今日は、2年ぶりに、医大の発達心理相談に行きました。

私の精神科の今の主治医を紹介してもらったI先生です。

2年前に一度会っただけなのに、息子のことを覚えてくださっているようでした。


色々、息子への対応の仕方や、就学に向けてのお話を聞けて、とても希望と勇気が湧いてきた、面談でした。


息子は母子分離で、医学生さん?とプレイルームで遊ばせてもらっていました。


I先生とのお話の内容は、今はとても書ききれないので書きませんが、

心に残ったことだけひとつ、書きたいと思います。


後半で、先生のお話を色々聞いているうちに、

「私はつい、うちの子がほかの子に迷惑をかけたらどうしよう!?迷惑をかけないようにするにはどうしたらいいんだろう!?ってそればかり考えてしまいますが、I先生のお話を聞くと、息子の学力を伸ばすためにとか、息子が辛い思いをしないように・・ということを、色々お話してくださっていて・・・(ここで涙が出ました)私も、迷惑をかけることばかり心配しないで、先生のように、息子の能力を伸ばしたり、息子がイヤな気持ちにならないようにすることを、第一に考えてよいのでしょうか・・・?」


そしたら、I先生は、

「息子さんは、見たところ、池にお友だちを突き落とすでもないし、学校の屋上からレンガを投げるでもないし、トイレに○○を入れるでもないし、○○でもないし、△△でもないし・・・(血を見るような大怪我になりそうなことや、後始末が大変だなという、滅茶苦茶なこと・・・泣きながら聞いてたので、全部聞き取れなかったけど)・・・本当にこれ、やった子がいるんですよ」

と言われ、例えだと思って聞いてたので、びっくりして、

「本当にあったことなんですか!?」

と聞き返しました。


「そうですよ・・・息子さんは、そこまでのことは、今のところないようだから、そんなに(迷惑をかけることは)気にしないでいいんじゃない?」

と、言われ、なんだか、すごい肩の力が抜けたというか、ほっとしました。


今まで人に迷惑をかけないように・・・そのためにはどうしたら他害がなくなるのか・・・とかばかり、この1年くらい考えていて、どうしたら息子が息子の良さを伸ばせるかとか、息子がイヤな気持ちにならずに園生活に適応できるかという視点が、なかなか持てなかったように思います。


それは、私が、責められるのを異常に怖がるところがあるからだと思います。

昔(私が幼稚園や小学校の頃ですよ)、母が、私に、

「あなたがきちんとしていないと、お母さんが恥ずかしい」

と言われ、お母さんは、自分のためしか考えてないんだ。お母さんのために、私はいい子でいなきゃならないんだ・・・と、子供心に、なんとなく思ったけど、私も母と同じだなあと、最近感じていました。


まず、先生やほかの親御さん、そして通りすがりの見ず知らずの人から、責められるのが怖い。

それから、おじいちゃん(私の父)が。


だから、いつも、子供のことを、どこか見張っているような感じもあったかもしれません。

特に、おじいちゃんの前では、神経使います。


・・・それは、私自身、小学校の高学年の頃からかな。父や、担任の先生の期待を裏切る、がっかりさせるのが異常に怖くて、そうなってしまうことを考えると、眠れないほどだったので、だと思います。

また、母も同じように、いつも父に責められ、自分で自分を責め、私を責め、とても自己肯定感の低い人だったので、それも影響してるかもしれないし、特に、ウツになってからは、仕事のお客さんとかから責められるんじゃないかといつもビクビクしてたり・・・。


そういう特性なのかもしれないけど。


それは、自己愛にすぎなかった、と思います。いや、そうだと実際、感じていました。

息子のことは愛してます。なんとしてでも、息子のためになることなら、なんでもやってやりたいとも思ってます。


だけど、ここ最近は、だんだん、活発さが増してきて、行動範囲も広がっていく息子を抱え、

自己保身へと、心が向いていたと思います。


自分は親として、息子を、社会に、他人に、迷惑をかけないように育てる義務があるとも思っていたし。


でも、今日、

「そうかー、迷惑をかけること、お友達にイヤだと言われることを避けることを考えるよりまず、息子がどうしたら良さを伸ばせられるか、息子がイヤな気持ち(辛さ)を抱えずに、園生活(小学校生活)を送れるかを考えていいんだ~」

と、思いました。それが、ほんとうは当たり前なのかもしれませんが、なかなか、そういうふうに思えなかった。


ある種、ずっと、プチパニック(プチノイローゼ)状態を抱えたままで、きていたような気がします。


だから、息子とふたりで家の中にいる、息子とふたりだけで出かける(慣れたところか、全然知らない人たちばかりのところ)のが楽だったのかもしれません。



なんか、医大に行った趣旨とは全然違うかもしれないけど、何か、心が洗われた気がしました。



なんか、I先生は、お忙しそうで、厳しそうでもあり、でも、息子への対応を見て、プロだなあ~と思いました。

息子を前に、動じず、一歩も譲らず、かと言って押し付けず、優しそうでいてきっぱりと、息子に

「今はボールを片付けるんだよ」

ということを、何度も伝え、

途中で、

「だったら××するーーー!!」

って駄々こねかけたら、

「じゃあ、先生はこうするよ」

と、ぎゅーっと抱きしめて身動きとれないようにして、

「ごめんなさいー。ちゃんとしますー!」

と息子が言う場面もありましたが、それでも、手を離されると、横道にそれる息子を、それそうになったらまた隅へ連れて行き・・・


結果的にお片づけができたときに部屋をくるっと見せて、

「きれいになったね。パワーショベルで遊びたかったけど、がまんできたね。がんばりました。」

と、言ってくださって。


・・・とても真似できそうにないけど、なんどもなんども、とにかく、落ち着いて、同じことを、繰り返し、責めずに感情的にならずに、押し付けずに、伝え続けること・・・それかけたら戻して、また同じことを伝えて、(言葉はちょっとずつ違ったり、具体的にその都度指示したり、また、最初はカゴに入れたらほめて、次は、ボールを投げ入れてたらまた隅に連れて行って、「投げるのと入れるのは違うよね」「入れてください」)・・・・ほかのことに興味が向きかかったら、「レオさんは、賢いんだよね?賢いから忘れないよね?今何をするんだった?」と、レオが素直に聞き入れそうな言葉かけをしたりしながら・・・最後は、「できた!」という実感を持たせてもらって、自分でも「がんばった」と思えて、「さようなら」と挨拶して、終われました。