そろそろ日本でもスーパーや果物屋さんの店先にリンゴが並ぶ季節になりました。多くでているのは、ふじ・陸奥・つがる・ジョナゴールドなどのゴールデンデリシャスを親とする品種で、たっぷりと大きく甘みが強く感じられます。これらに比べると、イギリスのリンゴは直径が5~6センチくらいで小さく、酸味が日本のものより強めです。昔日本のリンゴの主流だった、紅玉がイメージとしては最も近いと思います。
Coxという種類のこの小ぶりのリンゴを気軽に丸ごとかじるのがイギリスの冬の田舎の楽しみの一つといえます。パイの中に入れて焼けば、酸味のきいた奥深い甘さがひきだされ、一層おいしくいただけます。紙袋にいっぱいのリンゴを買ってきて、すぐ食べないものを冬枯れた景色が外に広がる窓辺においておくと、少ししわがよってきますが、それはそれなり、いとおしいものです。
店先の箱に山盛りになった赤い小さなリンゴは、寒くて日差しのうすい冬に咲く花のようにも思えます。