」


と書きましたが、その「ある程度のパターン」が
どのような要素を元に構成されるか把握しておきましょう。


* * *


私のリーディング経験からすると(かなり読んでます)
英語のパターンには、以下の4つの要素が強く影響します。


①著者の職業

学者・ビジネスパーソン・ジャーナリスト(新聞記者・コラムニスト)・小説家など、

職業によって普段書いている文章が違うので、自然に文体のクセが出ます。
特に学者やビジネスパーソンが比較的飾りがなく、堅実な文章を書くのに比べ、

マスコミ系は派手な単語や表現を多用する傾向が強いです。
小説家に至ると、個人差がかなりあるものの、総じてフリースタイル。

文法が無視されていることも多々あります。


②著者の国籍

アメリカ・イギリスで単語・表現が変わるのはよく知られた事実ですが、

実際に読んでみると本当に違います。

Nativeの英語に”アソビ”が多いのに比べると、

Non-Nativeは学校で習うような”王道の英語”を使うことが多いです。

慣れてくると、Non-Native、特に日本人の英語はすぐに分かるようになるほどです。


③ジャンル/テーマ

ノンフィクション・ビジネス・How-To・自伝・趣味・小説などのジャンルによって

英語のクセがあります。

①著者の職業とも関連するので当たり前と言えば当たり前の話ですが、

同じジャンル、例えば小説でも、サスペンス・ラブストーリー・歴史ものなど、

テーマによっても使われる英語が変わってくるので、その点も気をつけなくてはなりません。


④書かれた時代

日本語でも古典と現代文では全然違いますが、時とともに言葉が変わるのは

英語も日本語と同じです。(シェークスピアの英語が読みにくいように)

現代文だと10年、20年程度では大きな違いはありませんが、それでも言葉や表現は

どんどん変わっていくので、少し前の年代に出版された本にはよく出てくる言葉が、

新しい本ではほとんど出てこない、ということがあります。

(注:古典に強い興味があれば別ですが、バリエーションを増やすためだけに古典を読む必要はありません)


★おまけ
・一人称で語られる自伝系
・二人称(会話)中心に進む小説系
・三人称で語られるノンフィクション・ビジネス系
この違いでも英語は大きく異なってきますが、③と重複するので”おまけ”にしました。
これも頭の隅に留めておいてください。


* * *


という訳で

本を選ぶ時は上記の4つの要素を様々に組み合わせて選ぶようにすると
色々な英語のパターンに触れることができ、結果として


強いリーディング力、さらには強い英語力を育てることができますので、

実践されることをオススメします。


最初はよく分からないかもしれませんが、
意識して読むのと、まったく意識して読まないのでは
それぞれのパターンに慣れる速さが違いますので、


まずは意識して本を選び、
そして、文章を意識しながら読むようにしてみましょう。


次回は「本選びのポイント」で残る


3.レベルにあった本を選ぶこと
4.読みやすい本を選ぶこと(物理的に)


をご紹介します!



事務局・山田スマイルくん