「真不同」で飲茶の後はこの日に公開された『ウエスト・サイド・ストーリー』を見ました

11日は日本橋へ。まずはコレド室町テラスの地下にある「真不同」に行ってランチ。西麻布に本拠を持ち、都内に数店を展開する中華料理屋さんですが、コレド室町テラスでは飲茶倶楽部として飲茶中心のメニューで営業しています。祝日の昼過ぎだったので込んでいるかと思ったら、むしろ空いていました。祝日だとこの界隈の会社に勤務する会社員がいないためでしょう。

土日祝のランチメニューは本格飲茶セットと香港飲茶セットの二択で用意されていて、私は点心の数が多い本格飲茶セットを選び、グランドメニューから焼き餃子(くわい入り)を追加しました。点心は蒸し系が小籠包、金の焼売、海老蒸し餃子の3種類で、揚げ系が春巻きと大根餅の2種類、それにちまきがセットになっています。セットの各種点心はいずれも熱々でおいしく、ひとつずつ食べるだけでは物足りなくて、もうひとつ追加して食べたくなる感じでした。くわい入りの焼き餃子もまずまずでした。飲茶セットが1800円、焼き餃子が660円で、消費税を加えて合計2706円でした。

映画の後はTOHOシネマズ日本橋へ移動し、この日に公開された『ウエスト・サイド・ストーリー』を見ました。新コロナウィルス禍で公開が延び延びになっていたスチーブン・スピルバーグ監督の作品です。そもそもは「ロミオとジュリエット」を翻案したブロードウェイのミュージカルで、それが1961年に『ウエスト・サイド物語』として映画化されて大ヒットし、アカデミー賞作品賞を始め10部門賞を受賞しました。そのリメイクとなる今作はほぼ前作と同様のストーリーで作られていますが、いろいろと新しい要素も加えられています。

1950年代、再開発のために古いビルが次々に取り壊されていくニューヨークのウエスト・サイド。成功を夢見て多くの移民たちが暮らす地区で、ポーランド系を中心にした白人(アメリカ人)の不良集団と、プエルトリコ系の不良集団が対立抗争を続けています。プエルトリコ系集団のリーダーの妹は、白人系集団の元リーダーと恋に落ちます。惹かれ合う二人ですが、対立する集団を超えた愛がひとつの切っ掛けになって、重大な事件につながっていきます・・・。

60年前の映画は、おそらく50年くらい前に見ているはずですが、ほとんど記憶に残っていませんでした。もう一度見直してから見るか、少し迷いましたが、見直すことなく見に行きました。ほとんど先入観を持たずに見られたのは良かったと思います。

立場の異なる者同士が理解し合い、手を携えて前に進めるのかというのは普遍的なテーマでもあります。有色人種に対する差別の問題などは今のアメリカでも大きな課題になっていますし、白人の中でも出身国による差別もあります。そうしたテーマに取り組んだ良い映画だと思います。2時間半ほどの上映時間なのに、長いと感じる間もなく引き込まれていきました。

ただ、思い切りのめり込む感じになるほどではなかったのは、主人公である二人の恋の盛り上がり方が十分に描かれていないように思えたからです。出会いのシーンももっと劇的に描けないものかと・・・。主演のレイチェル・ゼグラーが私の好みのタイプでなかったことも残念な点でした。