10日は前日に続いて銀座へ。前日の映画『くじらびと』をこの日に見ようとすると、金曜日で番組の時間割が変わって朝イチでないと見られず、逆のこの日の野暮用は前日にこなすことはできず、止むなく2日続けての銀座/有楽町詣でになりました。

目的は有楽町での野暮用でしたが、その前に銀座の「岡半」に行ってビーフシチューを食べました。青木先輩に紹介されるまで、この店のことはほとんど知らなかったのですが、調べたら料亭「金田中」の姉妹店である高級焼き肉店とのことです。夜は2万円級の予算が必要な店なのでハレの日でもないことにはとても行けませんが、ランチは比較的手頃な価格で提供されているので行ってきました。

1時半までのランチタイムに間に合うように出かけ、資生堂本社の向かいにあるビルの8階でエレベーターを降りると、入り口で男性二人が椅子に座って待っています。昼は行列になるほどの人気店なのでした。椅子は7脚用意されていて、私の後にも客が入ってきて後ろに座りました。15分ほど待たされて入ることができました。

ランチメニューはいろいろ用意されています。素直にステーキ系のメニューを選ばず、ちょっとひねってビーフシチューを頼んだのですが、私の前に待っていた二人連れが食べていたロース薄焼きとヘレ厚焼きがとてもおいしそうに見えたので、ちょっと失敗だったかと軽く後悔しました。でも、ビーフシチューもまずまずのおいしさでした。グリーンサラダにご飯とスープが付いて、さらに食後のコーヒーもあって2600円は、高級店のランチですから妥当と考えるべきでしょう。強いていえば、ソースがやや塩気の強い味付けで私の好みからは少し外れていました。食事の後には席を変えてコーヒーまたは抹茶を飲む設定になっています。そういえばニューオオタニの焼き肉店もこのような設定になっていました。

ビーフシチューの味が私の好みにジャスピンなのは人形町の「芳味亭」です。絶妙の味です。何度も足を運んでいますが、最近はしばらく行っていないので、そのうちにまた行きたいなと思いました。
 

 


食事の後、雑用をこなすために有楽町に行くと交通会館の前で東京都がPCR検査を実施しています。説明を聞くとスマホと今受けられるメアドが必要で、サイトへの登録を自力でできれば検査を受けられるとのこと。スマホは持っていると言うと、説明役の青年が『いろいろな操作ができますか』とやや不安そうな目で私を見ます。内心ジジイをバカにすんなよと思いつつも、若い人ほど達者じゃないが何とかなると思うと言うと、ではあちらで登録をということになりました。

雑用をすませた後で少し離れた登録場所に行き、まずは登録の手続きをしました。サイトにアクセスして住所・氏名・年齢などの個人情報を登録することになるので、係員が手助けをすることはできないということでした。私の後から来た人は、最初にQRコードを読み込むアプリを立ち上げることができずに助けを求めていましたが、係の女性から『アンドロイドの操作法は分かりません』とツレナイ返事をされ、すごすごと引き上げて行きました。ほかにもやや中年の女性など、登録ができずに途中でリタイアしていく人が何人かいました。私は何とか登録でき、当日予約をしてPCR検査を受ける段取りが整いました。そこからは順番待ちでやや時間がかかったものの、舌の下に脱脂綿のようなものを3分間ほど置いて唾液を含ませる方式の検査を終えることができました。所要時間は全体で30分くらいだったでしょうか。4日後くらいにメールで結果が通知されるそうです。

結果が陽性だった場合には自力で病院に行くように言われ、陰性だったとしても今の時点で陰性ということなので、引き続き感染予防に注意するようにと言っていました。まあ当然です。それにしても、新コロナウィルス禍の当初は、厚生官僚の指示で保健所が『高熱が3日くらい続かないとPCR検査をしてやらない』などと言っていましたが、今は積極的に無料で検査するようになっているのでした。いつ頃から風向きが変わったのでしょう。また検査法も鼻の穴の奥まで綿棒を差し込んでグリグリやる方式ではなく脱脂綿を含む唾液方式なので、比較的気軽に検査を受けることができました。


検査の後は錦糸町に戻り、TOHOシネマズ錦糸町楽天地で『スパイラル ソウ オールリセット』を見ました。『ソウ』という映画のシリーズ、ご存じだと思います。ホラー映画というかスリラー・サスペンス映画の金字塔とされるような映画で、見る者に驚愕を与えるとともに、歓喜にもつながるような強いインパクトを与えてきました。『ソウ』1作目の後、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵまで作られ、さらに『ソウ ザ・ファイナル』『ジグソウ:ソウ・レガシー』と8作もの映画が作られました。映画に関しては“エロ・グロ・暴力、ホラー、スリラーなんでも来い”という立場の私が大喜びで見てきたシリーズです。主犯のジグソウが死んだ後のシリーズの後半はちょっとダレてきた感じもありましたが、それでも全体にとてつもなく面白い映画でした。

醜い悪事を重ねた人間に対して罰を与えるが趣旨で、罰を受けた人間はそのままでは死ぬしかありませんが、悔い改めて大きな犠牲を払うなら命は助かるという設定です。1作目では、突然襲われて気を失った男が目覚めると、足首に鉄輪がはめられ、鎖につながれた状態で監禁されています。鎖につながれているので逃げ出すことはできませんが、ぎりぎり手の届くところに鋸(ソウ)が置いてあります。そうです(シャレです)、自分で自分の足首を切り落とせば命は助かるというのです。このようなとてつもなくおぞましい設定が各作品ごとにいろいろと用意されていて、延々とシリーズが続けられてきたのでした。脚本を書いた連中はどれほど恐ろしい奴らなのかと思ったものです。5作目まで公開された後、5作セットのDVDが発売されたので、入手してまとめて見直したこともありました。今回の新作でも、新しくおぞましい設定がいくつも用意されているほか、1作目へのオマージュというか、鋸が用意されるシーンもありました。

同僚の不正を暴いた正義派の警察官がいます。彼は署内では完全に孤立して常に背後に気を配って生きなければならないような状態にあります。その署内に勤務する警察官が前述のような恐ろしい設定の中で殺されます。誰が何を目的にしているのか分からず捜査が混迷を続ける中で、次々に犠牲者が発生していきます・・・。

真犯人を当てることはできませんでした。おっとそうきましたか、というような感じの展開です。また殺される警察官は、いずれも醜い悪事を働いたからなのですが、想定しないような人物までが悪事を働いたとして殺されて行き、けっこう意外性のあるストーリーで楽しめます。

大きな期待を持って見に行く映画は、たいていはがっかりして終わるのが常ですが、この映画に限っては期待通りの面白さで、緊迫感のあるストーリー展開を楽しめました。すでに『ソウ』を始めとしてシリーズの各作品を見ていますから、1作目で感じたような大きなインパクトを受けることはありませんでしたが、それでも十分に面白い映画です。ホラー、スリラー、サスペンス系の映画が好きな人には大いにお勧めです。この先、2~3作のシリーズが製作されることに期待しておきます。

 

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