Yahoo!の動画で、83年からNHKで放映されていたアニメ、


スプーンおばさんが無料で視聴できます。



民放で『なつかしアニメ100!!』なんてのには、


てんで出てこないから、すっかり忘れていたけど、


こどものころ、めちゃめちゃ見てよなぁ。すごく懐かしいわぁ (´∀`)。



普通のおばさんが、何が原因だったかはまるで覚えてないのだが、


ある日突然小さくなってしまう。


小さくなってしまっている時には、動物たちと話をすることが出来る。


そしてまた、もとの大きさに突如として戻る、そんなアニメだったはず。



ところで、そもそもおばさんが、ティースプーン並に小さくなっちゃうのは、


生まれながらの能力だっけ?それとも何かの呪いだっけ?・・・


という疑問のもとに第一回から何本か見てみました。


しかし、さっぱり小さくなっちゃう理由は分かりませんでした。




それより、何より大人になった私が妙に感心したことがある。



それは初めてスプーンおばさんが小さくなったときの反応だ。



『何でこんなことになっちゃたの?!なんでこんな仕打ちに遭うの?!』


『一生このまま元に戻れなかったら、どうしよう?!ああ、おしまいだ』


とか、普通なら(少なくとも私なら)、混乱し、嘆くばかりだと思うのだが、



スプーンおばさんは全然違った。



『おやまぁ、小さくなったら、飼い猫と話ができるなんて』


と少々驚きながらも即座に


『こうしちゃいられない。洗濯をするところだったんだ』


と小さくなるハプニング以前に自分がやろうと思っていたことを思い出し、


小さいながらも、なんとか洗濯できないかと知恵をしぼり、


落ち込む間もなく、さくさく行動していました。


そして、苦労しつつも結果として奇跡的に洗濯をやりきっちゃうのです。



すばらしい!!


こんな人生最大のハプニングに遭遇しても、


こんな風に行動できるなんて!



その後も、おばさんは突如、小さくなったり、


突如、元に戻ったりを繰り返すのですが、


それは全く自分でコントロール出来ないのに、


『ここ一番の大事な時にでも小さくなったらどうしよう。』とか、


取り越し苦労することもなく、


それどころか、小さくなったらなったで、その状況を楽しんじゃうのです。



正直、私は時々、自分の存在や能力や可能性だったりが


どうしようもなく小さいものに思われて、


ただただ落ち込み、何もかも投げだしたくなることがある。



そのうち大抵は、自分の捕らえようであって、


客観的に見たら、そんなに悲観しなくてもいいことだったりするけど、


人生の中には、ほんとにほんとの逆境の時っていうものに、


遭遇することは実際あること。



誰からどう見たって不運と言うべき状況に巻き込まれても、


少々の戸惑いの後に、さっと本来の自分を見失わず、


けして歩みを止めない・・・。



スプーンおばさんのそんなところ、


こどもの時に見ていたときにはちっとも気がつかなかったけど


リスペクトですわっ。