100年の歴史を持つ「㐂はら」の後は『バイオハザード：ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』

28日は夕方に散歩。ふだんはあまり行かない東南コースを歩いていたら、亀戸の京葉道路沿いにある「㐂はら」といううなぎ屋さんが営業しているタイミングに合いました。この店、以前は割と良くきていました。錦糸町にあったうなぎ屋さんが次々に閉店し、歩いて来れるうなぎ屋さんはこの店くらいしかない状態になっていたからです。最近は新しいうなぎ屋さんの開拓に熱心になってこの店には数年間来ていませんでしたので、久々に入ってみました。亀戸にはまだ入ったことのないうなぎ屋さんがもう一軒あるので、そちらにする一瞬だけ迷いましたが、そちらに行って営業していなかったらここまで戻れることはできないので、覚悟して「㐂はら」に決めた次第です。

「㐂はら」は大正10年創業ということで、歴史はちょうど100年に達したところです。うな重はいくつかのメニューがありましたが、実はこの日は、それほどお腹が空いていない状態だったので、ダブル(昔来ていた頃は中入れ丼という名前で、これを専門に食べてました)ではなく特上を選び、肝焼きと肝吸いを追加しました。

先に出てきた肝焼きはボリューム、味とも可もなく不可もなくといった感じです。うな重の特上はうなぎ1.5尾分です。重箱の上に重なるように乗っていて、白いご飯がほぼ見えない状態です。こういううな重が好きです。タレは江戸前らしくやや濃いめでした。焼き方はていねいで、蒸し方もほど良い具合。蒸しすぎで柔らかくなりすぎているは良くないので、まあちょうど良い具合でした。いずれにしても久々に「㐂はら」のうなぎを味わえたのは良かったです。

食事の後、亀戸のもう一軒のうなぎ屋さんの前を通ると、しっかり営業していて、外から見えるカウンターには全く客が入っていませんでした。そのうちにこちらの店にも来なければ。

散歩を終えて自宅に帰った後は態勢を整えてから前日に続いて隣のTOHOシネマズ錦糸町オリナスへ。この日に公開された『バイオハザード：ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』を見ました。

カプコンの人気ゲーム「バイオハザード」をベースにした実写映画の『バイオハザード』シリーズは、ミラ・ジョボビッチを主演に人気を集め、6作で完結しました。今回はゲームの原点に帰ってホラー映画的な要素を強めた新作ということで、ホラー好きの私は期待して見に行きました。これまでの『バイオハザード』は何本かは見ましたが、熱心な観客ではなく、ゲームはもちろんやっていません。スパニックスリラーの『海底47m』のヨハネス・ロバーツが監督・脚本というのも期待を高める要素です。

巨大製薬企業のアンブレラ社の企業城下町であるラクーンシティ。そこからアンブレラ社が撤退しようとしています。研究開発の過程で事故を起こし、その被害が街に広がり始めていたためです。この街の孤児院で育った女性が故郷の異変を知って戻ってきて、今は警察官となった兄とともに真相の究明を図ろうとしますが・・・。

序盤はいくつかのエピソードが並行して進み、それぞれに不気味な要素が織り込まれています。このあたりの怖がらせ方はかなりうまく、ゾクゾクするような怖さを感じさせてくれました。中盤では被害を受けた住民がゾンビ化して襲ってくるのですが、このあたりになるとだんだんに怖さが薄らいできて、安心して見ていられる状態になります。全体としてはホラー映画ファンを満足させるのに十分な映画だと思いました。

ただ、この映画、悪評ふんぷんいうか、非難ごうごうというか、やたらと悪い評判が流布されています。特にゲームを体験した人たちから、こんなの「バイオハザード」じゃないという感じでけなされているようです。ゲームを知らない私が見たので、面白く感じられたのかも知れません。