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昨日、会社の帰る時間がちょうど皆既月食になっている頃だった。

おかずを作ったから持って来ると言う母と、地下で待ち合わせをして地上に出た。

このまま、まっすぐ歩いて私の家に向かえば、大きな道路に沿って歩くことになる。

向かう方角はほぼ東。

月を見上げながら、ゆっくり歩いて帰ろうとそっちの道に行きかけたら、大きな道は騒音がうるさいから

いやだからこっちに行くと母。

まぁ、一本奥に入っても、大きな建物はないから大丈夫か…と言う事をきく。

で、その道に進もうとすると、こっちがいいとさらに奥へ。

あの…ちょうどよく月が見えるところからも、私の家からも遠ざかるんだけれど…

「ついでに運動したいから、こっちに行く」

と、先に歩く。

「私、今日は水を貰ってきたから荷物重いんだよね…」

「そんなの、母さんが持つからいいよ」

と、荷物を受け取ったとたん、重いとぐちる。

気づけば住宅街のど真ん中。

家やマンションで、月は見えない。

さすがに、イラッとしてしまった。

荷物をうばいかえし、

「だからね、なんでわざわざ月が見えない方へと歩いていくわけ?ただでさえ、荷物が重くて大変なの

に、遠回りするのはなんで?」と聞いた。

「だって、こっちの方が見えると思ったんだもん」と母。

どう考えても、開けたところに出ないと月は見えないと思うんだけど。

結局、もとの道にもどることになった。

最初から、こっちを歩いていれば…

でも、皆既月食はちゃんと見れたからいいか。

上下雲に挟まれて、よ~く見ないとわからないくらいうすいオレンジ色の月が見れました。