絶園のテンペスト | 終わったブログ(Ameba+CAは人非人ばかり)

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ここのスタッフは、社会人あるまじきクズの集まりでしたね。

2012年秋放送スタートのTVアニメ『絶園のテンペスト』を見終わったので感想。

評価としては、フツーかな?
2クールあった割には、中だるみが少なめだったのは評価材料だね。

世界救済の魔法アニメってククリでいいのかは微妙だけど、かなり変わった作品だった。まぁそうでなきゃ、最後まで見てなかっただろうけど。
原作は、月刊少年ガンガン連載のマンガ。作画に原作と構成までクレジットされるという、少し変わったスタッフでやってたみたい。

世界観は現代に立脚した話で、まぁありがちな設定ではあるけど、一番変わっていたのはメインヒロインが即シボンヌなことか。このため、復讐を誓う義理の兄とその親友?で彼女の恋人の主人公が、足掻きまくる腐臭漂う糞作品かと思っていた。
事実、序盤はメチャ退屈な上に陳腐さがいっぱいで、見ていながら興味も薄くしかもてず、このアニメを見た後、すぐに別のフェイバリット作品(初代の『げんしけん』とか)を見てないと、続きを観る気力さえ湧かないくらいの低評価だった。

が、二人組がようやく目的の樹にたどり着いた時の心理戦からやっと面白くなり始めた。ようするにこれは心理戦というか、「屁理屈アニメ」なんだな、と理解できた次第。まぁシャークスピアが好きな人は、どー感じるのはわからんけどね。

いろいろな行動や目的ごとに各人思惑があるのだが、その制約のなかで、動けぬ理由を突いて敵を足止めし、言葉によって状況を動かしていく、というのが主人公のやり方(想定したものはないらしいが)で、その制約のなかでヒロインの姫宮さんやら義理の兄、そして突如登場する新魔法使いやらのセリフ回しで話が進んでいく作品だったね。
魔法描写やら戦闘シーンも、それなりに作画されているけど、作品内ではほとんど付け足しというかオマケ程度の価値で、実際には対話劇が最大の魅力だった。

まぁいろいろと書くことはあるけど、この作品の最大の魅力は、コミックスのCMで使われていたセリフだったね。「誰が私を殺したのか…。その答えを私自身が解き明かしましょう」的なセリフだったけど(ただし、推理モノにあらずだが)。このパラドックス(というか屁理屈)が楽しめれば、そこそこ観モノとなるでしょうね、この作品。
展開がタルい(特に序盤)、キャラが平板、主人公が人間味が少ない(そういう設定だけど)とかが気になって、興味をそがれる人も多いだろうけどね。

さて、役者のほうだけど、感情のほうを抑制するキャラばかりなので、その分ちょっと印象面でいつものような感想はないなぁ。
主演のバナージは、『ソウルイーター』の頃と比べれば格段にうまくなっているけど、課題もチラホラ。単語単位で感情表現できると、もっと生きたキャラだとは思ったのでね。豊永は、声質にあまり合ったキャラではなかったと思う。横暴さがあまり表現されてない気がしたし。唯一、遅れてきた魔法使いの羽村役の梶裕貴だけは、フツーのキャラだったせいか、いつもどおりの印象だが。

女性陣は、みゆきちサンは安定。安定しすぎて、サプライズ感はまったくない…がそれはそれですごいけどね。花澤香菜さんは、最近はクール系やらお姉系が増えているけど、ここではそこそこ表現できてたような気がする。が、なんか読書好きキャラが多いよね、この人w
で、問題は水樹奈々さんで、この人も幼女役から大人の女性役ばっか狙っているけど、色気とか大人らしさとかがあんまし感じられないンだよね。根本的に合ってない気がする…。ま、今後の努力に薄く期待しておくけどね。

作画とかで破滅してた部分はあまりなかった(序盤はちゃんと見てないから断言できんが)し、演出やら美術もしっかりやってたので、基本的には良作の部類なんではないかと思う。が、視聴者を選びそうな内容なのは、如何ともし難い罠。
少々無理目な会話劇を、素直な気持ちで楽しめる人にはオススメできる作品でしたね。