
一瞬、女の人が謝っているのかと思ったけど、どうもそんな感じじゃあない。
普段なら、なんとなく気にしながら通り過ぎるのですが、
側にいるのが若い男の人なので、とりあえず声をかける事にした。
私の経験では、何かあった時に役に立つのはおばちゃんだ。
何かあった時には、男の人よりおばちゃんの方が役に立つ。
すっかりおばちゃんと呼ばれ年になった私、なんでもなかったらごめんね~で立ち去ればいいしね。
「どうしたんですか?」と声をかけると、
「貧血で倒れたみたいなんです。」と男の人。
どうやら彼も通りかかった人らしい。
「大丈夫?」と聞くと小さな声が返ってくる。
意識は失っていないみたいだけど、身体が動かないらしい。
吹雪になりつつある夜に、動けないまま残すわけにはいかない。
近くの病院へとも迷ったけど、素人が勝手に動かしてもいいのか分からない。
「救急車呼ぶ?呼ぶからね」と声をかけ、やっぱり呼ぶ役は私だよね~とスマホを出した。
救急車に3回乗った経験がある私だけど、そういえば自分で呼ぶのは初めて。
一瞬、電話番号が分からず動きが止まった。
で、思い浮かべたのがダイヤル。
こういう所が、アナログ人間なのね。
そうすると、すぐに119を思い出しました。
イヤー緊張した。
自分のいる位置を正確に伝えるのは難しい。
周囲の人のアドバイスを聞きながらなんとかです。
若い女の人も、年輩の女性も立ち止まり、みんなで救急車が来るまで待ちました。
寒い中、みんな優しいね。
男の人が自分の手袋を貸したり、マフラーやストールをかけたり、
全員が素人なので動かさない方がいいだろうと、そのままで。
ほどなく救急車が来て、最初に発見した男の人がその時の事情を説明、
隊員に引き渡した後は、すぐに全員その場で解散。
何事もなかったかのように立ち去りました。
いや~今時の若い人(こう言うようになったらおばちゃんよね)は、こういう時には無視して通り過ぎるかと思っていたけど、
いい子はちゃんといるね。
しかも最後までちゃんと残っているなんて感心したよ。
なんだか知らない人で、再び出会っても分からないけど、
一緒に協力できて良かったよ。
立ち去る姿は素敵だったよ。
そして、倒れていた女の人が、無事に何事もないといいな。
貧血で倒れて動けないって、一瞬、脳かな?って思ったので。
なんでもない事を祈ってます。