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序章 自由四行詩
天空に広がる青い空がくもり 涙を流す
涙は悲しみを洗い流し新たな悲しみを与えるだろう
神は涙を流しながら才あるものに霊感を与え
天の涙を浴びた才あるものは光を生むだろう
涙は悲しみを洗い流し新たな悲しみを与えるだろう
神は涙を流しながら才あるものに霊感を与え
天の涙を浴びた才あるものは光を生むだろう
雨の季節 ピアノの詩人の前奏曲に想う

「雨だれ前奏曲」
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耳に入ってくる雨音
一定のリズムで刻まれる音
そんな雨音を聞きながら思い出す曲

よく知られた名曲である
「ピアノの詩人」などと
羨ましいばかりのあだ名をもつ
ショパン(1810年~1849年)
彼の代表的な作品である
元はピアノ独奏用に造られた
「24の前奏曲」 の中の15曲目にあたる曲である
異名同音で終始繰り返される低音が
雨だれのような風情を持った少し特殊な曲でもある
この曲は 1841年
ショパンが31歳の時の作品である
当時恋人の「ジュルジュ・サンド」との滞在先
マジョルカ島で作曲されたといわれている
「雨だれ」という名もショパンが付けたものではない
この俗称の由来は諸説あるのだが
恋人であった文筆家「ジュルジュ・サンド」が
「僧院の屋根の上に落ちる雨だれの音を思わせる」とも
文筆家らしく 「天から彼の胸に落ちる涙」 とも
評したことがきっかけとも言われている
楽曲の構成や旋律はとてもシンプルな印象があるが
その中には ショパン の作曲技法のエッセンスが
凝縮されているといわれている
曲は 甘美な中に哀しみを含んだような
美しくも儚い旋律から始まる
夢見るような音楽が続くうち
中間部へ突入する
中間部へ入ると突如として
雰囲気が別のものに変わる
暗く陰鬱なムード
主題の美しさとの対比は
見事なものである
そこにはもう暗闇の中でもがく
何者かを思わせる不思議な
低音の和音による世界が繰り広げられる
それはあたかも
暗い世界に降る墓場の雨のようである
私はそこに 死のイメージを見る
葬送曲にすら聞こえるのである
その部分に光を残すか
あくまで救いのない暗闇にするかは
演奏者の解釈によるのである
その闇にも2度の山場を経て
やがて 最初の優しい旋律が戻ってくる
そして終始流れ続けていた
雨音も終盤に入り
一度止まるのである
そのあと 一瞬日の光が差し込む
霧雨の中 希望の光を残し曲は閉じられる
聞きながら自分なりの物語をイメージしながら聞かれる事
これが作曲家の望んでいることなのかもしれない
この「雨だれ」という曲
6月の雨の季節によく合う曲なのかもしれない・・・
題名 『 美しき 王女?それとも王子? 世界をめぐる・・・ ! 』