みんなが氏子
私が行ったのは夜九時近く、お囃子は終わっていた。
境内は去年よりも屋台が少ない。
ご挨拶しようと鳥居をくぐれば、
石畳の参道の上は
子供の自転車軍団の駐輪場と化していた。
「二礼するんでしょ~そ・れ・か・ら...」
階段途中に座り込む母親が、
神社拝殿に上った子供に参拝の仕方を指図している。
そこへ私が参拝すると、
「あー。ホントだぁ」
横から見つめられ、可笑しさをこらえながら、
氏神様の下に集うお祭りが永久に続く事を祈った。
歩行天の道路の屋台にまだ人が群がっている。
歩くほどに香ばしい香りが切り替わる。
ここにいるみんなはすべて氏子。
食い歩きしたり、
酔っ払っている人も、
日頃職場や学校で、
ストレスを抱えてない人なんて誰もいない。
氏神様はその全てを知っている。
参拝しなくても、
祭神を知らなくっても、
今宵のお祭りに集うすべての人々を氏神様は
「ヨクキタ」 と迎えている。
無償の愛は、見返りを求めない。
ただ永遠に与え続けること...
「わたしは、すべての人の心に純粋な愛を授けた。
~あなたの心はあふれんばかりの愛に満たされている。」
ニール・ドナルド・ウォルシュ『神との友情』より

