12日はまず「レストラン カタヤマ 錦糸町グリル」へ。楽天地のリヴィンがパルコに変わったのは2年ほど前で、当初から白鬚橋に本店のある「レストラン カタヤマ」が出店していたのですが、フードコートなので行くのをためらっていました。今回せっかくなので行くことにしたのは、下町の名物洋食店が歩ける距離にあるのを生かさない手はないと思ったからです。フードコートで夕食という気にはなれませんが昼ならまあいいか、という感じで出向きました。カウンターで注文するとポケベルを持たされます。10分ちょっとで振動が始まったのでカウンターまで取りにいきます。水などもセルフです。
さてこの「レストラン カタヤマ」ですが、ステーキ肉の加工というか処理というか製造方法に特徴があります。ステーキを食べるとき、筋の部分が手強くてナイフを使ってもなかなか切り分けられないという経験があると思います。その筋を処理してなくすことで簡単に切り分けられるステーキに仕上げているのです。それを駄敏丁(だびんちょ)ステーキと呼び、製造方法について特許を取得しています。まあ高級牛肉の高級部位なら、そんな加工も必要ないのですが・・・。
「カタヤマ」では、牛の腿の部分に当たる“らんいち”と呼ばれる部位をステーキに使っていますが、この部分は特に筋が多くて食べにくいとされています。それを食べやすくしたのが駄敏丁ステーキで、処理方法が画期的であったことから特許を取得できたわけです。肉の処理に特許などあるのかという感じですが、それだけ画期的だったのでしょう。
私は白鬚橋の本店で2度食べたことがあり、今回が3回目です。300gのステーキはなかなかボリュームがありながら、縦にも横にも切り分けやすく、食べやすいステーキでした。強いていえば、ソースがオーソドックスなデミグラスソースだともっと私の好みに合うのですが、まあ良いでしょう。ステーキ2330円にサラダ200円を加えた2530円に消費税が加算されて合計2783円でした。

食事の後は新宿へ。シネマカリテで『ミス・マルクス』を見ました。「資本論」を書いた哲学者・経済学者カール・マルクスの末娘エリノア・マルクスの半生を描いた伝記映画です。
マルクスに子供がいても不思議ではありませんが、これまではエリノアを始めとする子供たちのことが伝えられているのを見聞きしたことが全くありませんでした。映画では女性社会活動家としての激動の人生を描いています。労働者や女性のために、地位の向上や権利の確保を目指して戦った一方で、不実で浪費家の内縁の夫との仲に悩むなど、人間的な面も描かれています。映画の中ではパンク音楽が流れてきて、違和感を与える部分もありますが、そのあたりが単なる伝記映画ではなく監督の創作ということなのでしょう。
映画はカール・マルクスの死から始まります。数名の近親者が乗った小舟から、川か湖に遺骨が散骨され、その後で参列者が「インターナショナル」を歌うシーンはなかなか深いものがありました。「インターナショナル」はエンドロールでも流れます。
資本論は、最近は改めて良く読まれているとのことです。気候変動や経済格差、資源の枯渇などのさまざまな問題が深刻化し、資本主義そのものが完全な行き詰まり状態に達してきたことが理由でしょう。私は学生時代に一応は読んだ記憶がありますが、難しすぎて理解できない部分が多々あった上、今では全く覚えていません。まあ“あなたは絶対に「資本論」読んだことないよね”と思わせるどこかの大国の主席よりはいくらかましだとは思います。
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