先週の日曜日は、小樽へぶらり出かけました。

絵本・児童文学研究センター主催の文化セミナーに参加してきました。

「人類の行方」という壮大なテーマで、山折哲雄氏、養老孟司氏、斎藤惇夫氏、茂木健一郎氏の

豪華講師を招いて行われました。

会場の小樽市民会館には900人の聴講者で満席。

絵本・児童文学研究センターは、臨床心理学者の故 河合隼雄氏が名誉会長となっており

1989年に開所されました。「大人にとっての児童文化」が本センターのテーマです。

文化セミナーは1992年に第一回を開催、今年で20回目を迎えました。

当センターのHPにある河合先生の言葉に感銘を受けました。

「人間は知識だけではなく、生きるための知恵が必要である。
生きること、そして死ぬことの意味は何か、自分はどこから来てどこに行くのか、などの根源的な
問いに答えるためには、それ相応の知恵が必要であり、それは知識とは異なるものである。知恵
のない知識だけの人生は浮わついたものになってしまう。根無し草のようなものだ。 

能率や効率第一と考え、すべての大人が「時間どろぼう」にだまされていたとき、少女のモモだけが、
ことの本質をしっかりと見ていたのである。『モモ』を読んだ後で、われわれはモモの目を借りて、自
分の生活全般を見直してみる必要がある。」

『モモ』を今、再読しています。

子供のための本が、子供たちだけでなく、どの年齢の人たちにも
生きるためのヒントを与えてくれる。

いくつになっても、人間として豊かな生活を送るための知恵を身に着けるべく学んでいきたいと思います。

小樽の絵本・児童文学研究センターは、このことを助けてくれる生涯教育としてのセンターなんですね。

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小樽市民会館~歴史を感じさせる

セミナーは2部構成で、前半は各講師による講演、後半はシンポジウムとなっていました。

ベストセラー「バカの壁」の著者、養老孟司先生はジョーク好きな気さくな方でした。
脳科学者の茂木健一郎先生は、テレビで拝見するのと同じように身振り手振りの激しいアクションで
飽きさせない楽しい講演でした。

都合により、後半のシンポジウムは聞けませんでしたが、大変有意義な1日となりました。
はたしてシンポジウムでは、「人間の行方」の結論へと導かれたのであろうか。