猫を抱いて象と泳ぐ
小川洋子(著)
文春文庫

なんとも奇妙な題名にひかれて読んでみました。
猫?象と泳ぐ?チェスとどう関係あるのか?
チェスの世界を題材に独特の小川ワールドへと誘う、とてもせつない物語。
「博士の愛した数式」で小川さんのファンになりましたが、今回も期待を裏切らない良い作品でした。
からくり人形を操りチェスを指すリトル・アリョーヒン。
盤面に繰り出す彼の棋譜は、まるで音楽のように繊細なシンフォニー。
静かな場所でゆっくりと美しい文章を味わってほしい1冊です。