こんにちは、Legend Art Museum の佐藤でございます。
ご訪問、ペタ、読者登録、ありがとうございます。
※これは ブログ初期の 「神の御業で救われた15人の聖歌隊の命」 を再編集して再投稿したものであります。
~ これは伝説である!
私の妄想の産物から派生して生まれた異世界への扉。
扉へ手を伸ばし異世界の壮大な物語へと旅立とう ~
アメリカの雑誌「ライフ」は1950年3月27日号に
ある不思議な出来事が掲載された。
アメリカのネブラスカ州ベアトリスのある教会での事である。
時は1950年3月1日、7時25分。
その不思議な出来事は発生したのである。
その教会内で大規模な爆発が発生し
その爆発を原因とする火災により教会は崩壊し
死者0名 負傷者1名 を出す事態となった。
教会内での ガス漏れが爆発の原因とみて捜査がすすめられた。
しかし奇妙なのは これからであった。
状況としては こうである。
この教会に 1人の青年が訪れた。
その青年はこの教会で日々 歌の練習をしている聖歌隊の一人である。
7時25分 彼は教会のドアに手を伸ばした。
彼が ドアに手をかけると共に 爆発が発生した。
教会内に充満したガスに引火し爆発したものとみられる。
彼は吹き飛ばされたものの軽傷で済んだのである。
捜査の中で 明確になってきたことが
この爆発での出来事を神聖で伝説的なものとしたのである。
この教会では 爆発の2年前結成された15人の聖歌隊が
毎日7時30分に歌の練習をしていたという。
集合時間を7時20分としていた。
そして この2年間 この15人の聖歌隊は
この練習に1度として誰ひとり休むことはおろか
遅刻する者すらいなかったという。
その唯一の負傷者の聖歌隊のメンバーでもある青年である
この日は身体の具合が悪く 初の遅刻をするのである。
7時20分の集合時間にして 7時25分に教会に到着し
ドアに手をかけると同時に教会は爆発を起こしたのである。
彼は負傷しながらも 他のメンバーの死を覚悟したのである。
そしてその場に泣き崩れたという。
しかし 教会にはその日誰一人としてその時間に居た者はいなかったのである。
彼が 教会に到着した最初の者だったのである。
実に見事にメンバー全員がこの日に限って遅刻をしてきたのである。
聖歌隊のメンバーは この一人を除けば 無事に難を逃れたのである。
といってもこのとき、遅刻してきたメンバー達にとりたてて
“事件”や“異変”が起こっていたというわけでわない。
遅刻の理由は、全員、取るに足らないものにすぎなかったのだ。
たとえば牧師とその妻の遅刻は、
「彼女が娘の服のアイロンかけに手間どったからだった。」
ある少女の場合には、
「数学の問題を解いてしまってから出かけようと時間ぎりぎりまでがんばっていたためだった。」
また、ある女性は
「車の調子が悪く、なかなかエンジンがかからなかったため。」
ある母親と娘は、
「娘がうたた寝をしていてなかなかおきなかっただけのこと。」
ほかの女性2人にいたっては、
「家で聞いていたラジオ番組があまりにもおもしろかったため、ついつい遅れてしまったのだった。」
いずれにしても、15人すべてがまったく平凡な理由ばかりであった。
15人が遅刻するのに、それぞれまったく無関係の、
ありふれた15の理由があったわけである。
聖歌隊のメンバーは燃え上がる教会に向かて それぞれが集まってきます。
そして
「自分たちが全員遅刻したのは、きっと“神の御業”にちがいない」と
感動にうちふるえたという。
数学者ウォーレン・ウィーバーは、この奇妙な出来事が偶然起こる確率は、
およそ100万分の1だと算出したのであるが、
その他の計算によっては100億分の1の確率とも、
100兆分の1とも言われている・・・・・・
この話 見事な出来栄えである アカデミー賞モノである。
この話と同じ出来事が現代で起きて雑誌に掲載されたら
いかがなものか・・・・ と考えたりする。
周りで起きる出来事に敏感になっている時代、
余程 恵まれた環境で育った 汚れのない魂の持ち主以外
いろいろな憶測を生むことであろう。
ある人は そんな都合よく偶然が重なるはずがないと記事のねつ造を疑い
ある人は 保険・金銭絡みの事件性を疑い 聖歌隊は脅され遅刻をしたと疑い
また ある人は 神の存在を印象付ける理由があって示し合わせて自作自演をしたと疑うでしょう。
過去の歴史の多くは 結構 ねつ造されたり
尾ひれがついたものも多かったりするところがあるものである。
真実は 当事者しかわからないところである
しかし この話が真実だとすると
それはそれでまた妄想をかきたてられる
あたかもパラレルワールドのようなものを想像させられる。
影の歴史として 枝分かれした幾つもの過去が存在する。
1人だけ遅刻した過去、2人遅刻した過去、3人4人と遅刻した過去、・・・・・
そして究極の15人遅刻した過去に私達は存在していると考えると
まさに芸術的な運命を垣間見るようで不思議な気分に誘われるのである。
「最後まで読んで頂き感謝 合掌」 佐藤英彦