ハートのエースをひいた子供は、

あらゆる恩恵を与えられる。

僕は、生憎受け取ることができなかった。

だから、探しに行くのさ。


ぽっかり空いたトコロを埋めて、

欠けた心を満たしたい。

オズの魔法使いなら、叶えてくれるかな。

…さぁね。

黄色いレンガの道を、宛てもなく歩く。

太陽の道を。


でも、胸の痛みは消えなくて。

それに、疲れちゃった。


もう、悪魔と取り引きしてもいい。

この渇きが無くなるのなら。

僕をあげる。捧げます。


だって、僕が寂しい時や辛い時に、

いつも傍に居てくれるのは、

暗闇だもの。




強く生きていかなくちゃ…。

それなのに僕は、

この惑星の重力にすら負けそうで、

仰向けに見た天井が歪む。

なんにも考えちゃいけない。

幸福になりたいのなら。


毎日のようにテレビから、

惨いニュースが流れてるけど、

それを観ながら、ごはん食べてる。

それほど、人は鈍くて強い。

虐待を受けた子供たち、

乱暴された人々。

差別や貧困や飢えや孤独。

目の前で誰かが死んだとしても、

自分の指先を怪我した痛みのほうがリアルだ。


嗚呼。嗚呼。嗚呼。


それでも、日常を生きてる。

せめて、自分にできることをする。

希望や喜びを見つけようとしてる。


小さくて、儚い祈り。


なんで、

なんで生きてるんだろう。

この黄昏の世界で。





蝉時雨遥か すだれごしに
水を打つ夏の夕暮れ
石が川面を跳ねるように
ときめいた君を想って

陽炎がゆらめく街
この場所から遠く空を見て
ああ君に会いたい 今すぐに声を聴きたい

きらきら 夕焼けの中 微笑みなげて
望みを祈りにかえたら
一番大事な事忘れずに 輝いていて欲しいよ

早く会いたい たった一言
心から叫びたいよ
きっといつかはめぐり逢い
結ばれると信じていたと

歩きだせばこの背中を
追いかけてついてきて欲しい
ああ僕は君一人のためだけのひとりぼっちさ

ひらひら 花びらの舞う 春の午後には
祈りを誓いにかえるよ
二人で陽だまりの中 光あつめやさしさを わかちあえるさ

一番大事な事忘れずに 輝いていて欲しいよ





[作詞]村下孝蔵 [作曲]村下孝蔵