本屋さんで平積みにされた文庫本のタイトルが、
『妖怪アパートの幽雅な日常』(作者は香月日輪さん)でした。
臆病者なので、普段は絶対に買わないって思える題名です。
なのに、なんだか目に止まって、

気になって、パラパラッと読んでみたら、
そんなに怖い感じじゃないし、
文章も読みやすそうだったので買ってみました。
主人公は今度、高校生になる男の子。
両親は亡くなっていて、
親戚のおじさんの家にいるのだけれど、
そこにはなんだか居場所がない感じ。
だから、早く独立したくて、高校も寮のあるところにして、
卒業したら働くぞ~って思っていたんです。
だけれど、寮が火事で燃えちゃって、半年は今のおじさんの家から通わなきゃならない。
…どうしよう。
ってところで、見つけてきたのが「寿荘」というアパート。
なんだかちょっと変なところもあるけれど、今時珍しくまかないつきだし、
あこがれの作家さんもいるしで、ここでいいかぁ~って引っ越してきたら、
そこは妖怪とか幽霊も一緒に住んでいる所だったっていう話し。
いや~、本の中の主人公と同じで、
私も目からウロコがポロポロとれました。
人生のお勉強というか、自分の在り方とか、色々と考えさせられました。
主人公ほどではないですが、私も少しは成長できたかしらね。
この話しは、中高生向きに書かれたシリーズで10巻で完結しているようです。
それが順番に文庫化されいるそうなのですが、
今、続きが気になってそっちのシリーズにきりかえようかと悩んでいる最中です。
そうそう、この本を読んでいるとね、 食事シーンが出てくるのだけれど、
本当にみんな美味しそうに食べているのよね。
まかない料理を作っている、
るり子さんは、もう天才って感じ。
手…だけの幽霊ですが…
幽霊でも、こんなに美味しい物を毎日作ってくれるなら、
化けて出てくれてもいいって思ってしまいます。
手料理を一度食べてみたいって思うのは、
私だけじゃなかったらしく、こんな本まで出ていました。
料理本…
季節の物を、素材を大切に作る料理っていいですよね。
で、この本を読んだ後、
家で一人で食事をする時に、「美味しい」って声を出してみました。
誰もいないのに、なんだか変な気分でしたが、美味しさが少し増したような気がします。
食べる事はもともと好きですが、
美味しい物を美味しいって言って食べられるのは幸せです。
そして、「あぁ、美味しいなぁっ」て感じられるのも幸せだなぁ~と思うのです。
日常の小さな事ですが、新しい考え方や見方を、学べたお話しでした。
まだ、四巻までしか読んでいないですがね。
私がもう少し若い頃に読んでいたらどうだったのかな…
中高生の頃に読んでいたら、
また違った生き方をしていたのかもしれない。
久々にですが、人生を変える本にまた出会えたような気がします。
そして、今、私の前に現れてくれて感謝です。
とても助かりました