こんにちは、Legend Art Museum の佐藤でございます。
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序章 自由四行詩
暗闇の中の石仮面に光が当たるとき
固い仮面の表情に血がかようだろう
照らされた魂は歓喜し動きを取り戻し
やがて現れる天使に感謝をするだろう
固い仮面の表情に血がかようだろう
照らされた魂は歓喜し動きを取り戻し
やがて現れる天使に感謝をするだろう
ある少女との出会い 影に潜む悪意の種
新天地での私は
目まぐるしく動き回り
余裕のない精神状態にあったのである・・・
まだ体よく休む術をまだ学んでいない
そんな真面目に働く私の前に
一人の少女が現れたのである
小学生くらいの元気な女の子である
出会いのきっかけは
少女が作った会話からだった
「試食はどこでやってるの・・・」
私は
「残念 試食はもう終わっちゃった~」
少女との出会いはそこで終わったと思われた
しかし カリカリしてまた働き始めた私の視野の中に
私に向けられた視線を感じて振り返ったのである
すると棚の隅からその少女が私を覗いている
目が合うと 少女は私の元まで走り寄って来たのだ
満面の笑みを浮かべまた話しかけてきた
「試食終わっちゃったの~」
見た目からも 人懐っこく 社交的な感じの子である
私とも波長の相性も悪くない印象を持った
「終わったよ」と答えると
特になにをするともなく
私の周りをニコニコしながらウロウロしている
私も気にせず
作業を続けたのである
やがて作業の場所を移すため
奥のバックヤードに戻り
更なる荷物を運びながら売り場に出ると
少女はまた私の出てくるのを待って
後を付いてくる
何故か とても気に入られたようだ
ステップを踏み私の周りを漂いながら
付いてくるのである

今度は 家や学校であった出来事を喋り始める
私は作業の手を止めずに
動きながらその話を聞くのである
聞いているのか聞いていないのかわからないのに
そんなことはお構いなしに
自分の世界に入って話し続けるのである
子供は目を離せないものだ
少し目を離した隙に
カートの乗せて運んできた
重く積み上げられたペットボトルの入った段ボールの
上の方の段ボールに手を伸ばしている
「あっ ダメ ダメ!」と手をはらうと
「私も手伝う!」という
「お嬢ちゃんにはムリムリ!」というと
「私も持つっ!」ときかない
しょうがないので一個床に置いて
持たせることにした
一生懸命持ち上げようとするが持ち上がらない
「ねっ 僕ならこんなの簡単!」と片手で持ち上げると
きょとんとした顔で見ている

「今ね 自転車のる練習してるんだよっ」というので
「乗れるようになったの~」と聞き返す
「だいぶ乗れるようになったよ~」と・・・
その頃には 余裕のなかった私の意識が
和んでやわらいでいるのに気付いたのだ
まるで神が私の神経を鎮めるために
遣わせた天使のようにも感じていたのであった
不思議な少女である
母親は居たようだが買い物をしており
こちらの事には気付いていたようだが
何故か放置状態であった
ここまでは美談のような話だが
ここで感じたのは
もし私が普通の人間の振りをした邪悪なる者だったら
もちろん 私は善人でもないのだが
特に極悪人というわけでもない
私が悪魔に魂を売り渡した存在だったら・・・
言葉巧みに自分の世界に引きずり込み
何食わぬ顔して 店外へ出ても
不信に思う人はいないだろうと・・・
そして何等かの犯罪に巻き込む事もできるだろうと
当然 店員という立場 母親が気付いているのでない話である
広い世界では環境が整い 連れ出すこともできる状況も
発生しているだろうなと思ったりしたのだ
犯罪の種はどこにでも撒かれているのかもしれない・・・
神の領域を侵す時代は来るのか 絶滅種のクローンへの道
先日
ロシアの大学の研究チームからある発表がなされた
ある島で永久凍土で見つかったマンモスの死骸から
液体の血液を採取することに成功したという
ケナガマンモスが氷の中で冷凍保存されていたものだという

推定60歳前後であり
沼地に足をとられ動けなくなり死んだとみられ
死骸の下半身は水に浸かった後に凍り付いたために
保存状態が特に良かったということである
死骸の下の氷を割ると黒みを帯びた血液がそのまま流れだし
筋肉組織は赤く精肉のようだったという
背中や頭部は捕食動物に食べられたようであるという
ロシアの方では
これほど保存状態のいい血液の採取に成功したのは初めてだという
この発見を足掛かりに絶滅したマンモスをクローン技術を使い
よみがえらせることが可能になるのではないかと期待を集めているという
どこかで聞いたような話である
そうである
映画「ジュラシックパーク」である
琥珀の中のDNAをもとに恐竜をよみがえらせ
人間と恐竜の壮絶な戦いを描いた映画であるが
いずれマンモスをよみがえらせるというのであろうか
確かに興味深い話ではあるが
未来 クローン生物が当然のように誕生させれる時代が
やってくるというのか
医学的以外にも軍事用にもと活用法が進んでいずれは・・・
突然変異で個性を持った生物が誕生して
人類の脅威になる日が来るかもしれない
SF映画のような事態が起きたりするのかもしれない・・・
最終章 題名「人類の多面性とは何」
「最後まで読んで頂き感謝 合掌」 佐藤英彦