けっこう面白い『ザ・インフォーマー-3秒間の死角-』とちょっと盛りすぎの『クロール-凶暴領域-』

10日は午後に渋谷へ。ショウゲート試写室で『ザ・インフォーマー-3秒間の死角』を見ました。麻薬マフィア、FBI、NY市警などが絡んだクライム・サスペンスで、私の好みのジャンルの映画です。試写の後は一旦錦糸町に戻って態勢を立て直し、夕方には改めて半蔵門へ。東宝東和試写室で『クロール-凶暴領域-』を見ました。こちらは大型ハリケーンによる大洪水の日にワニに襲われるパニック・サスペンスとも呼ぶべき映画です。

●ザ・インフォーマー-3秒間の死角-
北欧犯罪小説の傑作を映画化したものです。模範囚として刑務所で服役中だった男が、自由の身と引き換えにFBIの情報屋として麻薬マフィアに接触し、捜査に協力することになります。その任務の途中でNY市警の潜入捜査員が殺される事件が発生してしまいます。それを受けてマフィアのボスからは刑務所に入って所内で麻薬を密売し、競合組織を潰すように命令されます。

FBIからもその提案に乗るように命じられ、嫌々ながら刑務所に戻りますが、FBIの方針が変わり、FBIからもNY市警からも麻薬組織からも追われる立場になってしまいます。絶体絶命の窮地を脱することができるのか・・・。

全編を通じて緊迫した状況が続き、はらはらどきどきさせてくれる映画でした。特に終盤の脱出劇の部分は、ちょっと考えられないようなアイデアが使われていて、楽しめました。11月29日からTOHOシネマズシャンテなどで公開されます。公開映画館数は少ないのですが、けっこう面白い映画です。

●クロール-凶暴領域-
大型ハリケーンによる避難勧告が出ているとき、父親と連絡が取れなくなった大学生の娘が、父の安否確認のためハリケーンの通過コースにある実家を訪ねてゆきます。父は実家の地下室にいましたが、ワニに襲われて負傷していました。娘もまたワニに襲われそうになります。同時に洪水によって地下室が浸水し、だんだんに水位が上がってきます。ワニから、また水から逃れることができるのか、手に汗を握るような想像を超えた展開が続きます。

開始早々から全編にわたってはらはらどきどきさせられる映画なので、それなりに面白いのですが、ストーリーがちょっと盛りすぎというか、はらはらどきどきの状況を作りすぎの感があるのがちょっと惜しいところです。

大昔の『ジョーズ』や昨年の『MEG ザ・モンスター』のように鮫が相手の映画なら怖いのは水の中だけですが、ワニが相手となると陸でも水中でもワニと戦わなければならないので大変です。そういえば、私がまだ若い頃に下水道の中で巨大化したワニが暴れ出す『アリゲーター』という映画もありました。10月11日からTOHOシネマズ系などで公開されます。

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