こんにちは、Legend Art Museum の佐藤でございます。
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ゴールデンウィークも始まり・・・
ゴールデンウィーク! 黄金色に輝く1週間!
何とも 大それた表現である
だが 何か素晴らしい響きでもある。
色は波動である。
黄金色 この色は特別である
奇跡と共に姿を現すこの色
私もいずれ 黄金色に輝くオーラの衣を
そんな私の元に突如として またも神は新たなステージを用意していたのである。
用意された新世界創造のためのステージ
それは予告もなく 突然舞い込んだのである。
地元FMラジオ中継のチョイ役での降臨の指令である。
いずれ我が新時代に民を導く使命を与えられた私にとって
神の用意した布教のための舞台であろうか
私は過去にも同じ舞台を用意されながら
その時は 我が使命を果たす事は叶わなかった。
前回のパーソナリティーは女性であった
パーソナリティーの暴走により
その時は 我が使命を伝える機会さえ与えられなかった。
果たして今回は・・・
今回のパーソナリティーは男性である。
スタッフも男性であった。
今回こそは我が使命を果たすために
密かで果てしない野望を抱きながら
集合場所に向かったのである。
今回の指令は ある商品の紹介 企画の紹介であった。
突如本性を現すパーソナリティー
スタッフと簡単な打ち合わせが行われた。
商品・企画についての詳細は私には前もって調査する時間がなかった。
そして 私はスタッフに 深いツッコミはしない事を頼んでおいた
そして もう一つ アドリブはなしという事
想定外のアドリブでリズムが崩れ
我が使命に達成の妨げになると思ったからである
そうするうちに 中継の時間が近づき 和やかだった空気が
一瞬にして 緊張した張りつめた空気に変わったのである。
いよいよ来る 我が時代の幕開けが・・・
心躍らせその時を待った。
そしてスタッフからキューが入り中継はスタートしたのである。
するとパーソナリティーは 突如それまで私に見せていた姿とは
別の姿を私の前に現したのである。
予想以上に大きい声!早い口調!よく響く声質!
私は忘れていた これが中継であることを・・・
我が使命に気を取られ インタビューの感覚でいたのだ。
私も このテンポに負けられない という思いがつのり
ある戦法に切り替えたのである

私はパラサイト=寄生虫である
相手を真似る事を得意とする。
相手のテンポ 声質 トークに乗っかる事にした
最初の何分かは パーソナリティーのオープニングトークで始まる
「ゴールデンウィークは・・・」
ゴールデンウィークの過ごし方を聴衆に問い
自らの予定も話し始めた
オープニングトークも終盤に差し掛かり
スタッフからパーソナリティーに近づく指示が出された
いよいよ私の出番である
私は モードを変更せずにはいられず
寄生先のパーソナリティーの動きに我が動きを合わせ始めた
私の紹介から始まり
いつもは 淡々とした口調の私も
「は~い!ご紹介いただきました佐藤でございま~す!
よろしくっ!お願いしま~す」
順調な滑り出しである テンポも合っている。
パーソナリティーの擬態をしすぎ 少し余計な動きが多めになっていた
しかし 常にパーソナリティーの話に相槌を打った。
「それは楽しそうですね~」「そうですね~」
常に相槌を打たれるパーソナリティーものってきたようである
その様子はまるで正月の漫才のようである
打ち合わせ通り商品に対するツッコミはなかった
商品や企画の話はアッという間に終わっていった
少し安心気味の状態の中 この中継の行く末を見守ったのである
パーソナリティーの暴走
するとパーソナリティーは予想外で私との約束を違反する行動に出たのである。
私とのもう一つの約束であった アドリブなし の約束に違反して
私に いろいろな事を振り始めたのである。
「ところで佐藤さんは~」 それを聞いた瞬間 後のセリフは予想がついた。
遡る事 中継前 雑談の際ゴールデンウィークの私の予定などの話題が出ており
それに触れてくる事を予想していた。
「ところで佐藤さんは ゴールデンウィークはいかがですか~」
「はい 忙しいですよ~ 仕事が・・・ですがっお休みもあるんですよっ!
休みの日には ネット三昧の一日を・・・」 っと
マニアックな一面を露わにしてしまった。
ふっと我に返り これは中継
私とパーソナリティーの2人のトークではない事を思い出し
冷静にして流れに沿ってトークを進めたのである。
「実は こっそりとブログをやってまして
忙しくてなかなか更新できないブログを更新しようかと・・・」
すると パーソナリティーの目が輝き
私は パーソナリティーが興味持っちゃったよー とばかりに思いながらも
「ほー~!ブログを・・それもこっそりと・・・ それは興味深いですね~」
更に突っ込んだ質問をぶつけてきたのである
本来の発言すべき私のセリフはこうであった

私は民を新時代に導く使者として
同志と共に 1大戦団を築き
世界の統一を図る足がかりに
しようとしているのです。」 っと・・・
しかし この発言をしていまうと
敵対する秘密結社に目を付けられる可能性があったのである
私は 迷いながら 思わず 意味不明な発言をしてしまうのである
「ははは~ それは秘密ですよ~という事で・・・ははは」
これにはパーソナリティーは驚いたようだ
そして こうして切り返してきた
「それでは 後で私だけにこっそり教えてくださいね~」
「それは もちろん・・・」
なんという会話! 聞いてる方は意味不明である・・
中継が終わりパーソナリティーと
またしても 私の野望はもろくも崩れ去ったのである
私の弱さの招いた 失態であった
その後中継は終わり
パーソナリティーはこう言い放った
「今日は楽しかった~」
それはそうでしょう。 不思議なスリリングの存在。
先の見えない意味不明なやり取りと まるで正月漫才のようなやり取り
こっちも楽しかったのであるが
意味不明になってしまったやり取りの行く末が気になって・・・
「佐藤さん 今日は本当に楽しかったです 脱線してすみませんでしたね~」
とシャーシャーと言い放った かなりの確信犯である
最後の最も意味不明なやり取りも スタッフは
「公共の電波でプライベートを話しすぎても・・ですからね~」
とホロウをいれたのである。
こうして今回の舞台でも使命を果たす事はなかった
果たして 私の使命を果たす日は来るのだろうか・・・
「最後まで読んで頂き感謝 合掌」 佐藤英彦