
25日はデンマーク戦を見た後で短時間の睡眠をとってから午前中に横浜へ。日産のグローバル本社をベースにしたジュークの試乗会に出席しました。
SUV感覚のボディの割にはティーダとそう変わらない車両重量に抑えられているので、搭載エンジンが1.5Lである割にはけっこう良く走ります。SUVとスポーツカーのクロスオーバーという触れ込みですが、スポーツカーのような走りかと言われれば、それほどではないのですが、湾岸線からハマスカ道路を使って観音崎往復の100kmコースを走る感に、走りに特に不満を感じることはありませんでした。強いていえば騒音レベルが高めなことが気になりました。低騒音タイヤを履いている割りにはロードノイズが高めですし、風切り音も大きめでした。最近は静かなクルマが多いので、静粛性対策はもっとやったほうが良いと思います。
ジュークでは、外観デザインやインテリジェントコントロールディスプレーなどが売りのポイントとされています。
外観については相当に奇抜なのは確かですし、今回の試乗車が赤でとりわけ目立ったためか、パトカーに追尾されたりしましたが、特に注目を集めるクルマかというと、意外にそうでもないと感じさせられるシーンがありました。観音崎の近くの公園で写真撮影をしたのですが、そのときに通りかかった20代の若者グループが特にジュークに目を向けるでもなく通り過ぎて行ったからです。
これは必ずしもジュークに限ったことではなく、今の若い人がクルマそのものに興味を持たなくなったということなのかも知れません。そんなユーザーに対してもインパクトを与えるようなクルマを作るのは相当に難しいということなのでしょう。
インテリジェントコントロールディスプレーは新鮮な印象を与える装備でした。エアコンとドライブモードを切り換えると、ボタンに表示される文字が色とともに変わるのが特に目新しい印象でした。ただ、設置位置が低くてこの画面を見ようとすると前方不注意になってしまうのを始め、エアコンにしたときの温度調整ダイヤルが遠い側にあるのは左ハンドル仕様をそのまま右ハンドル車に装着したのではないかと疑わせるものがあります。
パーキングブレーキレバーの位置も、センターコンソールの左側に配置されていて、これなどは完全に左ハンドル車用がそのままです。ジュークはしょせん、ヨーロッパ向けに作ったクルマをついでに日本でも売っているだけとしか思えません。今どき、日本の国内市場だけを考えたクルマなどは作りようがないのは当然ですが、日本に由来する自動車メーカーが、日本のユーザーを大事にしないようなことをやってちゃダメです。VDCについても私が最も言いたいのはそういうことです。日本人としての誇りにかけて言っておきたいと思います。
まあ、ハンドル位置に由来する不満足な仕様を言い出すと、輸入車のほとんどが左ハンドル車用のオーディオ(ボリュームコントロールが左側にある)を装着していたり、輸入車は車種によっては左ハンドル車用のワイパーをそのまま右ハンドル車に採用してたりするするなど、いろいろな例があってきりがなくなるのですが、そんな外国メーカー各社も自国のユーザーを軽視したクルマ作りをする例は見受けられません。
それにしてもデンマーク戦での勝利は、敗戦の続いたW杯開幕前の強化試合を振り返るまでもなく、心から喜べる望外な結果です。日本人として誇りを感じることのできる勝利でした。ここまで来たなら、さらにパラグアイにも勝利してステップをひとつ上がって欲しいと思います。