息子と本屋さんへ行きました。

 

入り口で足元になにかが触れたので

後ろを振り返ると、

 

レシートが落ちていたので拾いました。

 

自分が落としたと思ったので拾いました。

 

 

内容を見たら

自分のものではありませんでしたが

一瞬、ためらいながらも

ポケットにしまいました。

 

その様子を見ていた息子が、

 

どうしたの?と近寄ってきたので、

 

「レシートが落ちていたから拾った」

と説明しました。

 

 

 

すると息子が

 

D「血だね〜♪」

 

と言いました。

 

ぴ〜ちゃんにも

おばあちゃんの血が流れてるね〜♪と。

 

_________

 

 

 

わたしの母は、

 

道端や電車内など

公共の場にゴミが落ちていると

なんの躊躇もなく拾って片付けます。

 

『私、いい人でしょ?』精神は

1ミリもなく、純粋に

ゴミが落ちているから片付ける、

という....

 

なんの見返りもなく行うその行為は、

 

位の高さというか

格の高さを感じる、

というか...

 

常に眩しくてクラクラしていました。

 

 

ずっと昔のことですが、

 

母と外食していたとき、

わたしの肩に髪の毛がついていたので、

母がそっとつまんで

わたしの肩から取ってくれました。

 

その髪の毛一本......

 

なんと!!!!

 

自分のバックからティッシュを取り出し

髪の毛一本、ティッシュに包んで

自分のバックに仕舞ったのです。

 

 

髪の毛一本くらい、

スッとつまんで床にハラリと

落としてしまいそうですが、

 

母は、

髪の毛一本というゴミですら

持ち帰って捨てる、という精神。

 

 

車の運転をしていても

道路上にゴミが散乱していたら

路肩に止めて

邪魔にならない程度に端に避けることを

すすんでしますし、

 

残念な事故に遭ってしまい

道路に倒れてしまった動物のことも

当然のように放ってはおきません。

 

そんな母を

素敵だな、見習いたいな、

とずっと思っていました。

 

 

ある夕食時に

そのエピソードを

息子に話して聞かせていました。

 

P「ダイヤくんには、

そういうおばあちゃんの血が流れてるんだよ♪

ダイヤくんはおばあちゃんに似てるね♪」と。

 

 

 

以前、

 

息子とふたりで過ごしているときに

救急車のサイレンが聞こえてきたんです。

 

そのとき、

息子が突然、手を合わせて

 

「無事でありますように」

 

と祈ったのです。

 

 

救急車に乗っている方が

どうか無事でありますように、

と祈る子ども。

 

 

わたしはこのとき、

 

「血だな」と思ったのです。

 

 

わたしの母も

救急車のサイレンが聞こえると

 

「どうか無事でありますように」

 

といつも祈る人だったからです。

 

 

 

そんな素敵すぎる

わたしのお母さんですが、

 

 

 

わたしが小学校高学年の頃、

 

お誕生日会に

クラス全員を招待したことがありました。

 

当時の小学校1クラスって

何人ぐらいだったのでしょう。

おそらく40人~~くらいかと思いますが、

 

男女すべてクラス全員、

我が家に大集合したのです。

 

 

 

当時のわたしは、

今と大違いで友達が多く、

クラスで目立つ系の人気者系(オイオイ)

だったので、

 

お誕生日会に行きたい!と言う子も多く

招待するお友達を選ぶことが

できなかったようです。

 

 

そんなときに母が

 

「全員呼んでしまえ〜〜〜〜!!!」

 

と太っ腹な号令をかけてくれたのでした。

 

大きなお鍋数個に

カレーを作ってくれたそうです。

(記憶にないw)

 

 

クラス全員、大人数集まったので

ド派手に遊びまくって

大盛り上がりだったに違いない。

 

 

こんな盛大なビッグイベントも

母に聞くまでは何も思い出せないところが

わたしらしいのですが、

 

 

この会が終わってからの数日後、

 

ある保護者の方から

母はお礼を言われたそうです。

 

 

「今まで一度もお誕生日会に

呼ばれたことがありませんでした。

いい思い出を作っていただき

ありがとうございました。」と。

 

 

その同級生は、

とっても頭がよくて優秀なのだけれど、

みんなから避けられていたのかもしれない。

 

多分、小学校特有の

「仲間ハズレ」ってやつね。

 

 

わたしも本人から

「ありがとね」と

言われたような気がするのですが、

 

記憶は定かでなく

それが夢かもしれないのです。

 

なぜなら、

彼女は、それから数年後

 

自ら宇宙に還った、

と聞かされたからです。

 

やっぱりあれは夢だったのかな。

 

 

 

わたしの母は当時から

レインボーを振りまく

大天才だったようです。

 

 

 

________

 

 

 

冒頭での

本屋でレシートを拾ったとき、

 

自分のものではないと知った瞬間、

わたしは、

ココロの中で舌打ちをしていました。

 

「なんだよ、自分のじゃなかったよ」と。

 

 

息子が

 

D「おばあちゃんの血だね〜」

 

と言ったときも

 

P「違うんだよ。

わたし、自分のじゃないって解って、

なんだよ〜わたしが捨てたんじゃないじゃ〜ん

って残念に思ったんだよ。」

 

と言うと、

 

 

D「でも、ぴ〜ちゃんにも

おばあちゃんの血、流れてるよ♪

ゴミ拾ったんだから。

そのゴミ、また捨ててないよ。

ポケット入れてたよ。

おばあちゃんの血だよ♡」

 

そう言って慰めてくれたんです。

 

 

息子のその感性。

 

キラキラが過ぎる。

 

 

完全に隔世遺伝の極み。

 

 

 

________

 

 

そんな息子が夕食中、

メモに小数点の計算のやり方を

説明しだしたんです。

 

D「先生に教わったんだけど〜

すごいわかりやすい〜〜〜♪」って。

 

息子が自らお勉強のお話をするなんて

明日雪降るかもしれまてん。

 

 

4年の先生のことが

大いに苦手だったので、

先生の話をド拒否して

ほぼ聞いていなかったらしく

 

5年生になってはじめて理解したことが

とっても多いみたいです。

 

先生によってここまで変わるとは♡

 

 

 

 

_____________

 

 

 

レインボーな母と

レインボーな子どもに

挟まれているわたしですけど、

 

最近息子とは揉めませんが、

母との関係が良好になったのは、

 

2019年の年末です。

 

母のことをこうして書ける自分が

とっても嬉しいです。

 

 

今日は以上です。

ありがとうございました。