「宇宙からの帰還」
立花 隆
中公文庫
立花さんが、NASAの宇宙飛行士たちへインタビューし彼らの宇宙から帰還した内的体験を書き上げた渾身の一冊。
昭和58年に発刊されたということは、29年もの前の本である。
どの宇宙飛行士も異口同音に話しているのは、言葉ではあらわすことのできない「地球の美しさ」。
「肉眼で見る地球と写真で見る地球は、全くちがうもの。この美しさは写真では表現できない」
「地球は青かった」は世界初の宇宙飛行を行ったソ連のガガーリンの言葉であるが、「天には神はいなかった」のセリフを記憶している人の方が多いくらいらしい。
ガガーリンのこの言葉に、神の存在を信じるキリスト教国アメリカ人たちは大変なショックを受けた。
宇宙開発でソ連に後塵を喫したアメリカは、アメリカの宇宙飛行士たちに期する。
印象に残ったのは、ジ-ン・サーナンの次の言葉
「宇宙に出ると、地球上での国家間の対立抗争がいかにバカげているかという認識が生まれる。」
宇宙から見ると、国境や宗教の違いなどは本当ににちっぽけなものであるということを気づかせてくれます。