前回の続きです。

 

早速ですが、皆さん子どもたちには「こうであって欲しい」というイメージはお持ちですが、実際にはなかなか理想どおりに育ってくれない!というお悩みをお持ちで、その原因は前回のブログの最後に記載した「図」と関係あるのです、という話が前回まででした。

 

図が何を表しているか、みなさんはお分かりになりましたか。

 

どんどん進めちゃいますね!

 

答えは、「両親が子どもに与える影響力」です。

 

右の「0-10」は子どもの年令を表し、三角形の面積は親の影響力を表しています。

 

つまり、図から読み取れる内容は、

 

①子どもの年令が10才くらいまでは、親の影響力は大きい。

②それ以降になると、親の影響力は著しく下がる。

 

ということです。

 

皆さんも、実際の経験からなんとなく納得できる内容ではないでしょうか。

 

例えば、幼稚園児にとってはママとパパの言うことが全てで、親の言うことをよく聞きますが、小学校6年生あたりになると、思うようにコントロールできない、という悩みを抱える親が増えますよね。

 

さてここまでの内容から、「子どもに習い事をさせすぎてはいけない」と提言している理由、わかりましたか。

小学校4年生くらいまでは、「塾で勉強する必要がない」と言う理由はどうでしょう。

 

子どもが10才くらいまでは、親はまさに全てであり「良き先生」でもあります。

その親と一緒に学び、褒められる方が、子どもも嬉しいですし、親も「自分が大切だと感じる習慣やポイント」をしっかりと子どもに伝えることができるので、理想の教育ができるのです。

 

その反対に、子どもが小さい時から習い事が多いと、

 

①子どもと接する時間が減る(国語力に影響)

②影響力の少ない大人が接する時間が増えるので、教育面は非効率化する

③自分が伝えていきたい大切なポイントを子どもが理解せず育つ

 

という悪影響が考えられます。

 

統計などからもはっきりしていますが、子どもは「国語」を親から学びますので、親との接する時間減少 → 国語の苦手な子誕生、となりやすくなります。

よく言われることですが、「国語」は全ての勉強のもとですので、国語が苦手=他の教科の勉強もできない、となってきます。(記事下でオススメの本を是非ご一読下さい!)

 

勉強に関しても、「塾で習って、塾の先生に褒められる」より、「自宅で親と一緒に勉強して、親に褒められる」ことを子どもも望んでいるのです。そして、毎日10分自宅で勉強 → 見直し、褒める →嬉しい・楽しい → 勉強が習慣化 というサイクルが完成し、勉強に前向きなお子さんが育成されるのです。

 

ですが実際は、この部分が世間では反対で、「小さいころから習い事をたくさんさせるのが良い」という流れになっているので、優秀なお子さんが育ちにくい状況となっているのです。

 

どうでしょうか。

アルバイトを増やして子どもの習い事費用を稼ぐより、毎日子どもと一緒に勉強したり、アニメを見たり、ゲームをする。それらを通じて、将来子どもに必要な能力をしっかり育て、子どもの現状を把握しながらさらに伝える内容をブラッシュアップさせていく。

 

「手塩にかけて・・・」。まさに、優秀な子どもに育てるための言葉ですね。

他人に任せるのではなく、親が調整・調節して、能力の高い子どもを育てる。

本来、一番自然な流れですが、現在では一番難しくなってしまった「子育ての方法」なのかもしれませんね。

是非皆さんには実践して頂いて、優秀なお子さんたちを育てて欲しいです!

 

ということで、今回で「頭の良い子を育てるポイント」シリーズは終了です。

お付き合い頂き、ありがとうございました。今後も何かしらつづっていきますので、また遊びに来てくださいね!