清らかな贈り物
薄暗く深い山奥、
灰色の霧のような空から雨。
ポタ...
木の葉を滑って下の
さらに暗い藪の中へ、
ツゥー...
苔は頭にたっぷりしずくを溜めたまま
そのちいさな葉先から・・・
テンテン...
***
突然、ズルズルと頭に湧き上がってきた。
どこから降りてきたのかしらん?
事実、いくつもの命と岩を通り抜けて
そうして、水たちは我が家の「湯船」までやってきた。
― 生かされてる ―
***
震災のとき、
あの被災者の困窮振りに比べれば、
いつもの生活を繰り返している私は、
間違いなく『幸せ者』だと思い込んでいた。
しかし、
何べん繰り返しても
人との比較の中から
『幸せ』は、少しも見つからなかった。
ただ、そう思いこませていただけ。
***
深い森から届いた、
この清らかな贈り物。
うれしいゾっと。
なんか、見~つけちゃったかなぁ・・・
※写真転用元 かぜ通信 http://mmerian.exblog.jp/i29/
